みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ドラゴンの極初期型ティーガーI その1

2011年09月25日 11時54分01秒 | AFV(独)
 今度はドラゴンのティーガーか?と笑われそうですが、現在はとにかく空いた時間に気になった物を引っ張り出してきて、何か手を動かして、やりたくなった作業をまずやっておく、という状態なもので。で、こないだからレジンキットの大きな湯口のカット、なんてことをちょこちょこやってたわけです。少しずつ進めてきたピットの自衛隊戦車ももうじき塗装に入れると思います。
 で、ふと組み立ててしまおうと思い立ったのが、ドラゴンの極初期型ティーガーI、いわゆる502重戦車大隊の、レニングラード戦線のやつです。#7370の「1942」というタイトルが砲塔にオリジナルの雑具箱をつけたやつで、#7376の「1942/43」というタイトルが砲塔に三号戦車の雑具箱をつけたやつです。こういうのは、最初の生産分以降はなかなか再版してくれないので、作る予定はなくとも複数買い込んでいたんですね。しっかりドラの商売に乗せられてしまった…。しかし、完成品の大きさに比べ箱がでかいので、これをなんとかしないと、新製品を買っても置く場所がない、ということで目障りになったので、この際作っちゃおうかとニッパーを手にした次第。もうすぐフジミの新製品も出ることですし。
 さてみなさんご存じのように、このキットは千鳥配置の転輪を組み立てやすくするために、転輪が四つずつ最初から連結されていて、一列分がワンタッチで装着できるようになっています。リボルバー拳銃のクイックローダーみたい、などと思うのは私だけかも。しかその転輪を繋いでいる腕部分は、全部組み立ててしまうと表からは見えない、というアイデアものなんですね。以前の後期型や中期型のときもそうなっていましたが、あれは一列ずつではなく、さらに二列分が一体成形になっていました。この極初期型は一列ずつ。
 ただこういうアイデアは、それを組んだらずれることなくピタリと収まる、という部品精度があって初めて機能するもの。いや、誤解なきよう最初に申し上げますが、決して精度が悪いわけではないんです。普通に組めます。しかし、転輪の向きをピタリと揃えたい、と思うと、やはりあちこち削って調整しなければならない。要点を整理しますと、まず軸穴がきついので、丸ヤスリでやや大きくしておくこと。車体から出ている車軸にテーパーがかかっているので、軸穴は車体側の縁を少しけずればOK。
 次に、転輪四つを繋いでいる、Ω型の腕部分。Ωのように曲がって、次に上から取り付ける車輪の軸を避けるようになっているわけです。しかしこれが、上から付ける車軸にやや当たって干渉する。そのため、下の車軸を押してしまう。これを避けるには、腕のΩの内側を丸ヤスリで削って広げておかねばならない。その分腕はかなり細くなりますが、そのばですぐ転輪を取り付ければよいと思います。力が加わる場所では全くないし。
 で、#7370一輌、#7376二輌、足回りを組み立てました。クイックローダーの割には時間かかったな。#7376の一輌は、外側の第一転輪を外した状態にしました。雪や泥がつまってしまうので、実戦では一番前の転輪を一つ外していたとか。

 しかしこうしう作業を発売直後にやっておけば、新製品レビューとして少しでもみなさんのお役に立てたかもしれないのに、ずっと寝かせて置いてはだめですね。よしっ、ドラのチャーチルが出たら、まず一個素組みしてレポートするぞっ。