目を疑う

　このたび、ロンドン中心部にある創作日本料理店に、思わず目を疑ってしまうこんなネオンサインが掲げられた。

　「売春婦あります」。

　いわゆる売春宿ではなく、料理店なのだが、日本企業のロンドン駐在員が先月、友人と店を訪れてネオンサインを発見。

　店主は「アートだ」と開き直ったらしい。

　現地の日本人らが「日本人を侮辱している」「女性への差別だ」などと声を上げたところ、ロンドンのフェミニスト団体がこれに呼応。

　店の女性従業員に、意味を教えると女性は「ば、売春婦（prostitute）？」ととても驚いた様子だったそう。

　駐在員はあきれ返りつつも「日本の店の英語表記でも似たようなことがあるかも知れない」と話したという。

　この話を聞いて、１０年以上前、オーストラリアからの留学生、クリスが我が家に居たことを思い出した。

　彼が、通学する道沿いに「ＦＡＮＮＹ」という店があった。

　クリスは、「マジ？」と言って驚いた。

　「ＦＡＮＮＹ」は、日本語では「ま●こ」という意味なのだ。

　ＦＡＮＮＹの関係者によると、「ファンを創る店」という造語だと聞いたことがある。

　まあ、ある意味「ファンを創る店」に違いは無かろうが、高校生の彼には刺激が強すぎただろう。　

イナゴの大群

　今月、新しいスタッフを迎え、お客様も増えて、資料やファイルを収納する場所が不足してきた。

　それに加えて、私は特別気にしていないのだが、スタッフには私の机の周りが散らかっているように見えるらしい。

　この二つを同時に解決しようと、書庫を２個注文した、ていうか注文させられた。

　書庫を置く前に、整理しなければならない。

　スタッフが私の机利回りに集結する。

　「要るものと要らんものを分けなさい」

　とやさしく指示してくれる。

　イナゴの大群のように群がって、去ってゆく。

　アレはどこに行ったんな。　

　

二択

　二つのうちどちらを選ぶのか。

　高速道路で渋滞すると、必ず車線変更して、結局はトロい方を選ぶ私。

　二択の場面でいつも失敗しているような気がする。

　逆に、女房は二択で成功しているタイプだ。

　二択どころか、１００択の中から私を選択して、最高の結果を得ている幸運な奴だ。

７０周年

　お客様の会社が７０周年を迎える。

　今度の日曜日、会社広場で盛大な記念イベントが開かれる。

　

　イベントには、そこらの無名アーティストが集結し、盛り下げることになっている。

　私のバンドは最低３０００人が条件だが、仕方ないのでトリで出る。

　

　フラダンスの人に「ヤッター、ココナツブラ？」と聞くと、「男はみんなそう言うんじゃけど、ココナツブラはタヒチアンダンス！！」と怒られた。

　

　当日は晴天になればいいのに。
　
　

ペットボトルのお茶

　一昔前、コーヒーや紅茶は有料で当たり前だが、お茶は無料が常識だった。

　したがって、自動販売機でペットボトルのお茶を売るという発想が無かった。

　いつの間にか、ミネラル水も、そして水道水も自動販売機で売れる時代になった。

　ここにきて、３７５ｍｌ入り瓶で、希望小売価格が税込み１０８０円のペットボトルが売り出されることになった。

　伊藤園の国産の厳選玉露だけを使った緑茶飲料「瓶　お～いお茶　玉露」だ。

　全国のコンビニやスーパーで売り出す。２０度以下の水で時間をかけて抽出し、うまみ成分の「テアニン」を多く引き出した。渋みや苦みも少ないという。

　今朝のテレビで、街頭の２０人中１１人しか判別できなかった。

　人間の味覚はいい加減なものだ。

　中身だけ普通のお茶でも、有難がって飲むに違いない。