鉄道立体推進室より、伊興前沼交差点の取り組み状況について、交通網・都市基盤整備特別委員に報告がありました。
前沼交差点の将来計画を都が提示
委員会では伊興町前沼交差点計画について、都建設局・竹の塚警察・足立区との協議で示された計画を伊興区民事務所管内町会自治会連絡協議会などに説明したと報告がありました。
区は、区議会で可決された計画の見直しを求める意見書の方向で検討してきたが、赤山街道を直進できるようにする対案ができないため、将来の計画案(左記図)を提案してきました。
私、針谷みきおは「平成32年度までに鉄道の高架化は実現すべき課題だが、赤山街道以西の261号線は、土地買収に反対している方も多く、計画の見直しを求める意見書を全会一致で可決しており、このままの計画は見直すべき」と主張しました。
赤山街道の交通量から見ても矛盾した計画?
さらに区が平成20年に実施した交通量調査(左下図)では
①舎人・古千谷方面から南下する車は3510台(12時間調査)
②前沼交差点から南下する車は2099台となっており、補助100号線からの流入406台の3倍以上となっており、赤山街道がこの地域では幹線道路であることは明らかであり、都道である補助100号線を優先するのは現実を見ない机上の計画と言わざるを得ないとも指摘しました。
赤山街道を北上することが可能な改善策は示される
ただ、これまで赤山街道を前沼交差点で左折のみとなっていた交通規制を改善し、西新井区道135号線(交番前)を左折し、補助100号線を右折して、赤山街道に戻る(左上図参照)ことは可能となりましたが、依然として、大きなロスが生まれてしまい、鉄道高架化の効果が、半減することはいなめません。
ただし、救済策として、当面、都市計画道路261号線の買収計画が進まない現状があるため、赤山街道の一部を閉鎖し、迂回させる計画は実行できないものと考えます。
この間に、再度、区民意見を聞きながら、代案を区民が自主的につくりあげる時間的余裕がうまれます。