プロ意識

　クルム伊達選手が４０歳の前日に、シャラポワを破った。かつての世界ランキング１位も現在１５位まで落ちているとはいえ快挙には違いない。　

　プロ野球でも４０歳を超えても一線で活躍する選手が増えている。トレーニング技術が進歩したり、選手をサポートする環境が整備されたりなど、様々な要因があって、選手生命が伸びているものと思われるが、プロとしての心構えがだいぶ変わってきたこともある。

　かつてゴルフや野球など持久力をそれほど必要としないスポーツの選手は、試合中でもタバコを吸っている選手がいたが、今ではそうした選手はほとんど見なくなった。選手の自己管理が徹底してきたのだろう。
　
　タバコといえば明日から値上がりだが、歌手やボーカリストにも平気でタバコを吸う人がいる。スポーツ選手と同様、プロ意識としてどうなのだろう。
　

日本を憂う

　中国の圧力に屈して船長を帰してしまった。このたびの外交戦争は完敗だ。今回のやり取りを見ていると現在の日本がいかに中国に依存し、中国のいいなりにならざるを得ないのかが浮き彫りになった。

　中国は１枚も２枚も上手だった。例えは悪いが、まるで総会屋とそれに屈した会社とのやり取りに似ている。彼らは徹底的に弱みに付け込み、ひとつ要求が通るとそれでひっこむことはなく、交渉の段階で生じた言葉じりを捕らえて次々と要求をエスカレートさせる。

　日本の外交下手は、北朝鮮やアメリカとのやりとりを見ていても同じで、いつも事なかれ主義に映る。

　こうした局面では、石原慎太郎東京都知事のような硬派の論客が国のトップにならないといつまでも中国の後塵を拝することになる。誠意を尽くして分かってもらえる相手ではない。

たばこ

　１０月１日からタバコが値上げされる。私は大学入学と同時に吸い始めた。銘柄はずっとチェリーだった。チェリーは少し癖のあるタバコで吸っている人は少なかった。ほとんどがセブンスターという時代だったが、不思議と私の周りの友人はチェリー派が多かった。

　ちょうど１０年間吸ったのであるが、結婚して娘が生まれて一歳の誕生日にスパッと止めた。

　だいたい標準的なタバコが３００円から４１０円になるが、欧米に比べるとそれでもまだ安いという。この値上げを機に禁煙しようと、病院の禁煙外来は大繁盛らしい。

　いずれにせよ、今後ますます愛煙家は一歩外に出れば肩身の狭い思いをするに違いない。

大学の校友会

　９月２５日、今年も架橋問題で揺れる鞆の「欧風亭」で立命館大学の校友会が開催された。今回は特別ゲストに大学のＯＧでもある小林綾子さんが招かれた。

　小林さんといえば「おしん」の子役で一躍有名になった女優だ。逆に今でもおしんのイメージが強すぎて気の毒なような気がする。正真正銘、東京生まれの東京育ちなのに「山形県出身ですか？」とよく聞かれるという。

　女優さんといえば、お高くとまって近寄りがたいイメージだが、小林さんは鼻を伸ばしたおじさん連中とのツーショットや握手などに気さくに応じられ、一同とても感激し、盛会のうち終了した。

　

　

税務調査官の目 その24

　歯科医院では、歯列矯正などは保険の対象とならなくて全額が自己負担となる。治療が完了するまで数か月を要する場合も多い。

　治療が完了してから治療費の全額を受け取るケースもある。このような場合、１２月３１日が決算で、年末から治療を開始し年明けに終了する場合、治療費は翌年に全額をもらうことになる。

　ところが、前年には治療を開始しているので前年に対応する部分は前年の収入として計上するか、前年に発生したその部分に対応する原価は仕掛品となり経費の計上が認められない。

　調査官は、そうした治療の進み具合などをカルテを見て判断することがある。医師には医師でカルテなどの個人情報を他人に見せてはいけない守秘義務が課せられ、調査官には帳簿等だけでなくカルテなども対象とされる質問検査権が認められているとされる。

　ただし、カルテが質問検査権の対象となるのかどうかは異論のあるところである。