江川ＶＳ張本

　ジャーナリストの江川紹子さんの、ＴＢＳのサンデーモーニングでの発言が、張本勲氏の逆鱗に触れ、江川氏の番組への出演を見合わせるよう張本氏側からＴＢＳ側に圧力があったという。
　
　経過報告は今のところ江川さんのプログによる他なく、真偽は定かでないが私は以前から人のプレーに「喝！！」という資格があるのかといつも疑問に感じている。

　問題の場面は、楽天イーグルスのエース岩隈投手が７回3-3の場面で降板したことに対し、張本氏の「喝！！エースなら最後まで責任を持って投げろ」という趣旨の発言に対し、岩隈ファンの江川氏が「え～」と反論の声をあげたものだ。

　これが本当なら「プロ野球界の御意見番」の張本に反論した、気に食わん、こんな奴とは一緒のテレビに出れん、江川を降板させろという流れになるのか。

　張本氏の現役時代を知るものとしてひとこと言うと、確かに日本球界の最多安打記録を持つ偉大な打者ではあるが、偉大なプロ野球選手かどうかは評価の分かれるところだ。野球選手は、打つ、守る、走るの三拍子の揃った選手が優秀な選手とされる。張本氏の現役時代は、打つのは超一流、守るのと走るのは三流選手だったと記憶している。

　そういう意味で、あの若さで打つ方も張本氏を凌ぎ、守りも走りも超一流のイチロー選手こそ偉大な本物のプロ野球選手だろう。なにしろイチロー選手は人の悪口は言わない。