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徳川吉宗「享保の改革」VS「消費税」どこが違うか。

2014-04-01 23:55:19 | Weblog

徳川8代将軍吉宗は「享保の改革」によって江戸幕府の財政を立て直しました。年貢を厳しく取り立て、勘定奉行だった神尾春央(かんおはるひで)は「胡麻(ごま)の油と百姓は絞れば絞るほど出るものなり」という言葉を残しています

▼むかし百姓、いまは国民、としてもいいでしょう。17年ぶりの消費税アップに医療や介護の負担増。さらにガソリンや公共料金の値上げ…。給料は上がらず、新しい年度に、生活の不安は募るばかりです

  

【享保の改革(きょうほうのかいかく)の成果について】

8代将軍の徳川吉宗(とくがわよしむね)が行った享保の改革(きょうほうのかいかく)の成果は、
 
① 米やお金の収入が増え、幕府の財政は一時的に立ち直った。
 ② 幕府の政治体制の引きしめがはかられ、その仕組みが改善された。

その一方で、
 
① 米の収入を増やすために年貢(ねんぐ)の率を5公5民から引き上げたため
  に、農民の生活 はいっそう苦しくなり、一揆(いっき)がふえた。
 ② 新田開発で米の収穫が増え、米の値段(ねだん)が狂い、民衆の生活も苦し
  くなり、打ちこわしなどが起こるようになった。


 結果として、徳川吉宗(とくがわよしむね)の享保の改革(きょうほうのかいかく)は、一時的には幕府を立て直せたものの根本的な解決にはならなかった。

 ▼消費税が導入された89年4月、当時の渡辺美智雄・自民党政調会長はいいました。「消費税はお産と同じ。小さく産んで大きく育てる」。8億円が話題の、みんなの党渡辺喜美代表の父親が“予言”したとおり、3%から5%、そして8%に。財界が示したレールに乗った際限のない増税です

▼まるで打ち出の小槌(こづち)のように財源を生み出す税。しかしそれは、所得が低い層ほど負担が増す最悪の不公平課税です。庶民だけを痛めつける仕組みを、“悪魔の税制”と呼ぶ専門家もいるほどです

▼導入当時、竹下登首相は「九つの懸念」を示し、その解消に努めると口にしました。所得の再分配機能を弱める、不公平感を増す、税率引き上げが安易になる、物価を引き上げる、地方財政に影響する…。ところが何も変わっていません

▼くらしと経済を壊し、財政危機をさらに深め、日本社会の格差をいっそうひろげる消費税。国民のために何一つなってこなかった消費税増税の道を、このまま既定路線のように歩ませるわけにはいきません。しんぶん赤旗「潮流」より