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日本共産党の深層を読むーきらきらサポーターズ

2014-08-16 23:55:40 | Weblog

参議院選挙で日本共産党が躍進して約1年が経過しました。この間、日本共産党を見直そうというマスコミの報道は最近、減ってきましたが、夏休みに何冊かもの本を読もうと数冊の書籍を購入して読みました。中でもイースト新書発行ー大下英治さんの「日本共産党の深層」は読みごたえがあり、丸ごと日本共産党を知ってもらうという点ですばらしい本でした。

私も一役果たした「北千住の奇跡」

第1章に「日本共産党の現在」というテーマできらきらサポーターズの奮闘というフレーズがある。少し紹介します。「サポーターたちは、独自にグッズも考えだした。「吉良」という苗字にちなんだ、星の形のものである。市販されている星型のアクセサリーやバッジなどを工夫し、「キラキラグッズ」と呼んだ。帽子にたくさん星のビンをつけてきたり、横断幕に星をたくさん描いてくれたりしていた。遊説か、一気ににぎやかな。雰囲気となった。

七月七日のことである。この日、吉良は各地で「七夕宣伝」をおこなった。午前中、練馬区内の巨大団地である光か丘には三〇〇人を超える人が集まった。夕方から、浴衣に着替える予定だったか、スケジュールか押していた。葛飾区亀有に行く前に着替えることになり、足立区北千住での演説のあと、握手にまわることかできなくなってしまった。吉良の去ったあとも、北千佳のデッキには鈴なりの人垣かできていた。

すると、サポーターたちが、自主的にキラキラコールを始めた。取り残された聴衆たちも、それに釣られてともに声をあげた。もともとの支持者もいれば、通りすがりの人もいただろう。JR東日本の北千住駅デッキには、キラキラコールがこだまし、さながら路上ライブ状態になった。

最後は「頑張ろう!」とエールの交換で締めた。候補者不在の状態で、これだけの盛り上がりを見せたのだ。サポーターたちは、口々に「北千住の奇跡だ!」とよろこんだ。あるサポーターは言った、
 「ぼくはこのとき、勝利を確信しました!」 また、サポーターズが協力してくれたのは、コールだけではなかった。演説の現場に、笛、太鼓などの鳴り物も持ってきてくれたのだ。中には鍋を打ち鳴らす人もいたという。

 最近の首相官邸前行動等のデモでは、ドラム隊を組んで練り歩く人たちもいるので、楽器は主流になっていたのだろう。吉良の演説中には、合いの手のように楽器を鳴らした。「原発のない日本をつくりましょう!」 「ブラック企業は許しません!」

演説をする吉良としても、リズムか乗ってくるので、気持ちがよかった。合いの手が入ることによって、次の話題にも移りやすくなった。サポーターズは何度も遊説場所に来てくれているのでだいたいい吉良の話の流れかわかっている。吉良も、「ここで楽器が鳴るな」と思うと、その通りドコドンと音か鳴る。それが、マイクを握り一人しゃべる吉良には心強かった。

支持者たちは、口をそろえて言う。 「こんなに楽しい選挙はなかった!」これも、キラキラサポーターズたちのおかげであったという。」

この一文をよんだとき、このシーンは私も一役かっていたことに気が付いた。きらきらサポーターズのリーダーの一人に高阪 由紀江さんが北千住駅のデッキでメガホンでコールをしていました。サポーターズも聴衆もそれにつづいて、キラキラコールが鳴り響きました。私はこれをビデオにとっていたので、ブログやフェイスブック、ユーチューブで拡散しました。それは大変話題になり、高坂さんからメールがきて、フェイスブックのお友達になりました。

http://youtu.be/besDMW_06wA

それが話題の書籍で紹介されていたのにびっくりした次第です。ちなみに私のユーチューブのアクセスで2094件で第一位です。

 


竹ノ塚駅鉄道高架化工事を視察

2014-08-14 15:32:28 | 交通網・都市整備

過日、東武鉄道竹ノ塚駅付近の高架化工事を視察。議員連盟と推進協議会の役員で見てきました。ビデオを撮りましたのでご覧ください。

 

約8分のビデオです。工事中のため説明が聞きにくいところがあるかもしれません。

http://youtu.be/H-APqBcc3Mw?list=UUbm86ZZRYZ3d_5qEYGl_cSQ

駅付近の下り急行線の支柱のローリングをしているところです。

下りの急行線が通行していますが、緑色のクレーンあたりに高架化の柱を建設中。

エミエルタワー前の工事を視察しています。

竹ノ塚駅付近鉄道高架化推進協議会の役員で視察した際の写真

 


三鷹バス痴漢冤罪事件を考える

2014-08-13 23:14:19 | Weblog

今日、区議団に三鷹バス痴漢冤罪事件の津山正義先生が「無罪」となったことの報告と支援に対してお礼のあいさつに見えました。

この件に関しては三鷹・バス痴漢冤罪事件を支援する会が報告の文書をだしているので、要旨をお知らせします。

三鷹バス痴漢冤罪事件で7月15日、東京高裁(河合健司裁判長)は、一審判決を破棄し、被告人の津山正義先生に無罪の判決を出しました。7月29日、東京高裁の上告断念により無罪が確定しました。

 三鷹市内を走行中のバスの車内で「スカートの上からお尻をなでた」として津山先生が東京都迷惑防止条例違反で起訴された本件には、女性の「さわられた」という供述かあるだけで、これを補完する客観的証拠はありませんでした。一審で弁護団は客観的な証拠である車載カメラの画像解析を通じて、犯行が行われたとされる時間帯、携帯と吊り皮で両手がふさがっていることなどから痴漢が不可能だったことを明らかにしました。同じ時間帯に発着信があった携帯メールの履歴、津山さんの手指にスカートの繊維の付着がなかったという科捜研の鑑定もこれを裏付けるものでした。

ところが、一審は、バスが大きく揺れたために左手が吊り皮ごと物影に隠れて映らなくなる場面を捉え、「右手で携帯電話を操作しながら、左手で痴漢行為をすることは容易とはいえないけれども、それが不可能とか著しく困難とまではいえない」として罰金40万円の有罪判決を下したのです。

これに対し東京高裁は、客観的な車載カメラの画像との整合性という観点から被害者供述に詳細な検討を加えた上で、被害者供述の信用性を全面的に肯定した二番判決の判断は、「この種の痴漢事案で被害者供述の信用性判断に求められる慎重さを欠くものといわざるをえない」と厳しく批判。

車載カメラの映像から左手でつリ革をつかみながら右手で携帯電話を操作しており、痴漢をしたとは認められない」との判断を示し、リュックがあたったことを「被害者が勘違いした疑い」があるとして津山先生に明快な無罪判決を出したものです。

津山先生は 一日も早く学校に、生徒たちのもとに戻してぽしい、と懸命に訴えて、慣れない裁判をたたかってきました。本人と家族の頑張リ、弁護団の優れた弁論、そして支援の力が一つとなっ万かちとった画期的な逆転無罪です。ご支援いただいた皆さんに心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

連絡先,横浜市南区中里3-8-1-203斎藤方又は立川市羽衣町2-29-12国民救援会TEL/FAX042(524)1532
三鷹・バス痴漢冤罪事件を支援する会


学習障害の子は除外「伸びる子」選別し別室で指導

2014-08-10 23:55:14 | 教育・子ども

 学習障害のある子どもは除外 

「のびる子」選別 別室で指導―足立区教委

 学習障害がある子どもたちを除外し、″伸びる子″を授笑中に別教室で個別指導、さらに夏季勉強合宿もー。足立区教育委員会は、「基礎学力の定着」を図るとし、特定の小、中学生を対象にした区独自の取り組みを強力に進めています。行政が現場の授業にまで直接介入することや進学塾の参入などに、父母や現場から「公教育の精神に反する」など批判の声が上がっています。足立区の教育は今、どうなっているのか、その実態を追いました。 (東京民報松浦賢三記者)

 授業に直接介入 学力テスト底上げねらう

区内のある小学校。2時眼目の理科が始まる頃、4年生の男子児童が1人、教室を難れました。手には算数と国語の教科書。特別教室に入ると、そこには担任ではない″先生″が待っていました。

 ″先生″は元教員で「そだち指導員」。男子児童は授業を受けず、―人だけ別教室で、算数や国語を中心に指導を受けるのです。この制度は、今年度から区が独自に姶めたもの。7校にそれぞれ1人の指導員を配置し、1日5時限で5人を順次指導。週3日で3、4年生、15人を″卒業″までみることになっています。

 男子児童の担任教員は、「私たちに相談もなくすすめられ、しかもクラスの中から数人を選はなければならない。戸惑いました」。区教委側からは、学習障害がある子などは除き、″伸びる子を選ぶよう求められ「違和感を覚えた」と。

 担任は自問自答します。「特定の子を特別に指導するやり方はどうなのでしょう。本来、つまずいている子は担任の私が放課後、教えるべきだと思います。」 今年度は試験的に行われ、来年度からは全校で実施する予定だと言います。

「はばたき塾」 事前選考で落とす

 中学1年生の子どもがいる母親(44)は、学校からの「お便り」を見て首をかしげました。この夏休み、千葉の鋸南自然の家で行う「中1夏季勉強合宿」の案内に、各学校から5人と限定されていたからです。

 昨年度から中学1年生を対象に始まった区独自の取り組みの一つ。小学校からの算数の「つまずき」を克服し、中学校の勉強に追いつくことが目的です。母親は、学校の3者面談のとき、担任に「どうやって5人を選ぶのですか」と尋ねてみました。担任も「難しい」と困っていたと言います。母親は「選ばれるかどうかで、差がつくようなことを、学校がしていいのでしょうか」と疑問を投げかけます。

 昨年5月、中1夏季勉強合宿への生徒派遣」協力を依頼する区教委の事務連絡文書が、各中学校長あてに出されました。その中に次のようなことが書かれています。「参加者は学習障害や学習意欲のない生徒ではありません。つまずきが原因で伸び悩んでいる生徒で、やる気を持った生徒を推薦いただきたい」。″伸びない子″は選ばないよう区教委の本音をのべたものでした。

 中学3年生を対象とした「ははたき塾」(週一回、定員100人)でも、経済的に恵まれない「成績上位層」の生徒を募集し、試験で事前に選考。定員に満たないとして再募集まで行いました。この塾は進学塾(早稲田アカデミー)の[トップレベルの講師]を招いての勉強会です。

 ベテランの中学校教員は怒ります。「事前選考で落ちた生徒の気持ちを考えると辛い。再度募集するなら1回目でなぜ、もっと多くの生徒を入れないのか。区民の税金を一部の生徒のために使うというやり方はおかしい。」

 足立区は3年前から、前記以外にも小学校で基礎学習教室(3、4年生)、中学校に補習講座(2年生)などを実施。「学力定着」のためとする区独自の取り組みは、今年度だけでも9つ(約6億4千万円の予算)にのぼります。

4つのボトルネック 

区は今年度の予算方針で「治安、学力、困窮の連鎖、健康」の4つをボトルネック(支障)的課題として位置づけ、「その解消につとめる」ことを宣言。「民間委託」の方向で進めることを明らかにしました。この間、教育の分野では、18年後に小中学校を33校減らす統廃合計画を強行する一方、区教委は「基礎学力の定着」への取り組みをトップダウンですすめてきました。

 足立区の教育に詳しい東京総合教育センターの児玉洋介さんは「区教委にとって学力の底上げは至上命令です。従来からトップダウンで強引に進めてきたけれど、順調に進まない原因を学校現場に押しつけ、学校や教員への不信感をあらわにしている。そこで新設されたのが『教育次長』体制」と言います。

 「教育次長」は、昨年度に新設された教育長に次ぐ部長級ポスト。そのもとに、「学力定着推進担当課」と「幼児プロジェクト推進担当課」を設置。幼児から小中学校までを直接の指導下に置きました。学力定着推進担当課には、小、中学校長OBら50人を配置し、学

力の定着が必要な学校の授業内容を指導する権限を持たせました。現在、小学校14校、中学校4校へ、「毎日派遣している」といいます。

 現場の教育力弱める 安倍「教育再生」の先取り

  ″区がやらなければ″区教委の鈴木一夫教育次長は、この間の取り組みについて「基礎学力は小学校で定着しつつあり、中学校はこれから」と評価。勉強合宿やははたき塾などの選考基準について、「経済的な問題や集団生活になじめるか、などについてだけ」と言い、″学習障害がある子や意欲のない子は選ばないように″とは「言っていない」とのべました。※しかし、実際は学校への連絡文書に書いてあるのです。

 そだち指導員による別室指導については「本来のやり方ではないが、たし算の繰り上げも分からない子を目の前にして、やらざるを得ない」と話します。鈴木教育次長は、経済的に恵まれない子どもたちは塾へも行けない実態にあることを強調し、「読み書き、計算の基礎学力をつけるため区ができることをやっていく」と意欲を示しました。この間の区教委によるトッブダウン方式のやり方について、児玉さんは次のように批判しています。

 「本来、各学校がすすめる教育を援助するのが行政の役割。すぺての子どもが成長することを課題にするのではなく、効果の出やすい特定の子どもたちに金を投下し、塾に丸投げするというやり方は、公教育のすることではありません。行政が教育内容をコントロールすることによって、教員の力を奪い、現場の教育力を弱めていくことになることも重大です」

 公教育の精神に反する 世取山洋介・新潟大学准教授の話

 貧困の解決のためには、社会福祉や条件整備を手厚くしていくことが求められる。″貧困の連鎖を断ち切るために教育が大事″などとして、こうした形で行政が教育に踏み込んでいくことに大きな疑問を感じる。

 学カテストの成績結果をもとに、「成績の低い子」で「やる気のある子」にお金を投入し、全体の学力をあげるというやり方は、公教育の精神に反するもの。

本来、学習困難な子どもたちを含む全体の学力をアップするためにお金を投入するべきである。貧困の原因を個人の学力に求めるのは、貧困の自己責任論にもとづく対応でしかない。

 足立区はこれまで、学校選択制、統廃合、学カテストの3点セットを先導的にすすめるなど「教育再生」の先頭に立ってきた。さらなる進化を目指した全国的な先取りといって間違いない。これを許さない運動と世論の高まりが求められています。


竹ノ塚センターでまたも解雇権の乱用による雇止め

2014-08-08 22:46:54 | 労働・雇用

8日、NHKテレビが足立区の竹ノ塚センターでの雇止め訴訟を報じました。午後2時47分のニュースです。報道記事の内容は以下の通りです。

ビデオを見るには画像の再生ボタン(赤色)か下記のアドレスをクリックして下さい。

http://youtu.be/WU6kg2vAn58

東京・足立区の区立の地域学習センターに勤務していた50代の男性が不当に雇い止めをされたと主張して、学習センターの運営を委託されている企業に雇用の継続などを求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、東京・足立区の竹の塚地域学習センターで講座の企画などを担当していた50代の男性です。
訴えによりますと、男性はおととし、学習センターの運営を区から委託されている企業に、1年ごとの契約で雇用されましたが、去年、契約の更新を断られたということです。

男性は、求人票では基本給とは別に支給するとされていた通勤手当が企業側から実際は基本給の中に含まれると説明されたことなどについて改善を求めたところ、不当に雇い止めをされたと主張して、企業に対し雇用の継続などを求めています。
会見で男性は「気に入らないという理由で解雇権を乱用されたと認識していて、悔しいし残念だ」と話していました。

一方、学習センターの運営を委託されている企業は「裁判中なのでコメントできない」としています。
足立区の施設を巡っては、区立図書館でも副館長として働いていた女性が不当に雇い止めをされたとして去年、運営を委託されている今回と同じ企業に対して同様の訴えを起こしています。

 


実質賃金の低下とアベノミクスの影響は?

2014-08-07 21:38:21 | 労働・雇用

 ことし春以降の労働統計で、賃金の上昇分から消費者物価の上昇分を差し引いた、実質賃金の急速な低下があらわになってきました。厚生労働省が発表した6月の毎月勤労統計調査によれば、実質賃金は1年前に比べ(前年同月比)3・8%の減少です。調査方法は違いますが総務省の家計調査報告でも、勤労者世帯(2人以上世帯)の6月の実収入は同じく実質6・6%の減少です。実質賃金の落ち込みは労働者の生活悪化に直結します。労働者の収入を増やすとともに、消費税の増税はやめ、物価の上昇を抑える対策が求められます。

消費税増税が直撃

 毎月勤労統計調査(毎勤統計)でみた実質賃金は、昨年7月から前年同月比で1~2%前後のマイナスを続けていましたが、ことし4月に3・4%のマイナスと一気に低下幅が拡大しました。5月も3・8%、6月(速報)も3・8%と低下を続けています。丸1年連続の実質賃金の低下です。

 実質賃金が下がり始めたのは、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の影響で円安が進み食料品やガソリンなどの輸入価格が上昇して、投機などの影響もあって消費者物価が上昇を始めた時期と一致します。賃金が上がらないのに物価だけが上がり、そのしわ寄せが労働者に押し付けられたためなのは明らかです。

 その実質賃金の低下がことし4月以降大幅になったのは、4月から消費税の税率が5%から8%に引き上げられ、それをきっかけに消費者物価が急上昇したためです。全国の消費者物価指数は4月3・4%、5月3・7%、6月3・6%と上昇しています。物価の上昇は給与所得者のように毎月の収入が決まっている人ほど影響が大きくなります。実質賃金の低下は、消費税の増税がとりわけ労働者の暮らしを直撃していることを浮き彫りにしています。

 見過ごせないのは、今年の春は春闘での賃上げを求める労働者のたたかいもあり、毎勤統計で見た現金給与は、基本給を示す「所定内給与」でも、残業代などを含めた「決まって支給する給与」でも、春以降増加に転じているのに、実質賃金の低下が続き、さらに拡大していることです。その原因は、賃上げがまだまだ不十分なためと、消費税増税の破壊的な影響によることは明らかです。

 厚生労働省の集計でも、今年の春の民間企業の賃上げ率は2・19%で、昨年よりは0・39ポイント高いものの、消費税率引き上げの3%(ポイント)には及びません。消費者物価は待ったなしで上がりますから、実質賃金が低下するのは避けられません。賃上げと同時にこれ以上の消費税増税を絶対に許さないことが重要です。

労働分配率引き上げるべき

 日本の実質賃金は、長期的にも伸び悩んできました。ことしの政府の年次経済財政報告(かつての経済白書)は、実質賃金が長期的に見ても労働分配率の低下と交易条件の悪化で伸び悩んでいることを指摘し、その改善を求めました。大企業が売り上げやもうけを増やしているのに、労働者に配分する労働分配率が下がっているため、実質賃金が低下していることを政府も認めざるをえません。

 大企業のもうけと内部留保を賃上げに回させることが、実質賃金引き上げのために不可欠です。(厚生労働省調査としんぶん赤旗「主張」より


戦争国家への道に足立区が協力?

2014-08-06 23:39:05 | 平和・9条

7月30日、足立区議団は近藤やよい区長に対して、自衛官募集業務への「情報提供」として、18歳からの26歳までの青年を「抽出閲覧」させることはやめるべきと申し入れを行いました。

7月25日付『東京新聞』が報道しているように、防衛省・自衛隊は自衛官募集にあたって、地方自治体に情報提供を依頼し、入手した情報をもとに18歳を狙い撃ちにしだ募集活動を行っていることが報道されました。
 このことについて、このほど「自衛隊東京地方協力本部長」名の区長宛文書「適齢者情報の提供について(依頼)」を入手しました。

この文書によれば、自衛隊は自治体にたいして①88年4月2日から97年4月1日に生まれた者の氏名、②出生年月日、③性別、④住所の「抽出閲覧」を求めています。

 集団的自衛権行使の閣議決定を機に、安倍内閣による戦争をする国づくりへの警戒が国民の中に急速に広がっていく中で、自衛隊によるこうした個人情報の収集に地方自治体が「協力」することにあらためて批判の声があがっています。

名簿の抽出閲覧の撤回をー日本共産党が区長に緊急に中止の申し入れ

 足立区としてこうした法的根拠のない情報提供はすべきではありません。
 日本共産党区議団は、個人情報保護審議会の了承なしには、個人情報の外部提供は禁じられているものであり、こうした法的根拠のない年齢抽出閲覧の情報提供はすべきでないと考えます。


 集団的自衛権の閣議決定と期を一にした自衛隊のこうした適格者名簿の作成のための「抽出閲覧」の撤回を申し入れました。
 区民の皆さんのご意見・ご要望をお寄せ下さい


原水爆禁止世界大会広島に思う

2014-08-05 23:51:00 | 平和・9条

被爆体験集『木の葉のように焼かれて』が世に出たのは、50年前の8月でした。この題名は、広島で被爆し、次男も白血病で亡くした名越操(なごやみさお)さんの手記からつけられました。

▼被爆者の女性たちの手でつくった初めての体験の記録は今年で48集を数えます。「一瞬で教室全体が青白い光に満ちた。堕(お)ちる、堕ちる、堕ちる、と奈落の底に堕ちていく感覚を味わった」。16歳で被爆した加藤節子さんをはじめ、今回は9人の手記が寄せられました

▼編集のきっかけは、第10回の原水爆禁止世界大会。平和を守る人たちに読んでもらいたい。そんな願いからでした。一人でも多くの被爆者の思いを伝え、一日でも早く核兵器をなくすために、と

▼その世界大会が今年もまた広島で始まりました。核兵器禁止の条約を核保有国を含めた国際政治の場で実現させるため、圧倒的な世論を結集し、核兵器のない世界をつくる決意を内外に示す大会です。参加者が一堂に会した開会総会はその思いにあふれました

▼全国を歩いた平和大行進。核兵器全面禁止を求める署名を人口の3割超も集めた北海道七飯(ななえ)町のとりくみ。来年の重要な国際会議に百万の署名を届けようと奮闘する大阪原水協。全自治体で原爆展を開催した岡山の活動―。唯一の被爆国の草の根運動は世界中の同志を励ましています

▼「この目でしっかりと見つめ、考え、まどわされず、明らかにして、平和を願う気持ちをみんなに伝えたい」。名越さんの半世紀前の呼びかけは、いまに生きています。

▼今日、足立区原爆被害者の会の方々と懇談しました。これらの人々の願いはみんな同じです。-しんぶん赤旗「潮流」より


教師の劇団「創芸」公演ー星の館

2014-08-04 23:53:53 | 文化・芸術・映画

教師の劇団「創芸」の星の館を観てきました。期待通りのストーリーとプロに負けない演出。普段は学校の先生とは思えない素晴らしい演劇を鑑賞で来てうれしさでいっぱいです。

誰が主役とは言えないのですが、東京の職場をやめておじさんの経営する民宿「星の館」で悩める若者「佐伯隆」と恋人役の「中沢かずみ」役の二人

主な芝居の場所は遠野市宮守、福島県飯館村

主な配役とチラシです。

山仕事の林業を営む「和田幸吉」役を演じた足立区の元教師ー野中道弘先生と記念撮影してきました。

ネタバレしない程度に本当にある岩手県遠野市の「星の館」経営者の糠盛正幸さんのコメントを紹介しておきます。

自然の中で自給自足の農的暑らしをしたいと、13年前、愛知県西尾市から岩手県宮守村(当時)に移り住んだ。自給が主な目的とはいえ、約80アールの田んぼ(畦や未利用地含む)と50アールの畑を持つ、農地法で認められた「農家」である。
 2011年3月11日の大津波で大きな被害を受けた三陸沿岸の岩手県山田町に生まれ、中学時代を釜石市、高校時代を花巻市で過ごしたが、母方は山田町で仮設住宅、父方は釜石で5人が亡くなっていて風化させてはいけない記憶になっている。

 啄木、光太郎、賢治などに白引かれていた私は、なかでも賢治の言葉を身を持って確かめたい気持ちなどもあって、農的世界に向かってみた。賢治の「都人よ、来ってわれらに交じれ・・・」との呼びかけに応えるかのように。元高校教師の私が、定年を待たすに退職を決意したのは、教育活動を精いっぱいやった充実感とともに、昼夜分かたすの教師生活を振り返り、「このへんで自ハ刀の時間を持ちたい」と思ったからでもあった。

 賢治は、農は総合的な芸術だという意味のことを言っているが、やってみて納得した。自然全体を見て、いつどこに何を植えるか、どんな作業するか考える。少しでも田んぼや畑を美しくしたいと美意識が出てくるし、もっと良くしたいと工夫も生まれる。
 賢治の「農民芸術概論綱要」には、もっと深い農の「総合的芸術」についての本質を「農民」の立場にたった芸術論として述べている。農作業の大変さはあるが、自ら求めてする作業なので、熱中して飽きることがない。

農という仕事の奥深さを感じる毎日だ。 築百年以上、百坪もある古民家で、広い、伝統的な民家だから、希望する人には気軽に泊まってもらおうと大改修。星空の美しさから「星の宿」と名付け素泊まり民宿にした。
 暮らしてみれば、離農せざるを得ない農家の例など、厳しい現実も目の当たりにする。今、宮守の土日はSLの汽笛が鳴り響き、アマチュアカメラマン達が群がっている。震災からの復興支援として計画されたものなのだが、宮守の山野にSLの汽笛の響きはよく似合う。南米ヂリの歌に「平和に生きる権利」というのがあった。

人災である福島の原発事故はその権利を踏みにじるものだ。原発は未完成の技術で、このまま進めてはいけない。美しい山野を追われた人々の気持ちを思うにつけ、本当に理不尽な事だと思う。福島だけでなく、日本中の山野に、自然に、SLの汽笛の冒きはよく似合う。大切にしたいものだ。

 私の好きな賢治の言葉がある。
 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」。この気持ちを忘れたくない。 (遠野市宮守町『星の宿』経営者)