みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミリキャストのA30アヴェンジャー その2

2012年01月30日 21時00分00秒 | AFV(英)
 で、ミリキャストのアヴェンジャーなのですが、あれからニヤニヤしながら袋から出してはためつすがめつ。パーツはこれだけです。手前に17ポンド砲が見えていますが、ご覧のとおり中に真鍮線が通してあります。もうちょっと細い真鍮線で、レジンの砲身に対して上手に心棒になるようにしてあればよいのですが、端の方はレジン部分との境目から真鍮線がぎりぎり露出しそうなくらい、真鍮線の直径が大きめです。まあ今回は幸いにも真鍮線が露出していないのですが、ものによっては上手に埋めなければならない場合があります。でも、ミリキャストは好きですね~。17ポンド砲の左にあるのは排気管。
 その後ろは操縦手と機銃手のハッチ、それから砲塔天蓋のハッチ。そのランナー上の一番右は、操縦手ハッチの上に付ける屋根、というか小型の天蓋です。たぶん操縦手がハッチから頭を出して操縦するのを保護するんだと思います。その右のランナーは、砲尾パーツ、そして本車の特徴である砲塔天蓋。
 残念ながらこの天蓋パーツは袋の中で押されて変形していました。しかしこの程度であれば、お湯で加熱して直せます。追加された上部指示輪もちゃんと再現していますね。
 砲塔もシャープですが、左右側面の縦向きの手すりは、やや位置がずれてしまっています。まあ、これを一体成形でよくぞ抜いたものだと感心しますけど、やっぱり真鍮線か何かできちんと作り替える方がよさそうです。砲塔の中もそれらしく出来ています。

 クロムウェル系の車体に17ポンド砲を載せようとしたのが、A30チャレンジャー巡航戦車。本アヴェンジャーは、基本的にそのチャレンジャーと同系列の自走砲です。17ポンド砲を比較的背の低いオープントップの砲塔に装備しました。但し、乗員の保護のために、M10などにも見られるような天蓋(屋根)を取り付けています。車体については、クロムウェルが転輪5個であるのに対し、チャレンジャーもアヴェンジャーも転輪6個と、一つ増やして、それに伴い車体を延長しています。但しアヴェンジャーはチャレンジャーとは違って、上部支持輪が片側それぞれ3個ずつ追加されています。これは、車体が長くなった分外れやすくなった履帯を指示輪で支えて外れにくくしたのだそうです。ミリキャストの車体はもちろんこの上部指示輪を忘れてはいません。
 結果的にアヴェンジャーの配備は終戦に間に合わず、第二次大戦では実戦に参加していません。同じ17ポンド砲を装備したアキリーズに比べてどうでしょうか。背が低い分、待ち伏せ攻撃などには有効だったように見えますね。アキリーズは元がM10ですから、車体の信頼性や整備性の高さは利点でしょうが、やはり背が高い。クロムウェルの改造なので、アヴェンジャーも比較的信頼性は高いと思われます。それに上部指示輪のお陰で走行性も比較的よかったはずです。大戦末期の英軍車輌に共通で言えることですが、もうちょっと早く登場して入ればよかったのに、というところでしょうか。さて、塗装はよいとして、マーキングはどうしよう。資料とデカールを調達せねばなりません。

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