ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

車でインターネットということ

2005年01月26日 | ITS
1月24日の記事で、車内でインターネットが出来ないことが不満だという意見に対して、非現実的だと批判した。

もう少し突っ込んでみたい。

いまや情報入手手段として最も使われており、かつ情報量が豊富なものはインターネット(WEB)だろう。
反面、携帯情報サイトやG-BOOK,CARWINGSなどのテレマティクス情報サイトはあまりパッとしない。

インターネットの情報の良さは、実は玉石混交にあるのだと思う。
今の消費者は、宣伝情報を鵜呑みにしたり、あからさまなペイドパブリシティ(記事にみせかけた広告)を信じるほどナイーブではない。
例えば、定価とスペックはメーカーサイト、相場は価格サイト、評価は掲示板など、その情報ソースを使い分けている。とりわけ商品・サービスに対する評価はユーザーの生の声を求める。

そして、さらにそれらの情報の中からも、消費者は選別している。
「ほんとにおいしくってめちゃくちゃ感激!!!超おすすめです。皆さん絶対いってみて(^_^)v」という記事と
「スープはやや脂の臭みが残るが合格点、麺はこしがある細麺で茹で加減が秀逸」みたいな記事と、どちらを信じるかという話だ。

こうした玉石混交の厖大な情報の中から、各個人が納得できる情報を選択し、それらを頭の中で組み合わせ、ある程度時間をかけながら最終判断するのがWEBからの情報入手というものなのだ。

従って、パケ代が気になる携帯ではやりにくいし、時間をかけることが出来ない車の中でも満足できる情報を入手することは難しい。

車の通信やインターネットを推進したい人たちは、「運転中でも利用できるような、要約したコンテンツで情報提供する」なんてことをすぐにおっしゃるが、そんな情報で消費者の興味を引くことは、もはや出来ないのだ。

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