ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

スマートプレート(再)

2005年02月14日 | ITS
ちょっと古新聞だけど、2月7日の日刊自動車にスマートプレート関連の記事が出ていた。

「スマートプレート 一般への啓発活動展開 国交省 サービス有用性訴え」

だそうだ。

啓発とはおこがましいが、記事内容を見る限り啓発なんて出来ないだろう。いわく
「車検証のデータや車両データを基にした車両識別方式を生かし、スマートプレートで環境や交通安全、渋滞緩和や盗難防止などに関する様々な付加価値サービスが提供可能」

具体的に何があるのか?
具体的なサービス内容を提示せず(出来ず)、「様々なサービスの可能性がある」と主張するのがITSがらみの話の最大の特徴だ。

多分、特定エリアへの入場規制やプライシングを行うことで環境、安全、渋滞を解消し、また路上読みとり機で盗難車のトラッキングもできる、という事なのだろうが、これって私は不気味な管理社会への第一歩のような気がする。
発信装置付きのIDカード携行を国民に義務づけるのと、本質的には変わらない。

そういった議論よりも、「便利だね」という世論を先行させようという作戦だろうが、どこまでうまくいくのか怪しいものだ。

それと、いつも言うことだが道路局の発表にはスマートプレートという記載は一切無く、今回もそうだが交通局の発表にはETCに対する言及は一切無い。

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