みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

AFVクラブのチャーチル新製品は

2009年01月15日 23時57分55秒 | AFV(英・チャーチル)
 AFVクラブのチャーチル、Mk.3に続く最初のバリエーションは、AVREのようです。
http://www.perthmilitarymodelling.com/newkitnews/afvclub.htm
但し、Mk.3仕様。AVRE(Armoured Vehicle Royal Engineer)はMk.4仕様が多いんですけど、これはMk.3の砲塔にペタード砲を装備したタイプですね。まあMk.3仕様は博物館に実車が残っているからそれを取材した、ということもあるかも知れませんが、たぶん第一弾のMk.3と共通するパーツが多いから、というのが主な理由でしょう。
 しかし、このPMMSの写真を見ると、かなり細かいところまで変更を行っていることが分かります。例えば、砲塔。側面に装備品吊り下げ用取っ手が付いていますから、あれ?砲塔パーツを新しく起こしたのかな、と思ったのですが、いやよく見ると、砲塔側面に別パーツの増加装甲を貼り付けるようになっているようです。砲塔右舷側側面下部に四角い窪みが見えるのは、その増加装甲の切り欠きです。砲塔アンテナ基部が例のリング付きのパーツになっている、車長ハッチがペリスコープ付きの新型(Mk.7仕様)になっている、などの変更点も見て取れます。
 車体の装填手ハッチ(機銃手ハッチと言うべきか?)はちゃんとAVRE用になっています。車体上面のパーツは全体で一枚ですから、ここを変更するということは上面一枚全部新規にパーツを起こしているということでしょうか。いやもしかして、Mk.3の機銃手ハッチに新たなパーツをかぶせるのかな? 弾薬装填用のスライドドアのレールはエッチングパーツですね。ご存じの通りAVREのペタード砲は、装填時に砲身を上に折り曲げ、このハッチから手を出して下から砲身に弾薬を装填します。おや、ペタード砲は装填時の折り曲げ状態を再現できるんですね。ああ、またパーツが細かいんだろうーなー。ペタード砲の砲身、継ぎ目が見えないけど一体成形ですかね? 側面にナンバーが刻印されていますが、スライド金型でしょうか。
 フェンダーの後方には、予備転輪ユニットが二組載せてあります。いやー、これはAVREらしい演出ですね。よく見ると、この予備転輪にも金属製のコイルが使われていますよ。それからスポンソンには砲塔と同様に増加装甲が追加されています。さらにそこには工兵機材用のアタッチメントも。AVREならこれがないと始まらない。
 細かいことですが、車体前部のU字シャックルがちゃんとついていますね。Mk.3ではU字シャックルのパーツが二つしか入っていないので、車体後端に二つ使うと、ここにはパーツが余らないんです。新製品ではシャックルが追加されているんでしょうか。
 さてこうして見ると、いかにMk.3仕様と言ってもAVREにする限りは、第一弾のMk.3にかなりパーツを追加しなければなりません。いっそMk.4にする方が、砲塔だけ新規パーツを起こせば車体側は全く同じで済む分、楽だったかも。しかし、これらの新規パーツは、今後いろんなタイプを出すときにあれこれ使えるはずですから、こりゃかなりのバリエーションを期待できますよね。私はやっぱり、通常型のMk.4が早く欲しいなあ。