南斗屋のブログ

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名乗る裁判官、名乗らない裁判官

2009年05月14日 | 未分類
 4月というのは裁判官も異動時期でして、その関係で、私が担当している裁判官も数名が代わりました。

 裁判官の交代は、予告もありませんので、期日当日に裁判所に行くと、今までとは別の裁判官が座っているので、初めて交代したとわかるという具合です。

 さて、今年気がついたのは、自分の名前を名乗る裁判官と名乗らない裁判官がいたということです。

 人とはじめてあったときには、自分の名前を名乗るのが社会常識ですが、法廷はその常識が全く通じないところなので、裁判官名乗らないというのが普通でした。

 もう5年位前になりますか、名乗る裁判官にであったときは、衝撃的でもありました。
 名乗るといっても、
 「はじめまして、今度から担当の裁判官になります、**です。よろしくお願いします。」
という一般の方から見たら、実に当たり前の平凡な挨拶なのですが、このようなことを言う人は5年前には皆無でした。

 今年の裁判官の交代を経験して、私の場合、5件の交代があったのですが、
  名乗りを含めて挨拶をした裁判官 4人
  名乗らず、挨拶もなかった裁判官 1人
という結果で、挨拶派が多数を占めたのです。

 これに驚く私のほうが一般常識からはずれた世界に身をおいてしまっていて、おかしいのかもしれませんが、今までの裁判官の対応を考えると、裁判所も変わったな~と思った次第です。

参考
過去記事 裁判官の「常識的な」対応

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