北京日報によれば中国自動車大手の北京汽車集団(北京市順義区、北京汽車)はこのほど、タクシー配車アプリ中国最大手の滴滴快的と戦略提携を結んだと発表した。自動運転車に関しての連携とみられる。
適適快的はタクシー配車アプリ会社。大手二社が合併したので事実上中国のタクシーアプリの独占企業となっている。タクシー配車アプリは日本ではなじみがないが、東南アジア各国ではきわめて日常的に使われている。スマホでアプリを立ち上げ、行先を入力(音声入力も可)すると数分で近くのタクシーから応答があり、その後運転手から電話がかかってきて詳細の居場所を伝える仕組み。タクシー運転手は自分のスマホで応答する。これが流行しているためスマホを持たない人や運転手としゃべれない我々外国人はタクシーを捕まえるのが非常に難しくなってきている。とんだデジタルデバイドだ。
(余談だが、日本も今後オリンピックに向けて外国人訪問者が増えるからタクシーアプリを導入する、というニュースがあったが、正確な居場所の伝達は運転手との会話なくしてはできない。英語が喋れる運転手は少なく、さらに海外携帯しかもたない旅行者に国際電話を掛ける運転手がいるとは思えない。これは全く実情を無視した話だと思う。)
自動運転は将来ロボットタクシーになる。DeNAがいう2020年に実現というのはあまりに楽観的で、まだ10年以上かかると思っているがいずれはそこに落ち着くことになる。その際に滴滴快的の持つノウハウが生かさせることになると北京汽車は考えているのだろう。
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