ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ディアルSIMスマホ 全網通(全网通)3.0について

2017年02月05日 | モバイル・ウエアラブル
前にも同様のエントリーをしていますが、簡単に再度まとめておきます。
海外スマホにはSIMを二枚入れることが出来る物が多い、というか最近の新商品はそれが常識となっています。

しかし、多くの機種は「主カードを4Gにするとサブカードは2Gしか使えない」のです。
2Gでも海外では困りません。電話もSMSも使えます。しかし海外の2G(GSM)は日本では使われていない規格であるため、日本で使うと片方のSIMは「圏外」になってしいます。

一台のスマホに日本と海外のSIMをいれ、日本と海外を行き来する際にSIM入れ替えをしないで使えればとても便利ですが、それができない。

しかし、最近は「主カード4Gでサブカード3G」というモデルが出てきています。これらの機種は、中国では全网通3.0と称されています。
これなら海外、日本どちらでも同じようにディアルSIMで使えます。
日本では日本のSIMを主カードにし海外では海外SIMを主カードにする。主カード、サブカードは実際の入れ替えは不要でソフト上から切り替えることができます。
(AUの3Gは使えないという話があります。筆者はMVNOのドコモ系でしか確認していません)

華為MATE9,小米MIX,5S、OPPOR9sなどが全网通3.0の代表的機種です。中国のメーカーサイトではこの全網通についての詳細な記載がないので見極めが難しいのですが、おそらく今後でてくる上位機種は3.0搭載が普通になるでしょう。

ということで、海外SIMを持っていて日本、海外を頻繁に往復される方はぜひお試しください。

注)これらの機種は日本の技適が取れていない物が多いです。海外メインで時々日本に戻る方を対象に話しています(といっておきます)


ETC2.0のテレビCM

2017年02月05日 | ITS
ETC2.0のテレビCMを初めてみた。
今年の年明けに日本に帰ってきたばかりだし、そもそもTVはあまり観ないからかも知れないが、さほど頻繁には放映されていないのだろう。
YOUTUBE これ

今年のオートサロン、デンソーさんのブースでETC2.0の展示をみていたら、クルマ好きという感じの3人組がやってきて、「これってなに?」「GPS内蔵のETCだよ」「なんかメリットあるの?」「ナビがなくても使えるのかな?よくわからないけど」というトンチンカンな会話をしていた。まあ、認知はまだそんなものだということ。
一年半ほどまえだったか、ETC2.0サイドはメディアに対して告知を仕掛けたようでWEBメディアや一部新聞などにそれなりのパブリシティが流れたが、その効果は殆どなかったようだ。過去記事 「ETC2.0がスゴすぎる」産経新聞のスゴすぎる提灯記事

認知がすすまないからまたTVCMを打っているのだろうが、効果がないのはパブリシティが効かなかったということではなく実際に何が「スゴい」のかさっぱりわからない、ってことじゃないのか?本当にスゴいものならもう火がついている。

ということで、今やっているTVCMは100%無駄使いなわけだが、そんなことは承知の上でやられているような気もする。
そもそも本気で普及させようとしているのか?あの程度の露出でどの程度の効果があるか、一年前のメディア露出の後の効果測定はどうだったか、これらを総合的に考えると普通の感覚ではほとんど効果はないという結論になるはずだ。
莫大な費用をかけて路側機を設置したからやめられないのか、予算消化なのか、仕事のための仕事なのか、代理店の提案の言いなりなのか、内情は分からないがまあそんなところだろう。

TVCMの最後に流れる1万円キャンペーンは、なんと「いままでETCを使っていなかった人」限定だそうだ。首都高利用で今に至るまでETCを付けていない人は「めったに使わない」人だろう。その人がいくら1万円引きとは言え、高い2.0をつけるだろうか?