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左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(4)昔の楽器-週刊ヒッキイ第620号

2022-06-05 | 左利き
『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第620号 別冊編集後記

第620号(No.620) 2022/6/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」



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第620号(No.620) 2022/6/4
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」
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 「左手・左利き用楽器」による左利き楽器演奏について考える、
 の4回目です。

 前回は、左右の手・腕の動きを一つの鍵盤で試すことができる
 「左右合体型鍵盤」について考えてみました。

 今回は、一部その続きと、昔の楽器には左右の別がなかった、
 というお話を。

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 左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25―
 楽器における左利きの世界 (4)
  ◆ 左利き演奏と右利き演奏 ◆
   ~ 原始、楽器に左右はなかった ~  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ●前回の続き――楽譜の左右

前回紹介しました、ガボちゃんさんのブログ

2022.4.5
妄想楽器?(^_^;)

に、余談としてこうあります。

 《右から左へ進行する楽譜はアラビア語圏であります。
  歌詞の進行方向の事情からでは?。過去日記です。》

その過去日記をみますと、

2008.07.07
ウイグル音楽の楽譜 (2)

 《ウイグル語ってアラビア語系だから、
  日本語や英語、中国語などと違い
  右から左へ進む横書きなんですよね。
  ↑
  (この文だと「。ねよすでんなき書横む進へ左らか右」
  ってことです。)
  だから、楽譜も右から左へ進むわけで、(略)》



慣れの問題があるとはいえ、
この逆綴り(進行)の楽譜というのは、結構大変な感じを受けます。

まあ、考えてみますと、私たちの日本語というのは、
本来は縦書きで、右から左へと進行します。

マンガ本も、右側のページから左側のページへ、
右のコマから左のコマへと読み進むので、
外国の人は最初は戸惑うようです。

その辺と同じ感覚でしょうか。


前回、右利きの人の場合、キーボードは左から右へ、
低音から高音へ弾いていく方が、腕の動き的に都合がよいのでは?
と書きました。

曲の展開的にも、
そういう方向性(低音から高音へと)が多いように思うのです。

そういう展開(左から右へ・低音から高音へ)が
右利きの人の心身的に快適なのではないか、という気がします。

ところが、楽譜の進行が逆に、右から左となりますと、
ちょっと混乱するような気がするのですけれど、どうなのでしょうか。

この右から左への楽譜は、
左利きの人が左利き用の逆キーボード(右から左へ・低音から高音へ)
を手にして、左利き演奏が実現した暁には、
感覚的に都合のいい楽譜になるのではないか、という印象があります。



 ●原始、楽器に左右はなかった

ここで、また別のお話を――。

以前ネット検索で見つけた記事です。

フルートを吹く少年
2019-12-08 01:13:44

オランダの画家、ユディト・レイステル
(Judith Jans Leyster:1609ー1660) 描くところの
「フルートを吹く少年」という絵画のお話です。




 《この少年が吹いているフルートは一時期物議をかもしました。
  フルートの構えが左右逆であることで、
  反転しているのではないか?と言われたのです。

  現代のフルートはキーが複雑で右に構えるしかありません。

  この作品が作られた1630年頃はバロック時代。
  バロックフルートが発明されていました。

  四つに分かれて、金属キー
  がついています。

  それよりも古い時代
  ルネサンスのフルートトラヴェルソは

  こんな感じ 
  穴が空いているだけなので、左右どちらにも構えられます。
  この少年の吹いているのは、ルネサンスフルートに近いものでは?



  フルートは新しい楽器の発達ともに
  古いタイプの楽器は忘れさられた。
  というわけではなく、
  実際には国ごと、地域ごと、町ごとに横笛があり、
  現代でもそういう楽器が人の生活に根差して活躍しています。》

とありました。

昔の横笛は、穴が空いているだけで、左右どちらにでも構えられた、
というところが、新鮮です。

何事も同じだと思うのですが、
そもそもの始まりは、たいていのもので、左右性というものはなかった、
と考えられます。


例えば、漢字なども、
そもそもは右手で書きやすい形のものではなかった、ようです。

単にそのものの形を映しただけの象形文字から始まっているのです。

左から右へ線を引くといった規則や、横画は右下がりの傾きで引く、
といった決まりはなかったのです。

それが時代とともに、右手で書くときに便利なように、
特定の方向、角度を持たせるように変化していったのです。

今のような右手の書き癖が標準化して、
文字としての美形と認められるようになったのは、
文字が生まれてしばらくたってからのことでした。


楽器も初めは、単に音を出すだけの道具に過ぎなかったものが、
より色々な音を出せるように工夫されてきたのでしょう。

その過程で、右利きの人が多数なので、構え方や音の調節の仕方など、
右利きに使いやすい形に変形(進化?)していったのでしょう。


世界各地にある様々な楽器を見ていけば、
きっとその歴史は、そういう左右の別のないものから、
左右性を持つものへと変化していったのではないでしょうか。

調べてみるとおもしろいかもしれません。

今ある近代的な楽器の大半は右利き仕様ですが、
歴史を見てゆけば、いろんなものが出てくるでしょう。

そして、この方が書いておられるように、
世界には、地域や文化等の生活に根ざした、左右性のない楽器や、
左利きの人の演奏に向いた左仕様の楽器もまだまだあるのではないか、
と思われます。

アラビア語が右利きの人には不都合な?右から左へ筆記するように、
左利きの人に向いた?楽器が何かしらあるのではないか、と。

 ・・・

今回は、簡単ですがこの辺で。

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本誌では、「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その25― 楽器における左利きの世界(4)昔の楽器」と題して、今回も全紹介です。

今回も全文転載です。
短いので、まあ、今回はこんなものでしょうか。

 ・・・

この「フルートを吹く少年」の絵は、左右反転しているのでは? という疑問が持たれたそうですが、壁に掛けてあるバイオリンの横のリコーダーらしきものは、最下段の穴の位置が構えたときの右側によっており、右利き仕様のものになっています。
ですから、左右反転はないでしょう。

今でも小学生時代のリコーダー(縦笛)を持っています。
それもこれと同じ穴位置です。

これが右利き仕様だというのは、横笛のように横に構えれば分かります。

笛の先を右横に持ってきても、このままの持ち方でも不都合はありません。

逆に、左右の手をそのままに、左側に構えようとしますと、腕が窮屈で演奏できません。
左右の手を上下入れ替えれば、左側にしても構えられます。

 ・・・

下調べが思いのほか進んでいません。
音楽や楽器に興味はあるのですが、根本的に知識がないので、なかなかこの話題を広げて行けません。

実は、他にも、30代初めに買ったおもちゃに毛が生えたような、カシオのミニキーボードなんかも持っています。
弾けもしないけれど、弾きたい気持ちはあって……。

 ・・・

弊誌の内容に興味をお持ちになられた方は、ぜひ、ご購読のうえ、お楽しみいただけると幸いです。

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ(25)楽器における左利きの世界(4)昔の楽器-週刊ヒッキイ第620号
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