みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

最近の買い物 その3

2009年05月16日 10時25分21秒 | キット評
 オートバイ部分のアップです。軟質プラだけあって、かなり細かく出来ています。まあスポークなどはスケール的にある程度仕方がないところです。サイドカーパーツは一つですから、側車付きが一台、オートバイのみが一台となります。ひと箱に同じランナーが二枚ずつ入っていますから、箱全体ではその倍となります。
 サイドカーの座席部分に大きな穴が開いていますが、これはサイドカー乗員のおしりのダボが入る穴です。座席の前の穴は車載機銃の取り付け用です。
 それから感心するのが、燃料タンクとハンドルとが一体成形になっている、という部品分割です。これを一緒に車体に取り付けるようになっているわけです。なるほど、これはなかなかいいアイデアですね。旧ニットーのミニスケールインジェクションキットでは、ハンドルだけで別部品になっていたように思います。それに普通に考えれば、燃料タンクは左右割りにするところでしょう。1/35とは違う、ミニスケールならではの思い切った部品分割だと思います。

最近の買い物 その2

2009年05月13日 23時55分24秒 | キット評
 もう一つ新製品は、このドイツオートバイセット。ええと、これはツェンダップでしょうか、同じランナーが二枚ずつ入っていますから、合わせてオートバイ2台、サイドカー付きオートバイ2台を作ることができます。兵員パーツのランナーも二枚入っています。それから展示台のパーツも入っています。残念ながらこれも軟質プラです。材質は前回のイタリア対空砲と同じものです。
 ミニスケールのオートバイと言えば、ニットーやハセガワ、フジミから出ています。それぞれ一長一短ありますが、現在もそれぞれ入手は可能です(もちろんニットーはフジミからの再版)。いずれも部品はそれぞれ細かく出来ています。ただ、ミニスケールのオートバイ、というアイテムならば、軟質プラ製にするのは確かにある意味よい選択かもしれません。塗装や接着は不便ですが、でもやはりパーツの抜けは違いますから。ただ、パーツをご覧になると分かりますが、スナップタイトの仕様ですから、パーツはめ込みようのダボとダボ穴がえらく大きいんです。

最近の買い物 その1

2009年05月12日 23時38分45秒 | キット評
 ちょっと最近買ったものをレポートします。前々から待っていたイタレリのミニスケール新製品、特に待っていたのは旧エッシーのビショップ自走砲再版です。ヨーロッパのサイトを見ていると、ビショップと同時期にイタレリの新製品(エッシー再版ではなくオリジナルの)も入荷しているようでした。たぶん日本に入るときも一緒に入ってくるだろうから、ビショップと一緒に注文しようと思って待ちかまえていましたところ、いずれも大阪のホビーランドさんに入荷。やったね。待ってた甲斐があった。
 写真は、イタリアの90/53高射砲です。砲兵も付いています。90/53って確か、90ミリ・53口径のことですよね。対戦車砲としても使えるんでしたっけ。対空砲だけあって、360度回転可能な円形台座がついています。キットのパーツはなかなかシャープで、砲手座席の軽め穴まできちんと開口しています。写真では見えませんが、砲口もきっちり開口しているんです。よく見るとランナーに穴が開いていまして、ここに棒を差し込んだ状態で射出成形し、成形後に棒を抜くんですね。砲兵もなかなかシャープ。みんな小銃を背負って作業しています。いや、なかなか結構。
 しかし… よいことばかりではありませんで、これ、軟質プラ製なんですよ。まだ作っていませんが、接着・塗装可能な材質だとは思います。でも軟質なのはちょっと残念。イタレリのミニスケール、エッシー再版分は70**番代、ウォーゲームの駒風なスナップタイト(ファーストアセンブリ)が75**番代。ジオラマアクセサリーや歩兵・大砲などがが60**番代。番号の付け方も今ひとつよく分かりません。しかしこの90/53対空砲、軟質プラとはいえ、決してスナップタイトというノリではなく、ちゃんとしたスケールモデルとして作られていることは確かなようです。

台湾みやげ その17

2009年04月10日 22時58分35秒 | キット評
 さて「中國人民志願空軍」の続きに入る前に、もう一つだけデカールの話を。長々続けてきた台湾みやげの話もこれでラスト。何と、「初音ミク」のデカールです。痛車用なのでしょうが、今なぜ初音ミク? そもそも台湾や中国では痛車というものが知られているのでしょうか。いや、でも、デカールを売っているということは、痛車を含めてこういうデカールの需要があるということですよね。台湾向け輸出のみということも考えにくく、大陸側でもそれなりに需要はあるんでしょう。
 パッケージの上の方に「MAN WAH」と書いてありますが、常連さんに尋ねたら、これは中国語の標準語の綴りではないとか。たぶん広東語だろうとのこと。で、パッケージに書いてあったURL
http://www.manwahmodel.com/
を見てみると、はたして「広州文華模型店」というところでした。文華という文字の発音は、標準語だと「Wen Hua」となるけれども、広東語だと「Man Wah」となるそうです。基本的には模型店なのですが、自社ブランドで「文華水貼」というデカールを出しているようです。「水」で「貼」るというのが中国語のデカールですね。「文華水貼」というところをクリックしてみると、おやおやいろんなものがあるようです。やはりガンダム用が多いようで、最初の方のMW-1035というのは「ガンダム00」で出てくる敵役「ティエレン」のデカールですね。「ティエレン」というのは漢字で書けば「鉄人(鐵人)」です。それにしてはこのページの「TERIREN」という綴りは間違ってますけど。正しくは「TIEREN」ですよね。他に「ちょびっつ」もありますよ。あれ、下の方には1/100、1/144の「ケロロ軍曹」(MW-1015)もある。これはちょっと欲しいかも。しかし大陸側の模型店も結構すごいことになっているようです。前々回、デカールの印刷が出来るところがあるのか、などと書きましたが、実際はこうした方面もかなり発達しているようですね。

台湾みやげ その16

2009年04月08日 00時00分01秒 | キット評
 さて、今回いただいた台湾みやげの中で私として一番ツボにはまったのが、これ。MiG-15用の「中国人民志願空軍」デカールです。これ、私がカットしたのではありませんよ。元々こんな感じでばら売りしていたそうです。「中国人民志願空軍」の文字の大小、計二機分が一枚に印刷されています。店頭ではこれがどさっとチャック袋に入ってぶら下がっていて、そこから欲しい枚数を自分で出して買うようになっていたとか。もう中共軍のマークなど台湾では普通に売っているんですね。
 メーカー名などのデータはどこにも印刷されていません。もちろん裏側にも。しかし印刷やフィルムの感じ、アイテムの選択などから考えて、おそらく台湾の「虎翼(タイガーウイング)デカール」ではないかという気がします。20年以上前にも、いかにもハサミで切りましたという感じで、袋にも入っていないばら売りの虎翼デカールを見たことありますし。
 ご覧のように、左半分が1/72用、右半分が1/48用です。それは分かるとして、さて、このデカール。この状態で売っていて、説明書も何も付いていないんです。デカールを貼る正確な位置も分かりませんし、それよりなにより、この文字以外の、機体や胴体のマークがどうなっているのかも分かりません。国籍マークは中共の「八一」でしょうか、それとも北朝鮮マークでしょうか。それに、使用する機体はMiG-15なのか、それともMiG-15bisなのかも気になります(細部が結構異なるんですよ)。せっかくのデカールを生かすには、もうちょっと資料が欲しい。
 台湾みやげの話もそろそろ終わりに近づきました(やっと…)。チャーチル戦車の作業もその後の進展の報告をしていないのですが、でもMiG-15となると黙っていられません。この後は、この「中国人民志願空軍」の文字を書いた朝鮮戦争に参加したであろう機体について、調べてみたいと思います。

台湾みやげ その15

2009年04月06日 00時04分53秒 | キット評
 もう一つ、人民解放軍の「八一」マークのデカール。こちらは「八一」の星の左右にウイングがついていませんから、戦車など車輌に用いるものだと思います。ステンシル独特の輪郭の欠けも表現されています。大きいものは1/35用でしょうが、小さいものは? やっぱりミニスケール用ですかね? 人民解放軍の車輌として使えるミニスケールのキットなんて、そんなにたくさんはなさそうですが。

 さて、前回と今回の「八一」デカール、メーカーは「クレージーモデラー」というところです。
http://www.crazymodeler.net/index.asp
ここのサイトは英文のみのようですね。メーカーの住所は
 Jiang An District Yong Qing Small Road No.6 ,Wuhan,Hubei ,430010,China
と欠いてあります。これもまた常連さんに読んでもらいました。漢字に直すと
 中国、郵便番号430010、湖北省武漢市江岸区永青街6
となるそうです。へえ、昔武漢三鎭と言っていた武漢市のメーカーなんですね。中国も意外とあちこちに模型メーカーがあるんだなあ。デカールを印刷できる印刷所もあるとはねえ。(偏見?)
 「製品」のところを見ると、結構いろんなデカールやパーツを出しているんですね。カーモデル用が多いようです。あはは、よく見ると「ホンダフィット用ハローキティ」なんてのもあるようですよ。そう言えばこのメーカーのパッケージ、日本国内の模型店でも見たような気がします。検索してみても、結構ヒットするようです。カーモデルのコーナーにはほとんど行かないのでよく知らないのですが。

台湾みやげ その10

2009年03月25日 10時38分27秒 | キット評
 台湾みやげの話、まだまだ続きます。おかげさまで評判いいもんで、つい調子に乗って。いや、常連さんからけっこうたくさんいただいたんですよ(彼はもっとたくさん買い込んだらしい…)。
 さて次はデカールです。国籍マーク「青天白日旗」各種詰め合わせ。1/72や1/48はもちろん、一番大きいものは1/32にも使えそうです。よくみると、めちゃくちゃ小さいものも入ってますね。当然1/144でしょうが、でもそれにしてもちっこい。もしかして1/200などにも使えるのかも。
 台湾の空軍の使用機種と言えば、思いつくだけでもF-16やF-104やF-100やF-5、ミラージュ2000、それに自国設計のIDF経国、自強練習機などなど。それにホークアイも忘れてはいけません。この青天白日マークはこれらの機体に使うには大変便利です。特にハセガワ新製品のホークアイを台湾仕様で仕上げてやりたいものです(以前フジミからデカール替えで出てましたが)。しかし、青天白日マークだけあっても、部隊マークなどを何とかしなければなりませんが。
 メーカーはご存じAFVクラブ。ん?ってことはこのデカールも日本に輸入されているんでしょうか。AFVクラブの製品は基本的にすべて日本で手にはいると思っていたのですが、そう言えばデカールはあまり国内ではみたことありません。よく見ると製品番号はNo.001となっていますよ。記念すべきデカール第一号だったのでしょう。「國徽」は国の徽章ということで、国籍マークのこと。「貼紙」はデカールとかシールとかいうことだそうです。150台湾ドルは、約450円。

台湾みやげ その9

2009年03月21日 09時26分51秒 | キット評
 88ミリの攻撃砲の説明図も、めでたく完成図までやってきました。全体の組み合わせもカクカクしていて、やはりペーパークラフトに見えます。それに、このリンバーですが、砲座に取り付けてもいいし、射撃時にするなら外して横に置いといてもいい、という重要な説明がどこにも書かれていません。まあ箱絵を見れば分かるのでしょうが。写真には載せませんでしたが、この攻撃砲にも、チャーチルや油のトラックや8T車と同じ、各国国旗の混じったシールが入っています。一体どこに貼れと言うのでしょうか。
 それから、まるでキューブリックみたいなお人形の説明も、逆にかわいくていい味が出ています。いや、それぞれ説明図として間違ってはいないんですがね。ふう、笑わせてもらいました。
 図6の英文タイトル「GROUPS LADE SOLDIERY」というのも、英語としてどこか変ではありませんか? これでいいのかな? ちなみに「士兵」というのは中国語で「兵士」ということだそうです。

台湾みやげ その8

2009年03月20日 12時07分51秒 | キット評
 説明図の図3と図4です。これもみんな平べったい線画になっています。特に88ミリ砲独特の十字型砲座にご注目下さい。全く厚みがありません。これって、やはり「二次元萌え」と言うべきでしょうか? いや、べつに萌えやしませんが。各パーツの形状もいい加減なので、取り付け方もはっきりしません。図4の右下に組み立て後の絵が載っていますが、これでは組み立ての参考になりませんよ。
 ここでもパーツの名前が変なことになっています。例えばパーツ44。
  中国語=小子弾、英語=trintro toluol box
やっぱりこれを砲弾(小型の)と思っているようですね。で、英語の方に至っては、一体どんな単語の綴りを間違ったのかさえ、判然としません。え?もしかしてトリニトロトルエン(Trinitrotoluol)のことか? それがbox=箱に入っているの? そりゃそうと、このパーツ、本来は何のパーツなんでしたっけ? 形からして空薬莢に見えるんですが。それからパーツ10は
  中国語=照準器、英語=gunsight
となっています。えらく長~い照準器ですね。おまけに後部トレーラーに載せるんですか。ええと、これも本来は何のパーツでしたっけ?

台湾みやげ その7

2009年03月17日 20時41分04秒 | キット評
 で、今度は88ミリの攻撃砲の説明図です。これが、めっちゃ下手くそな線画なんですよ。あはははは、図1の、このいかにも厚みのない、平べったい線画の表現をとくとお楽しみ下さい。砲身も砲架も駐退器も、みんな平らです。これって、ペーパークラフトの組み立て図ですか?
 特に面白いのが、図2の前部トレーラーの表現です。筆力の無いイラストレーターが、車輪泥よけの丸みを描こうとして、苦労した割には失敗している。また板バネの形の表現も彼の手に余ったらしい。
 それから部品番号と部品名が掲載されていますが、うちのサイトの常連さんのご意見では、この説明図を編集した人間が、模型や兵器のことを全く分かっていないのでは、とのことです。例えば、パーツ45をご覧下さい。
  中国語=中子弾、英語=pellet
となっているんです。「子弾」は中国語で「砲弾、銃弾」のこと。つまりこの説明図を書いた人はこれを砲弾(中型の)だと思っているんですね。わはははは、こんなところに砲弾をつっこんで、どうする? これは砲身俯仰用のシリンダーですよね?
 いやいや、いじわるですが、あまりに面白いので、次回とその次と、この88ミリ攻撃砲の組み立て説明図をしつこく紹介しようと思います。