みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

エッシーの箱絵あれこれ その5

2008年09月24日 23時46分56秒 | キット評
 さて、キングタイガーに入っている組み立て説明書です。下の方に見えるESCIのロゴマークが古いタイプのものであることにご注目下さい。古い時代の白地の箱に、古いロゴマークの印刷された組み立て説明書が入っているのは当然のことなのですが、問題は、後になって発売された背景付き白縁箱のキングタイガーにも、この古いロゴマークの説明書がそのまま入っているということです。ロゴマークが改訂されて新しくなった時、箱はもちろん作り替えたでしょうが、説明書は改訂版を作らずそのまま使っていた、ということでしょう。
 ところが同じ白縁の新しい箱でも、新しいロゴマークのついた説明書が入っているものがあるんです。これはつまり、ロゴマークが改訂された後になって発売された製品だから説明書も新ロゴだ、ということだと思うんです。新たに発売する製品なのに、説明書に旧ロゴを印刷することはあり得ませんもんね。
 そうすると、この説明書のロゴマークを手がかりにすれば、このミニスケールAFVシリーズのどの辺りで箱絵が白地から背景付きに切り替わったのかが分かりそうな気がするんです。つまり、
・背景付きの新しい箱で、説明書が旧ロゴ = 古い白地箱の時代から有った製品
・背景付きの新しい箱で、説明書が新ロゴ = ロゴマークの改訂後に発売された製品
ってことですね。別の言い方をすれば、
【シリーズ当初】
旧白地の箱絵──────旧ロゴの説明書
【ロゴの改訂】
新背景付きの箱絵────旧ロゴの説明書のまま
【ロゴの改訂後の新製品】
新背景付きの箱絵────新ロゴの説明書
ということになります。ああ、そうそう、前回触れた白地でなおかつ箱絵下方にタイトルの黒地部分があるタイプもこれに入ってきますから、実際はもうちょっと複雑になるんでしょうけど。
 さあ、こういう考証事となると俄然燃えてきますが、いかんせん私は大したコレクターではありません。残念ながら研究対象となる白縁箱のシリーズがたくさんそろっているわけではないんです。手元にあるキットは番号が飛び飛びなのではありますが、それでも中身の説明書を確かめてみると、8008番のキングタイガーは旧ロゴの説明書が入っていますが、8013番のフンメルになると説明書は新ロゴになっています。ということは、ロゴの改訂が行われ、箱絵が白地から背景付きに変わったのは、
・8008のキングタイガーより後、8013のフンメルより以前
ということがおおざっぱに言えそうですね。白縁箱のシリーズを全部お持ちの方、もしくはエッシーの製品カタログを各年そろってお持ちの方、ぜひ教えて下さい!