ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

長崎のITS実験

2010年02月28日 | ITS
長崎県は国土交通省、観光庁などと連携し、五島列島でEV(三菱アイミーブ)を使ったレンタカーによる実証実験を行う。

これらレンタカーにはDSRCのITS車載器が搭載され、地元の観光案内などを入手しながらドライブが楽しめるという。

五島の未来、EV&ITS

上記のプレゼンテーションを見て大いに納得させられることは、五島列島内ではガソリンが高いからEVが良いのだ、ということと、帰りの船や飛行機の時間が変更になったら積極的に情報を車側に送れる、ということぐらい。

観光案内情報って、通常のナビの画面表示や路側案内では駄目なのだろうか。観光案内情報っていっても、そもそも走行中は運転の妨げにならないように音声しか出せない。
観光の場合は同行者がガイドブックなりをみるのが普通だろう。走行中は情報を画面に出せない機器は却って使い勝手が悪い。

まあ、そうはいってもリアルタイムな情報を適時に案内するわけだから、ないよりはいいかもしれない。また、実験なんだから少々非現実的なことでもやってみれば良い。
私が言いたいのは、この程度の利便にたいしてDSRC路側機とITS車載器は費用的に割に合わない、ということだ。
ユーザーが追加費用を払うほどでもないし、事業者が広告効果を期待して費用負担するほどのものでもない。
絶対にビジネスモデルには成りえない。

DSRCの可能性といわれているものは沢山あるが、全部そうなのだ。
キラーコンテンツは結局ETCしかない。
残る手立ては公共投資だが、消費者が対価を支払わないものに税金を投入する必要はないだろう。


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