桒田三秀税理士

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税務調査官の目 その29

2010-10-31 07:45:58 | 税と会計
 会社が社員の通勤費を負担する場合がある。車やバイクで通勤している場合は、自宅から会社までの通勤距離によって一定の限度額が定められていて、それを超えた部分は給与課税の対象となる。

 先日の税務調査で、会社まで12キロの距離の社員に11300円を支給していたことが問題となった。調査官は「10キロから15キロまでの場合は6500円が非課税限度額であり、それを超えた部分4800円は給与となり、源泉徴収をしなければならない」という。

 会社側は「社員の通勤する時間帯は幹線道路が非常に混雑しており、いつも迂回ルートで通勤している。そのために15キロを超えるのだ」と主張した。

 調査官は「それが事実だとしても、通常使用するであろう合理的なルートを外れているので課税の対象となる」と主張する。

 幹線道路を通るのが通常の合理的ルートなのか、たとえ距離が長くなっても混雑を避ける迂回ルートが合理的なのかは意見が分かれるところである。

 支出した会社はいずれにしても損金になるのであるが、社員さんに過去にさかのぼって「天引きした税金が少なかったので徴収します」とは言いにくい。

 カンカンガクガクの末、●△○することで決着した。←公の場では言いにくい。

ドラフト会議

2010-10-30 09:24:22 | 日記
 今年のプロ野球ドラフト会議が終わった。
例年のことだが、選手のプロフィールで例えばピッチャーなら「150キロ右腕」という表現をする場合がある。ところがプロ入り後それほど速い球を投げるのを見たことないという選手が多くいる。

 これにはからくりがあるようだ。野球は基本的に屋外スポーツなので、気温や風などの条件に左右される。スピードガンの「調子」もあるだろう。その中でたまたま、普段は140キロ程度なのに1球だけ150キロを計測しても「150キロ右腕」となる。

 カープは今年7人のうち6人のピッチャーを指名した。今年の方針は「最高150キロより、アベレージで145キロ」だったという。

 今シーズンは、抑えの永川とエース大竹、セットアッパーのシュルツがシーズンを通じてほとんど役に立たず、中継ぎの梅津と横山が長期離脱、4番の栗原が一時離脱など主力の故障が相次いだ上に、外国人選手がさっぱりだった。

 来年以降は、これら故障の選手が全員復帰し、新しい戦力が育てば今年より悪くなることはない。また、過去、川口(巨人へ)、江藤(巨人へ)、金本(阪神へ)、黒田(大リーグへ)、新井(阪神へ)、高橋(大リーグへ)と6人もの主力選手をFAで放出しながら、FAによる受け入れはなかった。

 唯一親会社を持たないカープも、ここにきて新球場効果もあり財務体質が強化され、今年度からFAに参入するという。

 来シーズンが楽しみだ。

学園祭で大爆発 その2

2010-10-29 05:55:42 | 日記
 (その1から続く) 

 2a度から2b度、一部3度の火傷を顔と両手に負い、右京区のK病院に入院した。翌日、始発で飛んできた母親は変わり果てた息子を見て言葉を失った。友人のムーミン(7/31参照)に「いま入院中」と電話したら「洗濯中で忙しい」などと冷たい返事。新聞を見て本当だと分かって「王将の餃子」を持ってきてくれた。

 顔は、目と鼻と口だけを出した状態で包帯でぐるぐる巻きにされた。唇は粘膜なのでパリパリになり笑うこともできない(もっとも笑っている場合ではないが)。タバコが一本やっと入るくらいしか開けられないのに王将の餃子とは。それでも友人の好意を無駄にせず細かくしながら頑張って食べたのだが、歯が磨けないので2~3日で口の中はタバコと餃子と牛乳で腐ったゴミ箱のようになった。

 両手も包帯を巻かれているので、用を足すのに20分くらいかかった。メガネがかけられないのにも困った。強度の近視なので見舞いに来てくれた人が判らない。先方もこちらが包帯で巻かれているので判らない。私だと分かった後は皆、ミイラのような姿を見て慰める言葉が見つからなかったようだ。私はと言えば毎日トイレに行く度に、鏡に映る包帯の隙間から見える火傷の跡を見て泣いていた。

 チンク油と抗生物質だけの治療方法を心配した大将が気を使ってくれて、入院後二週間でK病院を退院し、府立医大病院で通院治療することになった。しかし退院した後も包帯は外すことができず、そんな姿では学校へは通えないため、同じ京都市内の親戚の家でさらに二週間やっかいになった。

 毎日タクシーで病院に通うのだが、顔を包帯で覆いネットをかぶってガウンを着た男が家から出てくる様子を見て、隣のおばちゃんから「あんたとこはプロレスラーがいてはんの?(京都弁)」と言われたという。
                    
                            (その3へ続く)

町興しに綱引き

2010-10-28 06:56:07 | 日記
 さる24日、静岡県浜松市と長野県飯田市の県境がある兵越峠で、今年で24回目となる『峠の国盗り綱引き合戦』が行われた。

 この大会は両市の代表者が遠州軍(浜松市)と信州軍(飯田市)にわかれて3本勝負の綱引きを行い、勝利した軍が県境を示す“国境”と書かれた立札を相手方に1m動かすことができるという親睦行事だ。今年は2対1で遠州軍が2年ぶりに勝利し、信州軍に“侵略”されていた“領土”を奪い返すことに成功した。ただし、あくまで親睦行事なので行政上の県境は変わらない。
 
 今年は浜松市の遠州軍が勝利。勝敗は12勝12敗となった。これまで遠州軍は信州の「領土」を奪ったことがなく、今年国境を元の位置に戻したことで、来年は信州側に攻め込むチャンスを掴んだ。一方、信州軍は「信州に海を!」を目標に掲げ、過去に最大4mの「侵略」に成功しているが、この「国境」を海岸まで移動させるには、6万7000連勝する必要があるという。

 年に一回だが、盛り上がる町おこし行事として今後も続いていくことだろう。
                 
                   (10/25 オリコン・トレンドニュースより)
 

学園祭で大爆発 その1

2010-10-27 07:48:05 | 日記
 コブクロが青山学院大学の学園祭に登場した。学園祭は5年ぶりだという。

 学園祭といえば私には強烈なトラウマがある。
遡ること35年前。大学一回生の初めての学園祭で「みたらし団子」の出店をやったあと、帰り道が一緒になったYKと打ち上げでおでん屋へ寄った時のことだ。
 ほろ酔い気分で「大将、勘定!!」と私。
 「おでん、何やったですか?」と大将。
 私が「厚揚げと、タマゴとコンニャクと・・・」と言いかけた瞬間、おでんの鍋が突然大爆発したのである。LPガスが漏れて店の中に充満していたのだ。

 YKと私は、ウルトラマン兄弟のように宙を飛んだ。その瞬間を今もはっきりと覚えている。気がつけば4メートル幅の道を隔てた向こうの側溝に店の椅子やチクワやハンペンたちと一緒にはまっていた。11月というのに消防と警察が来るまで、隣の美容院をたたき起して冷水を頭からかぶった。深夜、住宅街の真ん中で起こった出来事に、あたりは野次馬で年末のアメ横のようになった。

 髪の毛とセーターは熱で溶け、顔や手は火傷を負った。よくTVのコントで髪の毛がチリチリ、顔が真っ黒、服がボロボロになる爆発シーンを見るが本当にあんな感じだ。救急車で病院に運ばれて治療を待つ間、警察がしつこく状況を聞くので「それどころじゃないわ!!早よ治療してくれ」と噛みついた。

 現場検証で明らかになったことだが、もしも入口のサッシのドアが壊れていなくて「カチャッ」と閉まっていたら建物ごとバラバラになっていただろうと後で言われた。ドアノブの調子が悪く、半ドアの状態だったので衝撃でドアが開き、爆風が逃げたのだ。当時、店には大将とアルバイト店員、客が5人いた。しかし、爆風の通り道、つまりおでんの鍋と入口の間にいたYKと私だけがえらい目にあったのである。

                                (その2に続く)