東アジア反日武装戦線

　５０年にわたって逃亡を続けていた、爆破テロの犯人が「自分が指名手配犯だ」と自白して

　直後に病死した。犯人と確定したわけではないが、DNA検査では本人の可能性が高いという。

　驚いたのは、犯人が福山の出身だということだ。

　私より4歳ばかり年上で、多感な年頃に、極端なイデオロギーに感化され

　「反日武装戦線」なる極左グループに加わったのだろう。

　当時、20歳そこそこの「自分では大人」と思っていたであろう人間だが、

　今の私の歳から見ると、社会の仕組みも経験も人格形成もまだまだ子供だ。

　そんな人間が、極端な思想に感化され引き摺り込まれる。

　カルト宗教も似たようなものだろう。

　そんな一時の気の迷いで一生を棒に振る。

　大切に育てた子が、こんな最期を迎えて、親として居た堪れないだろう。

京アニ事件

　36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、

　殺人など五つの罪に問われた青葉被告の裁判員裁判の判決公判が25日、京都地裁で開かれ、

　求刑通り、青葉被告に死刑を言い渡した。

　死刑は、残虐で冤罪の可能性があるということで、世界の中では死刑廃止の流れになっている。

　日本は、もはや少数派となった、死刑のある国だ。

　ただ、今回は、被害者が多すぎ「普通ならこんなに短絡的な犯行はしないだろう」ということで

　弁護側は、心神喪失もしくは心神耗弱が原因だとして減刑を求めていた。

　しかし、遺族の感情を考えたとき、被告の生い立ちや境遇などはどうでもよく

　「死刑以上の刑罰がないのが悔しい」

　「死刑に回数があるなら、死刑３０回の刑に処して欲しい」

　くらいの感情だと思う。

　反論や嫌悪感を持たれたとしても、私は死刑制度があって良かったと心底思う。

　

親切な紳士

　ある男Ｋが、先週、東京に行った。

　東京駅の長い階段を、ミニスカートの若い女性が重いトランクを引きずりながら登っている。

　Ｋはたまたま女性の何段か下を登っていた。

　Ｋは、いつものように腰を折り曲げて見上げようとしたが、トランクを持つ手が震えているのを見て

　「お嬢さん、持ちましょう」と、左手で彼女のトランクを手にして、地上まで持ち上げたのだった。

　多分、彼女は「親切なおじさん、お礼にライン交換をさせてください」と思ったに違いない。

　しかし、Kは振り向くこともなく、軽く手を上げて立ち去ったのだった。

　今や人格者となったKにとって、スカートの中身などどうでもいいことなのだ。(本人談)

就職事情 2

　〇〇証券といえば、いつの時代も就活生があこがれる就職先だ。

　福山支社に配属された新人が、飛び込みで挨拶に来る。

　新人は５キロ離れていても１０キロ離れていても、それ以上でも自転車で回らされる。

　訪問先で社長に名刺をもらったら、毛筆で礼状を書く。

　おそらく、どこの支店に配属されても同じだろう。

　短期間で、多くの新人が辞めるというが、それもある意味「ふるいにかける」方法なのだろう。

　こういうことくらいが耐えられない人間は要らないということなのだ。

　

　

　

就職事情

　父が昔、言っていた。

　「ワシの若い頃は、市役所へ行く奴はバカばっかりじゃった」

　「証券会社は株屋と言ってバカの行くところじゃった」

　市役所職員や証券会社の社員さんには、この場を借りて深くお詫び申し上げます。

　私が大学を卒業する時、ゼミの解散コンパで、皆の進路先を披露し合った。

　「ぼく、任天堂」

　任天堂は、今でこそ世界的企業だが、当時はトランプや花札を作るマイナーな会社だった。

　「おまえは、そんなところしか就職できなかったのか」と思ったものだ。

　で今、彼は思っているだろう。
　
　「先見の明とはこういうことじゃろ」