
「もうどんなチームにも勝てそうもない」とHeraldoに書いてありましたが、確かに・・・。Heraldoの簡潔なまとめを訳しますと、
弱いレクレとの対戦で、サラゴサはすでに完全に壊れた無力なチームであることを自ら証明した。ミリートが0-1と先制したが、ハーフ・タイムの前にマルティンスの2ゴールにより逆転された。
朝のろのろと起きて、MarcaやAsのテキストを見たら、アイマールが先発していたので仰天。どのアラゴンの新聞もダレッサンドロの先発を予想していたのに。しかもオリベイラではなくてディエゴのほうが出ているし。VFもラニエリなみの読めなさになってきたようです。でも、前半21分にアイマールの素晴らしい20メートル以上後ろからのロングパスからディエゴが先制して、ここだけを見ればビクトル・フェルナンデスの選手起用は当たっていたわけですが・・・。でも、その4分後に追いつかれ、更に前半40分にフアンフランがエリア内でハンドをしてPKを与えてしまいました。(またフランフラン!!) セサールがPKをはじいたのに、サラゴサの選手たちが反応しない間に(パレデスだけが反応)、素早くレクレの選手たちが詰め、ボールをネットに蹴りこむことに成功。あっさりと逆転されてしまったのでした。
このPKの場面でのサラゴサの選手たちの受動的で集中力に欠けた態度が、集中放火を浴びています。ペリオディコは、「リュクサン、アイマール、ディオゴらはゴールの真正面で肘掛け椅子に座り、何の心配もすることなく、PKを眺めていた。」と書いていますし、現地23時30分から始まるLa Jornadaというスポーツ番組では、その場面をスローで繰り返し再生。どれだけ選手たちの反応が遅いかをこれでもかというくらい流していました。(この番組は23時40分ごろに詳しい試合のダイジェストをやってくれるので、早く試合の様子を知りたい方にはお薦めです。)確かにスローで再生されると、ずいぶん長いことアイマールも立ち尽くしているように見えて、「さっさとボールに行かなくちゃ!」とイライラするんですけれど、スローでなく普通のスピードで見ると、あっという間の出来事で一瞬反応が遅れただけのようにも見えますけどね。ただ、VFもこの場面を取り上げて「我々には競争心と緊張が欠けていて、それはセサールがPKでボールを弾いた後の場面にも表れていた。」と言っています。サラゴサ・ファンの間では、チームの悲惨な状態を象徴する場面として受け止められていますね・・・。
4試合勝ちがないというVFにとっては初めての事態、どんどん降格ゾーンが近づいてくる恐怖、何一つ明るい材料はありませんが、個人的にはアイマールが先発に復帰できたことは嬉しいし、パブロ自身は以前より良くなっているようなので、それだけが救いです。写真が例によってないので、しかたなく試合ダイジェストからキャプチャーしました。
上はディエゴへのパス。Asはel Dandyにアイマールで、"El único que creó peligro en su equipo, le dio un pase maravilloso a Milito para el gol."「チームで危険を生み出した唯一の選手。ミリートのゴールをお膳立てする素晴らしいパスを送った。」と書いています。ディエゴはゴールの後、パブロを指差して、走ってきてくれました。パブロのほうもディエゴに駆け寄って、セルヒオ・ガルシアも一緒に固く抱擁。ディエゴのそのジェスチャーが嬉しくてじーんと感動。ディエゴはサラゴサでの50点目の記念ゴールです。パブロのパスからのゴールで良かった。
その後も、惜しいヘディングやシュートなどもあったのですが・・・。下は両方とも惜しいチャンスの後で。外したヘディングの後で頭を押さえているのはわかりやすいというか。ミツバチ・ユニのほうが好きですが、このブラック・ユニもそれなりに似合っていそうです。

右は試合後のインタビュー。穏やかな顔に見えますが、これはインタが終わるときに一瞬こうなっただけで、終始とても厳しい表情でした。頬がこけてげっそり、でも髪の毛が濡れていたのと、試合直後で疲れていたせいもあるでしょう。それにこんな試合でしたし・・・。「ノーマルじゃない」と言っていたよう気がしないでもありませんが・・・早口すぎてわかりません。本当は試合のダイジェストとパブロの談話をここにアップしたいのですが、それにはまず自分で編集してYoutubeにアップしないといけないんですよね・・・。(ハードルが高いな)
今見たら、Aupaにダイジェストがアップされていました:
Recreativo 2 - 1 Real Zaragoza
細かい情報としては、三人の交代選手(ガビ、オリベイラ、ダレッサンドロ)がピッチに入るとき、替わって出る選手たち(オスカル、ディオゴ、セルヒオ・ガルシア)はセンターラインからではなく別の場所からピッチを後にして、入ってくる選手たちと手を握ることもなかったそうです。時間を無駄にしたくなかったためと考えられますけれど、中には「やっぱりロッカールームの雰囲気が悪いんじゃないの?」と邪推をする人も。
順位表も怖くて見れないし、エキポなどが「誰もブレーキをかけることなく、サラゴサは坂を転がり落ちている。」と書いているように、毎試合これがどん底だと思うのに、転落は止まりません。アイマールとディエゴが前の試合よりは良くなっていたことだけがかすかな希望なんですけれど(私がそう思っているだけで、Aupaの人たちは誰もそんなこと書いていませんが)、なんとかこれが持続しますように、次の試合でチームに、そして結果に良い影響を与えますように。

RECREATIVO 2
ZARAGOZA 1
Recreativo: Sorrentino, Calvo, M. Cáceres, Bouzón, Poli (68'), Camuñas, Martins (68'), J. Vázquez, Aitor, J. Guerrero, Sinama (76'), Luque, D. Bautista (68'), Barber (68'), Congo (76').
Zaragoza: César, Diogo (64'), Ayala, Paredes, Juanfran, Óscar (64'), Zapater, Luccin, Aimar, S. García (73'), D. Milito, Gabi (64'), D'Alessandro (73'), Oliveira (64').
Goles: 0-1 (21'): Diego Milito, a pase profundo de Aimar; 1-1 (25'): Martins, de tiro raso a la izquierda de César; 2-1 (40'): Martins, a pase de Camuñas tras un penalti.
Árbitro: Undiano Mallenco, Navarro. Amonestó a Paredes (32'), Luccin (46'), Poli (49'), Óscar (61') y Vázquez (84').
Incidencias: Nuevo Colombino, 15.000 espectadores. Minuto de silencio por Manuel Bautista, secretario de la cantera local, y Raúl Centeno, guardia civil asesinado por ETA el sábado.