ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

モバイル放送

2004年10月06日 | ITS
モバイル放送が10月20日より正式にサービスをスタートさせる。ニュースリリース

モバイル放送の最大のメリットはギャップフィラーという中継アンテナにより安定した画像を走行中にも見ることが出来るということである。
これはマーケットあり、とみる。車載の場合は、走行中にドライバーが見るのはまずいが、それは建前であって実際のマーケットでは視聴可能にしているクルマがとても多い。そして、消費者の最大の不満は画像の悪さである。
車内以外でも、例えば娘がボーダフォンのTV携帯に機種変したが、これも画像の悪さが不満である。

車載テレビをつけてみると判るが、どうしてもラジオよりテレビを見てしまう。やはりテレビというメディアは偉大な暇つぶし娯楽媒体だ。移動中までTVを観るという需要が存在するかどうか疑問視する向きもあるようだが、これは絶対にある。

さて、問題は月々の視聴料だ。今のところ映像+音楽で2500円/月程度、映像だけなら1800円/月程度の様だが、これでは急速な普及はないと思う。
まず、音楽コンテンツにあまり可能性はない。今あるメディアに不満がないからである。
TVコンテンツについては、ニーズは間違いなくあるが、「画像の改善」に対して、車載機代5万円と聴取料年間2万円を払うというのはまだまだマニアレベルの話だろう。
多分立ち上がりに発表された専用車載機は売れないと思う。見た目の華がないし、販路がどうなるのかも判らないし、ずいぶんがんばった値付けなんだろうけど、まだ値頃をはずしていると思う。が、今後ハイエンドナビに組み込まれる等して徐々に拡大する可能性はある。

だけど、配線を工夫して走行中にTVが映るようにしている人(私もそうです)も、走行中は画像が乱れるからあまり画面を見ないんだと思う。これが、常にキレイに映ったらマジに事故が心配。