みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

イギリス兵の塗装

2008年03月11日 22時40分51秒 | フィギュア(軍事)
 さて、こうやって作りつつあるイギリス歩兵ですが、どういう色で塗装すればよいのでしょうか。雑誌の作例を見ても、軍服がかなり薄い黄土色で塗られている場合もあれば、かなり赤の強い茶色で塗られている場合もある。まあ要は自分の持っているイメージなんでしょうが、ちょっと調べてみることにしました。
 まずイメージとして強いのが、やはり子供の頃に見たタミヤの三人組みイギリス兵(当時はMM107という番号でした)です。軍服は赤茶色に近く、ベルトやパウチなどの装備品はかなり白っぽい黄土色で、デッキタンに近い感じでしょうか。中の組立説明図の作例もそんな感じです。昔の「コンバット!」に出てくるイギリス兵は、白黒の頃の作品でも軍服と装備品の明度差が大きく、これに近いイメージです。
 ところが最近の製品の箱絵は、ちょっと違った色合いに塗られているものがあります。特にドラゴンの「BRITISH INFANTRY NORMANDY 1944」(6212)の箱絵です。軍服はそれほど赤みが強くありませんし、ベルトやパウチなどがやや緑がかった色で描かれています。画家はあのヴォルスタッド氏ですね。これに近いものをどこかで見たと思って、確認してみますと、映画『遠すぎた橋』に出てくるイギリス兵(空挺部隊ではなく通常の歩兵)が、ちょうどこんな色合いなんです。やはりパウチ類がわずかに緑がかった感じです。ただ一方、同じドラゴンでもそれより前の「BRITISH COMMONWEALTH TROOPS (NW EUROPE 1944)」(6055)は、同じヴォルスタッド氏の絵なのですが、ベルトやパウチは黄土色で、緑がかっていません。
 まあ細かい装備品は洋書Jean Bouchery著「1944-45 British Soldier: From D-Day to V-Day : Part 1 & 2」で確認するとして、特に全体の色合いを決めるのが「ヘルメット、軍服、装備品」の三点ですね。この塗装を各社のキットがどう指示しているか、箱絵や説明図を引っ張り出してきて比べてみましょう。

アクションフィギュアのイギリス兵

2008年03月10日 00時22分59秒 | フィギュア(軍事)
 アクションフィギュア、初めて買ってしまいました。行きつけの模型店に特価セールで出ていたんです(ほんとに安かった)。ドラゴンの1/6スケール(12インチサイズ)「第45英軍海兵コマンドの伍長 マーク(ノルマンディー)」だそうです。ってことは以前採り上げたマスターボックスの「British troops, Caen, 1944」(MB3512)と同じ戦線ってことですね。マスターボックスの方はコマンド部隊でも、特に海兵コマンドという設定はありませんでしたが。
  こういうアクションフィギュアは、装備品の細かいところまで凝っているもので、これもまことに芸が細かい。ステンMk.2もよくできています。コッキングまでできます。もう一つ気になるのが、服装や装備品の色合いです。もちろんアクションフィギュアでは塗装ではなく布地の色ですから、それほど厳密には作っていないでしょう。でも、ベルトやカウチに少し緑がかった布が使われているのは、意識してのことだったのではないかという気がします。次は、イギリス兵の塗装について調べてみたいと思います。
 しかし、アクションフィギュアも楽しいものですね。各部の関節を動かして、いろんなポーズを取らせてしばらく遊んでしまいました。

ニムロッドのカナダ兵 その5

2008年03月09日 17時14分47秒 | フィギュア(軍事)
 カナダ兵の顔、マクロレンズで大写ししてみました。なかなか掘りの深い顔立ちです。パーツ写真の胴体側を見ると、シャツの襟が非常に薄く出来ていることがわかります。そこにこの首がぴったり入るんですね。またヘルメットのパーツは内側まで出来ていますので、いかにも頭に被っている感じに組み立てることができます。しかし、このフィギュアの原型師は、相当の凄腕のようです。

ニムロッドのカナダ兵 その4

2008年03月08日 00時31分34秒 | フィギュア(軍事)
 で、気になったのでステンのパーツを各社で比べてみました。一番上が昨日採り上げたニムロッド、二番目はタミヤの古い三人組みイギリス歩兵セット(35007)に入っていたMk.3、三番目はタミヤのイギリス歩兵巡回セット(35223)のMk.2、一番下はドラゴンの英連邦軍兵士北ヨーロッパ1944(6055)のMk.2です。ニムロッドとドラゴンは弾倉を付けていません。
 どうも子供の頃タミヤの三人組みイギリス兵を作って以来の刷り込みだったようなのですが、ステンのMk.3はこのタミヤのような形状をしているとずっと思いこんでいました。つまり銃身は若干下からのぞいている、そしてプレス加工の本体の側面にはこういうモールドがある、と。しかし実際のMk.3はもっとのっぺりしていて、こういうモールドはありません。また銃身も真ん中から出ています。ニムロッドのパーツを見たときに、Mk.3だとは思えなかったのは、タミヤのイメージが強かったからです。でも実は、ニムロッドのパーツが正確なMk.3だったんですね。
 ついでにこの古いタミヤのMk.3、前から見ると本体がぺっちゃんこでほとんど板状なんですが、実際は断面は丸くなければなりません。引き金周辺を残してプラ棒などで作り直さなければ、あまり銃らしく見えません。

ニムロッドのカナダ兵 その3

2008年03月07日 00時09分39秒 | フィギュア(軍事)
 さてこのニムロッドのカナダ兵が持っているステン短機関銃なんですけどね、こんな形をしているんです。銃床部分に棒が上下二本見えますが、上は湯を流すためのゲートで、後からカットします。銃床として残るのは下の棒一本とその後ろの肩当て部分のみ。T字型銃床です。
 機関部から先が少々曲がっているのはレジンにはよくあることで、この程度であればお湯で簡単に直せます。また銃口がにゅるにゅる伸びていますが、たぶんこれは湯溜まり用で、わざと銃身を延長しているんだと思います。後で正しい長さにカットすれば問題なし。
 しかし、それを考慮した上でも、ぱっと見たときステンのどのタイプにも似ていないような気がしたんです。Mk.3にしてはマガジンより先の部分がちょっと短い感じだし、Mk.2とは全く形状が違うし。Mk.1や4や5は形状がさらに違っていますし、そもそもそれらを普通のカナダ歩兵が装備していることはあり得ません。強いて言えば、Mk.2のサイレンサー付きに形が似ているのですが、でもますますもって普通の歩兵が持つものではありませんね。
 ここをご覧下さい。
http://world.guns.ru/smg/smg38-e.htm
ステンの各タイプが分かりやすく並んでいます。これによると、ニムロッドのステンはやはりMk.3かな? こちら
http://tungs.sakura.ne.jp/toygun/sten/s1.html
http://tungs.sakura.ne.jp/toygun/sten/s2.html
http://tungs.sakura.ne.jp/toygun/sten/s3.html
http://tungs.sakura.ne.jp/toygun/sten/s4.html
は、Mk.3の非可動実銃をコレクションされている方のページです。細部までよく分かります。実銃の薬莢排出口の直前に、何かのガードでしょうか、突起がリベットで取り付けてあります。よく見るとニムロッドのステンにも同じ突起が表現されています。するとやはり、これはMk.3だったんですね。ちなみに上のサイトによると、これは手で保持したときに手が排出口にかからないようにするためのガードだ、とのことです。
 ところでニムロッドのパーツ割りでは、手首が腕ではなくステンの方と一体成形になっています。その方が自然に手で持っている感じになるわけです。よく見ると手の甲の血管まで表現されていますぞ。

英兵/カナダ兵の袖章デカール

2008年03月06日 00時18分13秒 | フィギュア(軍事)
 ニムロッドのカナダ兵には、袖章(パッチ)の塗り方の説明書が入っていました。「ニムロッドのカナダ兵・その1」の写真をご覧下さい。しかし、せっかく文字まで説明してもらっても、1/35のフィギュアの袖章に文字を書き込むのは至難の業。V字型の階級章だって、きれいに線を引くにはかなりの技が要りそうです。腕のパーツの肩近くにはせっかく袖章がきれいにモールドされていますし、それに目立つところだから、なんとかしてやりたいと思うのが人情。イギリス兵やカナダ兵用のデカールなんてあるのでしょうか。
 いや、探してみるとあるものですね。写真の真ん中はAnconaモデルズから出ている、カナダ兵用のパッチです。これは便利。細かいことを言わなければイギリス兵にも使えるでしょうが、カナダ兵用だからもちろんニムロッドのフィギュアにぴったりです。Anconaモデルズからは、米兵用など他にもいろいろデカールが出ているようです。
http://panzer_web.tripod.com/dioart/ancona.html
 別売りデカールではなく、キットに入っているものもついでに、撮影しました。写真の右側は、マスターボックスのMB3512「British troops, Caen, 1944」に入っているものです。これはイギリス兵用で、コマンド用のパッチも入っているようです。左側はエアフィックスの1/32マルチポーズのイギリス兵に入っているもの。将校の肩章と衛生兵の腕章も入っています。
 以前は車輌のキットのライトに透明パーツが用意されていることなどまず有りませんでしたが、最近はもう当たり前のように透明パーツが入っていますよね。ペリスコープまで透明パーツだったり。だったら、フィギュアにもデカールが普通に添付されるようにならないものでしょうか。もちろん目立つものだけでも結構ですから。

ニムロッドのカナダ兵 その2

2008年03月02日 09時15分32秒 | フィギュア(軍事)
 ニムロッドの1/35カナダ兵の装備品です。左の方に問題の、胸の前に装着する弾薬パウチ(ベーシックパウチ)があります。前の記事の完成品写真で分かるように、このステン銃手は、パウチから弾倉を取り出そうとしているところです。つまり、パウチの一つはフタが開いた状態なんですね。これこそレジンパーツの真骨頂、インジェクションパーツではこうはできません。パウチの口にはそれらしきパーツも見えますし、開いたフタは別パーツになっていますので、取り付け角度も調整できます。小さいパーツだから作業は大変でしょうが、でもやっぱりすばらしい。
 その右に水筒、さらにその右はベルトに付けるファーストエイドパックだと思います。問題は右側のパーツです。これ何だろうと、しばらく悩みました。先端の四角いものは湯溜まりでしょうから後でカットすべきものだと思います。何だろう、この棒状のもの。
 ステンの画像を探してみたら、分かりました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Sten_Mk_II_IMG_4781_%28Nemo5576%29.jpg
ウィキペディアの画像をご覧下さい。ステン専用の銃剣が写ってますね。これに違いありません。ニムロッドのパーツにはケースが表現されていますので、銃に着剣するのではなく、腰にぶら下げるんだと思います。それにしても、ステンにも銃剣が用意されていたんですね。「コンバット」ではサンダース軍曹がヘンリー少尉や他の部下から銃剣を借りるシーンがありますので、トミーガン銃手は銃剣を持っていなかったのでしょうか。しかしものの本によると、銃剣は本来の目的よりも糧食の缶詰を開ける方に役に立ったなんて話しもありますので、持っていた方がよいと思いますけど。