ハセガワミニボックスEシリーズの箱絵の話の続きです。アメリカ海兵隊歩兵セット、上がEシリーズ、下がエッシー白縁のものです。兵隊の絵はキットに入っているフィギュアに大変忠実に描かれています。でもこれ、服装や装備を見ると海兵隊ではなく普通の陸軍歩兵部隊のように見えるんですが、エッシーが「Marine Corps」としているのでハセガワもそれに従ったのでしょう。まあそれはそれとして、この二つの箱絵を比べて感じるのは、海兵隊の箱絵だとすると背景に少し違和感があるということです。
遠くには炎上する市街地、手前は草と灌木の丘陵、頂きにはトーチカ、その向こうには鉄条網。コンクリート製のトーチカがあると言うことは、半恒久的な防衛拠点として準備されたもの、ってことですよね。前線がどんどん動くところにはトーチカは作りません。そうするとここでイメージされるのは、やはりノルマンディーでしょう。遠くに見えるのはカーンの町の心象風景、ってところかな。少なくとも第二次大戦で米海兵隊が戦った場所の感じではないんですよね。
このことは、以前話題にした、背景の有る箱絵と無い箱絵とどちらが先か、ということと関連があるような気がするんです。シリーズの他の箱絵を見ても、箱絵画家は車輌や装備品の知識がある人であることが分かる。それが最初から背景付きの海兵隊の絵を依頼されたのならば、こういう背景にしなかったのではないかと思うんですね。むしろ、まず兵隊だけの白地の絵があって、後から背景を書き込んだ、そのために兵隊と背景の設定がずれた、という可能性が考えられます。ただ実際に白地の箱絵のものがエッシーから発売されていたかどうかは資料がないので分からないのですが。もしくは、最初は海兵隊の絵ではなく、単に米軍歩兵の絵、という注文だったのかもしれませんね。いや本当にプラモデルというものは、箱絵を眺めているだけでもとても楽しい。
遠くには炎上する市街地、手前は草と灌木の丘陵、頂きにはトーチカ、その向こうには鉄条網。コンクリート製のトーチカがあると言うことは、半恒久的な防衛拠点として準備されたもの、ってことですよね。前線がどんどん動くところにはトーチカは作りません。そうするとここでイメージされるのは、やはりノルマンディーでしょう。遠くに見えるのはカーンの町の心象風景、ってところかな。少なくとも第二次大戦で米海兵隊が戦った場所の感じではないんですよね。
このことは、以前話題にした、背景の有る箱絵と無い箱絵とどちらが先か、ということと関連があるような気がするんです。シリーズの他の箱絵を見ても、箱絵画家は車輌や装備品の知識がある人であることが分かる。それが最初から背景付きの海兵隊の絵を依頼されたのならば、こういう背景にしなかったのではないかと思うんですね。むしろ、まず兵隊だけの白地の絵があって、後から背景を書き込んだ、そのために兵隊と背景の設定がずれた、という可能性が考えられます。ただ実際に白地の箱絵のものがエッシーから発売されていたかどうかは資料がないので分からないのですが。もしくは、最初は海兵隊の絵ではなく、単に米軍歩兵の絵、という注文だったのかもしれませんね。いや本当にプラモデルというものは、箱絵を眺めているだけでもとても楽しい。