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さよなら原発あだち3.11パレードに700人

2012-03-11 22:46:47 | 防災、安全

西新井さかえ公園(西新井アリオ前)でさよなら原発あだち3.11パレードが開催され約700人以上が参加しました。

大会決議

ちょうど1年前のこの日、東北・関東を襲った「東日本大震災」は、岩手・宮城・福島の3県を中心に、犠牲者・行方不明者数1万9千人以上、家屋等の全壊・半壊戸数が38万戸以上という未曾有の甚大な被害をもたらし、被災地の方々のみならず国民全体に大きな衝撃を与えました。震災から1年が経つ今、私たちは、あの日犠牲となられた方々に改めて哀悼の意をささげるとともに、被災地の一刻も早い復興と、今なお苦しい避難生活を強いられている方々の生活再建を願わざるを得ません。

 

震災は、もうーつの意味で衝撃的かつ深刻な事態を私たち国民にもたらしました。東京電力福島第一原子力発電所での、あってはならないはずの事故2地震と津浚による全電源喪失が招いた炉心融解(メルトダウン)と水素爆発は、大里の放射性物質を原発外部に撒き散らしました。撒き散らされた放射性物質は、原発の周辺地域を汚染して人の佳めない場所にしてしまったばかりでなく、風に乗って首都圏を含む広い範囲にも拡散しました。

原発事故以降、千葉・埼玉・東京など各地で、通常より高い放射線量が検出される地点、いわゆる「ホットスポット」の存在が明らかとなり始めましたが、足立区も例外ではなく、小学校の敷地内で毎時3.99μSV(マイクロシーベルト)という高い放射線量が観測されるなど、目に見えない放射線に対する不安が区民の間に、とりわけ小さいお子さんを持つお母さんたちの間に広がりました。

今回の原発事故は、原発の立地地域の住民をはじめ国民をあざむくために、これまで政府・電力業界が一体の「共犯」関係を結びながら国民に振り撒いてきた「安全神話」のまやかしを一瞬にして打ち砕き、原発の制御技術の不完全性や安全対策のお粗末さ、大量に
生み出される使用済み核燃料の処理技術の未確立などを包め、原発という存在そのものが本質的に抱えている危険性を私たち国民の前に曝け出しました。と同時に、このようにし
て危険な原発にいつまでも依存し続ける産業・経済・国民生活のあり方が、私たちやその
子どもたちの未来にとって、いかに危ういものかを気づかせる重要な転機となりました。

震災・原発事故から1年。全国各地で草の根から湧き起こった、「原発からの脱却」を求める運動は今、被災地・福島で放射線の影響に脅えながら暮らさざるを得ない多くの方々とも結びながら、大きなうねりとなりつつあります。今日のこの日・この時にも、福島や東京をはじめ全国各地で「さようなら原発」を訴える、さまざまな取り組みが行われています。「このようなうねりに合流しよう」と私たちは今日初めて、この足立の地で「さようなら原発」を訴える集会とパレードを開催しました。

原発の問題は、足立に暮らし働く私たちにとっても、もはや「対岸の火事」などではありません。そして私たちに危険な原発がない未来を、放射能に脅えなくてもよい未来を残してあげたい」という想いに主義・主張や党派の違いは関係ありません。今日のこの集会・パレードを契機に、「危険な原発とは共存できない」「再生可能エネルギーヘの転換を」との想いを共有する人々と手を結びながら、「さようなら原発」「子どもたちに原発のない未来を」の波を、この足立の地からも広げていきましょう。右、決議します。


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