桒田三秀税理士

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税務調査官の目 その8

2010-06-09 06:55:38 | 税と会計
 「国税が来た」という言い方をする場合がある。それを聞いた一般の人は、多くの場合「マルサ=国税局調査査察部」が来たと思うらしい。

 税務調査はほとんどが任意の調査で、「マルサ」ではなく所轄の税務署の調査官だ。名刺に「国税調査官」と書いてあるので「国税=マルサ」と連想するらしい。だいたい地方の中小企業にいちいち入るほど「マルサ」の人たちは暇ではない。50万都市福山で一年に一件あるかないかの頻度だ。

 マルサの調査は一般の任意調査と違い、裁判所の捜査令状を持ってくるので「今日は都合が悪いのでまたにしてくれ」とは言えない。一年くらいかけて内偵調査をしておいて本社だけでなく、支社、取引先、銀行、自宅、愛人宅などに早朝一斉に入る。

 マルサ案件ほど大規模でない場合は、局の「資料調査課=通称リョウチョウ」や所轄署の「特別調査官=通称トクチョウ」が担当する。いずれにしても普通じゃない奴が来ると、多くの場合普通じゃない結果が待っている。

 
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