みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ブリティッシュファントムFGR.2 その1

2007年12月04日 22時54分53秒 | 航空機(英・軍用機)
 これ、ずいぶん前に作ったフジミのブリティッシュファントムFGR.2(1/72)です。久しぶりに引っ張り出してきてお披露目です。米軍のファントムを導入したロイヤル・エア・フォースが、意地でエンジンを英国製ロールスロイスエンジンに換装したのがいわゆるブリティッシュファントムで、エアインテークが米軍型より大型化されています。フジミのキットは、そのエアインテークのラインがちょっと違うような気もするのですが、でも全体的には組みやすく、よく出来たキットです。今も時々デカール替えして再版していますね。
 これ、英空軍の制空迷彩をやってみたくて作ったキットです。ウエザリングや汚しを施した英軍のロービジ塗装って、結構好きなんですよ。バーリーグレー、ミディアムシーグレー、エアクラフトグレーの三色を使ったグレー系ロービジ制空塗装で、ロービジ化した国籍マークが用いられています。垂直尾翼上の後方警戒レーダー(だっけ?)のチェッカーがポイントですね。

ハリアーの続き その2

2007年08月23日 14時54分50秒 | 航空機(英・軍用機)
 第899飛行隊のシーハリアー、今度は垂直尾翼のアップです。有名なゲンコツマーク。でもハセガワのキットに入っているのはハイビジ時代のマーク。機体下面が白、上面がシーグレーの、いわゆるペンギンスキーム。垂直尾翼の部隊マークも、白地に黒い縁で羽根付きゲンコツが描かれています。
 ところが私が作りたかったサイドワインダー四発装備の機体は、全面シーグレーのロービジ塗装。垂直尾翼のゲンコツマークは黒い縁だけで描かれています。ということは、モデルデカールなどの別売りデカールを買うか、自分で加工するかしかありません。でもモデルデカールなんて、なかなか売っていません。手書きする技量も無し…。
 そこでハセガワのデカールを使い、その内側の白い部分を切り取って、黒い部分だけ使うことにしたわけです。まあ白い部分を切り出すのはまだしも可能なのですが、指や羽を表している黒い線をデカールで切り残す、なんてのは細かすぎて無理。結局別の黒いデカールを補足切り出して一本ずつ貼っていく、という方法を採りました。いや、苦労した。十分に乾燥させてから半艶のトップコートを吹いてあります。

ハリアーの続き

2007年08月21日 22時46分45秒 | 航空機(英・軍用機)
 すみません。こないだのハリアーの続きです。もうちょっと写真を撮っていたので、掲載させてください。その1で紹介した第899飛行隊のシーハリアー715号機を横から撮影しました。その時触れたように、サイドワインダーは二発用パイロンに改造しましたので、片翼二発ずつ、計四発搭載しています。それから、背面の赤い衝突防止灯はクリアーパーツのランナーを削りだして作り、クリアーレッドを塗ってあります(って、あんまり分からないか)。
 それから国籍マーク(ラウンデル)ですが、ハセガワのキットのデカールを丸く切断し、直径を小さくして使用しています。『航空ファン』の昔の号に乗った写真を見ると、このロービジ化されたシーハリアーの塗装では、国籍マークの内側の赤丸は直径が変わらず、外側のブルー直径が小さくなっているように見えたので、キットのデカールをカットすることにしたわけです。でも円形に切り出すのには苦労しました。円形カッターは直径が小さいので使えません。丸いテンプレートの適当な直径の丸を当てて、ペンで切断線を入れておき、それをハサミで切り出しました。あれこれ試しましたが結局ハサミで切るのが一番綺麗な円になります。
 さて、ハリアーやシーハリアーのプラモ、メーカーによって駐機姿勢の機首上げ角度が結構違うんですね。ハセガワは機首上げ角度が大きく、フジミはそれに比べれば水平に近い。エッシーはどうだったかな。たしかハセガワより低かった気がします。ただ実際作っていると、その過程で機首の角度は変わり得ることが分かります。
 ハリアーは左右主翼端に補助輪を持っています。キットのバーツのままだと、大抵は翼端補助輪がうまく接地せずヤジロベエのようにがたがたしてしまいます。だから胴体主脚と翼端補助輪の長さを調整して、水平に接地するようにしなければなりません。そうするとその主脚の長さにによって、ある程度機首上げの角度が変わってしまうんです。だからこの作例の機首角度は、必ずしもメーカーの意図した角度ではない点、ご注意下さい。

ハリアー その5

2007年07月02日 21時56分12秒 | 航空機(英・軍用機)
 次は米海兵隊のハリアー、AV-8Aです。昔「AV-8A」という名称がどういう命名法なのか、気になったことがありました。考えてみると米軍の攻撃機は
「A-4スカイホーク」
「A-5ヴィジランティ」
「A-6イントルーダー」
「A-7コルセア」
と来て、次が
「A-9」「A-10」に番号が飛びます(実際はYA-9で、A-10が正式採用されたので試作のみ)。そうするとこのハリアーが8番目の攻撃機なのかなあ、と思って調べてみると、「V」は「垂直(Vertical)」を意味することが分かって、納得。
 今までの英軍のハリアーやシーハリアーはハセガワのキットでしたが、このAV-8Aはフジミのキット。全体の雰囲気がハセガワのきっととずいぶん異なり、またキットのまま作ると着陸姿勢の機首上げ角度が低い感じがします。しかしどちらがより正確なのかは私にはよく分かりませんし、ハセガワからはAV-8Aは出ていないので、これはこれで好きなキットですね。
 あ、正確にはハセガワからはAV-8Aは出ていないわけではありません。私が子供の頃に作った古いキットがありました。でも新しく発売されたシーハリアーやハリアーと比べるのは酷でしょう。もっとも新しい方っつっても、もう二十年近く前のキットですが。ところでこの古い方のハリアー、現在も販売中だってのは、うれしくなりますね。一度再挑戦してみたいものです。もちろんもっと新しいキット、AV-8BハリアーIIもぜひ作ってみたいと思います。
 このフジミのAV-8A、上面の二色迷彩の境界がぼやけすぎかもしれませんが、実は今のエアブラシを買う前に持っていた簡単なエアブラシで、しかもマスキング無しのフリーハンドで塗ったものなんです。もちろん下面のホワイトはマスキングしてます。

ハリアー その4

2007年06月26日 01時20分15秒 | 航空機(英・軍用機)
 今度は空軍型ハリアーGR.3です。空軍型の迷彩は、以前は上面二色迷彩・下面明るいグレーでしたが、後にはオーバーオールの二色迷彩が用いられました。これはオーバーオールの二色迷彩です。キットはシーハリアーと同じく、ハセガワの1/72です。トレーシングペーパーに鉛筆で下書きし、それを切り取ってマスキング用型紙にして、エアブラシで迷彩塗装を行いました。
 シーハリアーと同じく、このハリアーも好きなキットです。これが発売になった時、相前後してエッシーからもハリアーが発売され、模型誌には、機首の形状はどちらが正しいかなんて記事が載ったものです。でも私はハセガワしか作ったことがないのでエッシーと比べようがありませんし、また実機の写真と比べてもそう大きな問題はないと思います。

シーハリアー その3

2007年06月23日 23時56分55秒 | 航空機(英・軍用機)
 今度のシーハリアーは、ライトシーグレーのオーバーオール塗装です。これも前回同様、ハセガワのキットの塗装例そのままです。
 面白いのは、部隊マークや国籍マーク(ラウンデル)がロービジビリティになっていることです。垂直尾翼の部隊マークはともかく、機首や主翼の国籍マークまでロービジ。ってことは、英軍の国籍マークである蛇の目の内側の円がピンク色になっている、ってことです。外側の円も、ダックエッググリーンにもうちょっと空色を混ぜたような色です。
 ところがこのロービジカラーが、機体のライトシーグレーと実にマッチしているんですね。ピンク系のラウンデルが意外にしっくりきているのがちょっと不思議な感じです。一方、日の丸をロービジ化してピンク丸では様にならないので、自衛隊機のロービジ塗装では、日の丸の上にオーバースプレーした感じに仕上げていました。

シーハリアー その2

2007年06月21日 23時41分44秒 | 航空機(英・軍用機)
 前回のシーハリアーとどこが違うんだ、とおっしゃるなかれ。よく見ると、同じエクストラダークグレーの単色塗装でも、マーキングが違います。尾翼に部隊マークがなく、機体番号も機首に描かれています。サイドワインダーも通常のパイロンに、片翼一発ずつ計二発。これはハセガワのキットの塗装例そのままの作例です。

シーハリアー その1

2007年06月20日 23時58分07秒 | 航空機(英・軍用機)
 ちょっと横道に逸れて、シーハリアーです。ばん殿のブログで144のハリアーを作っておられるので、それの協賛で昔作った完成品を引っ張り出してきました。
 キットはハセガワの1/72。このキットは結構好きなキットです。ちょっと見えにくいのですが、翼下パイロンにサイドワインダーが二発搭載されています。つまり両翼で四発搭載しているわけです。これはフォークランド戦以降にサイドワインダーの装備数を増やすために、パイロン一つにランチャーを二つ装着する、という改造を施した機体です。
 それから、全面ダークシーグレーで、おまけにロービジマーキングのシーハリアーを作りたかったので、ハセガワのデカールを使用しつつ、このようにしてみました。背中の航行灯は透明プラで作り替えてあります。他にも、機体についている各種センサーやアンテナもシャープに作り替えています。
 また後ほど、別のシーハリアーやハリアーも紹介します。