足立区立千寿第五小学校(児童数三百二十七人)の保護者と周辺住民ら六十四人が十日、区や建築業者に学校の統廃合計画に基づく臨時校舎建築やプール解体工事の禁止を求める仮処分を、東京地裁に申し立てました。
申立書によると、区は千寿第五小と約三百メートル離れた五反野小(児童数四百二十二人)を来年四月に統合。五反野小の新校舎が完成する二〇一五年四月まで、千寿第五小の校庭にあるプールを解体してプレハブの臨時校舎を増設し、両校児童が一緒に利用するといわれています。
児童数は増加傾向統廃合の合理的理由なし
保護者側は千寿第五小の児童数は増加傾向で、少人数校を対象とした統廃合の必要がないと指摘。新校舎完成まで両校の児童約七百五十人が国の基準を大きく下回る広さの校庭を利用することは教育環境として悪く、地域住民にとっては災害時の避難場所を失うことになると主張しています。
震災時の防災拠点をなくしてもいいのか
※解説ー区教委は21年7月に策定した足立区学校の適正規模・適正配置計画ガイドラインにもとづいて、学校統廃合を強引に強行しようとしていますが、人口が減ってもいない学校を無理やり統合することが問われています。 区民のみなさんのご意見・ご要望をお寄せ下さい。