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学力テスト点数を学校ごと公表?

2014-05-21 08:14:42 | 教育・子ども

競争教育は格差と弊害を生むー有識者会議が区に意見

 文科省が教育現場や多くの教育関係者の反対を無視して、全国学力テストの正答率などを学校ごと公表するよう各自治体に圧力をかける中、足立区教育委員会は4月18日の文教委員会に「文科省のルールに則って、正答率等を公表する方向で校長会等と協議をしている」と発言しました。

 この文教委員会には、足立区の学校教育に対して様々な意見を寄せている「有識者会議」の委員から学力テストの公表はすべきでない旨の意見が出されていました。

文教大学教育学部教授の平澤茂氏は「イギリスのサッチャー政権下における学力テストによる競争原理の導入で破壊された学校の事例、60年代の日本で起きた同様の問題、一歩誤ると、大きな禍根を残す。~中略~ 文科省自らが、今は、学力試験と言うより学力競争に走り始めている。要警戒であろう。

学力向上には役立たないテストの点数公表


 子どもの好奇心や向上心の喚起、生活環境の改善、こうした地道な努力が成果をもたらす事例は多い。数字が全てを表さないという事実の認識も更に深めたい。」とのべて、学力テストの公表が学力向上に役立たないことを指摘していました。
ところが、区教委は正答率を学校ごとに公表すると発表しましたが教育関係者から批判の声があいつぎました。

7年前の過ちをまた繰り返すのかー足立区教育委員会

足立区では、2004年度から学力テストの学校別順位の公表を行ない、学校を序列化してきました。各学校は、点数を上げる競争に巻き込まれました。
 2007年7月、区内のある小学校で、校長や教員がテスト中の教室を巡回し、間違っている箇所を指差しして教えたという不正事件が発覚しました。
 また、学力テストが実施される直前に「過去の試験問題」を全員に配布し、宿題としていたり、テストの集計に障がい児を除外するなども明らかになりました。
 こうした過ちを区教委はまたも繰り返すのでしようか。

教育次長は「点数だけでなく、学校の努力や対策、区教委の支援策なども含めた総合的な公表をする」と答弁しましたが、言い訳にすぎません。
なぜ、弊害があきらかな正答率という数字を加えて公表するのか、まったく道理がありません。区民のみなさんのご意見・ご要望をお寄せ下さい。

区教育委員会にも意見をお寄せ下さい。
 区教育委員会教育次長もしくは学力定着推進担当課 連絡先
   ☎ 3880ー6717