桒田三秀税理士

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名言と迷言

2011-09-30 08:34:23 | 経営
 名言は時として誤って解釈されている場合がある。山口智司著「名言の正体」によると

 「将を射んと欲すればまず馬を射よ」は杜甫の言葉だが
    「大きな目標を達成するには、いきなり対象に当たるのではなく周辺にある問題を解決すること
     から始めたほうがよい」という意味で解釈されているが、本当は
    「敵だからと言って人を殺すのでは際限がない。侵略を防ぐなら馬を射ればよく、無用な殺生は
     やめるべき」という意味だ。

 「参加することに意義がある」は近代オリンピックの父、クーベルタン男爵の言葉として有名だが
    「実力が不足していても参加することこそ大事なことだ」という意味ではなく
    「勝利することよりそれに至る努力が大事だ」という意味だ。

 「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」は福沢諭吉の言葉だが
    「人間はみな平等である」という意味ではない。あとに続く言葉を総合的にとらえれば
    「人は生まれながらにして同じはずなのに、結果的には賢者にもなり愚者にもなる。貧乏
     にもなり金持ちにもなる。学問をしっかりやった人は出世し、無学の者は出世できない」
     という意味だ。
  
 「そこに山があるからだ」は登山家マロリーの言葉だ。
    もともとマロニーが言うその山とは「エベレスト」のことであり、一般に言われて
    いるように登山家が本能的に「山」を目指すという意味ではない。
    これが誤訳されなければ、それほど有名な言葉ではなかったと言える。
 
 「そこに女がいるからだ」は石田純一の言葉だ(推定)。
    ただし彼の言う「女」とは若くてきれいな女であり、「女」であれば誰でもいいという意味ではない。

  考えたら何にでも応用できる。
    「そこにキャバクラがあるからだ」 
    「そこにM月書店があるからだ」など。

      
 

 

 

 

人間のエゴ

2011-09-29 07:41:49 | 日記
 近ごろ「生物の種類が年々減っている」「絶滅危惧種を守らなければいけない」などの主張をよく耳にする。だがそこには正論とともに偽善と欺瞞が混在する。

 多くの場合こうした主張は、そこに住む人たちの「より便利で快適な暮らしを追及する権利」を犠牲にすることなしに実現することはできない。また多くの場合そうした主張をしている人たちは「より便利で快適な暮らし」をしている人なのだ。

 工業化を進めて先進国の仲間入りを果たした国が、国内の森林を保護して、食糧を輸入に依存しながら、発展途上国に対して経済発展するなという行為はいかがなものか。

 この議論は、福山の「鞆の浦架橋問題」と似た感じがする。そこに住む人は、消防車や救急車も入りづらい入り組んだ街並みに何百年来暮らしている。そこで港に橋を架けてバイパスを作り交通の便をよくしようとする案が何十年も前から議論されてきた。

 橋が架かると風光明媚な環境を壊す事に加え「ポニョ」効果もあり架橋反対派が優勢だ。しかし、架橋反対派の多くはそこに住んでいる人ではない。整備された町に住む一方で、不便を強いられている人の「便利さの追及」を「自然環境保護」を名目に阻害しようとする。

 

 

トップランナー方式

2011-09-28 06:33:37 | 経営
 省エネ法では、自動車の燃費基準や電気機器(家電・OA機器等)の省エネルギー基準を、各々の機器においてエネルギー消費効率が現在商品化されている製品のうち最も優れている機器(トップランナー)の性能以上にするという考えがある。

 これをトップランナー方式という。先日、同友会の講師をお願いしたO氏によると、10年前の冷蔵庫と現在の冷蔵庫では電気代が半分以下になるという。このトップランナー方式という考え方、日本にしては珍しくいい考えだと思う。

 ある意味、オリンピック参加標準記録に似ている。市場(オリンピック)に参加するためには、標準記録(省エネ基準)を満たさなくてはならないのだ。

 よく店舗についていた古いエアコンをただでもらってきて得した気分になっている人がいるが、よく考えると損しているともいえる。それほど自動車や家電の省エネは進んでいる。

   
 
   
  

幸福の「はひふへほ」

2011-09-27 12:21:21 | 日記
 まだまだと思いながら、ついつい頑張りすぎるとストレスがたまる。
 こうして疲れた心には幸福の「はひふへほ」が効くという。
 
 は 「半分でいい」
 ひ 「人並でいい」
 ふ 「普通でいい」
 へ 「平凡でいい」
 ほ 「ほどほどでいい」

 そうすると肩の力が抜けて、逆に頑張れる。

 リラックスできたところで、頑張る人の「まみむめも」はどうだろう。
  
 ま 「負けるな」
 み 「見限るな」
 む 「無理しすぎるな」
 め 「眼を開け」
 も 「漏らさず聞け」




 
 


 

顧客満足か社員満足か

2011-09-26 07:24:32 | 経営
 顧客満足ということが商売の基本だということは以前から常識とされているところだ。

 しかしすべての顧客に満足してもらうことは難しい。顧客側の感じ方も様々だ。

 ある経営者の方から興味深い話を聞いた。営業系の会社ではそれぞれの社員が担当先を複数、場合によっては数十社受け持つ。相性の問題もあるだろうが、どうしても苦手なお客様がいる。もっと極端に言えばどうしても生理的に合わないお客様もいる。

 それでも「お客様は神様」だと思わなければならないのだろうか。

 ある社員が生理的に合わないお客様は、他の社員も合わないかもしれない。その会社では、営業成績のいい社員には担当を「切る」権利を与えているという。「苦手なお客様は人間を育てる」という考えもあるだろうが「苦手なお客様より好きなお客様」と仕事をしたほうが楽しいに決まっている。

 楽しく仕事をする。これが一番だと思う。

 常識とされてきたことが本当に真理なのかはわからない。