桒田三秀税理士

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セカンドオピニオン

2010-01-31 08:17:19 | 税と会計
 人が亡くなると4~5%程度の人に「相続税」がかかるといわれている。相続税が改正となり、税金のかかる割合が約2倍になるといわれていたが、政権交代などで先送りになってしまった。

 それはともかく、東京あたりには他の税理士が作成して既に提出、納税を済ませた相続税申告書を見直して「払いすぎた税金を取り戻して差し上げます」という税理士がいる。

 税の申告書類を作成する立場として、相続税に限らずいろいろな税目で「どちらかな」という場面に遭遇する。顧客から報酬をいただいて書類を作成する専門家としては、選択の許されている場合は「できるだけ有利な方法」を選ぶのは当然だ。しかし「ダメもと」でやってしまって、後日当局から指摘を受けて「修正申告」することになると面目がつぶれることとなる。そこで「安全策」を採る傾向があるのはある意味当然だろう。

 その盲点を突いて「戻ってきた分の○%」という完全成功報酬でこういう商売が成り立っている。しかし考えてみればこの仕事、戻ってこなければ無報酬なので何ら責任が生じない。

 いろいろな場面で第二の専門家の意見を仰ぐセカンドオピニオンが言われて久しい。しかし、この相続税のセカンドオピニオン、ビジネスとしてどこか間違っている気がする。

電子申告

2010-01-29 19:39:01 | 税と会計
 私の事務所では、お客様の申告をほぼ100%電子申告で対応している。書類で提出すること自体、受付の対応などで人手が必要なこともあり、税務署も電子申告の普及に躍起になっている。

 税理士の中でもかなり普及してきた電子申告だが、一つの傾向が見えてきた。電子申告に非協力的な税理士は税務署OBが多いという点だ。OBの税理士の中には高齢であったり、顧客が少なかったりの理由でコンピュータ処理をしていなかったり、インターネット環境を持っていなかったりする者が比較的多い。

 税務当局が普及の旗振り役なのに、そのOBが非協力的とはどこか矛盾している。

瀬古VS中山

2010-01-28 07:45:33 | 日記
 かつて日本の男子マラソン界で一時代を築いた瀬古利彦さんと、中山竹通さん。中山選手は、87年ソウルオリンピックの代表選考会に故障で欠場した瀬古選手に「這ってでも出てこい」と言ったという。

 当時の男子マラソン界は、瀬古、中山、宗兄弟、新宅など誰が金メダルを取ってもおかしくない顔ぶれで、代表選考も今のようにすっきりとした形ではなかった。

 強烈なライバル関係にあった二人が何十年かの時を経て、同じイベントに出席し笑顔で“和解”の握手を交わしたという。

 氷雨の降る福岡で25㎞まで世界記録ぺースで突っ走った中山選手の雄姿が今も脳裏に焼き付いている。長身で腰高のフォームは今でも語り草になっている。

 現在の日本男子マラソンは世界レベルから遠く離れてしまった。寂しい限りである。

朝三暮四

2010-01-27 07:51:49 | 日記
 「朝三暮四」~ちょうさんぼし

 「太陽にほえろ」のちょうさんは外反母趾だったという意味 ではない。

飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという、中国の故事から来た言葉。 

 意訳すると「目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと」となる。

 鳩山総理が「朝三暮四という意味は?」と尋ねられて「朝令暮改」と混同して返答した「総理も知らない言葉」として有名になりつつある。
 
 漢字を知らない総理の次は、言葉の意味を知らない総理。次は恥を知らない総理となるのか?

宇宙ロケットに夢を乗せて~植松電機(Vol.2)

2010-01-25 10:23:47 | 経営
 発明のヒントはいやなことを我慢せず、なぜと考え、だったらこうしたら、という具合に思考を次々繋げることだという。戦後の日本は1を10、10を100にすることで復興を果たした結果、企業にとって都合のよいマーケットになってしまった。今後は0から1を生みだす仕事に生き残る可能性があるとし、不景気で仕事がない今こそ新しいことを始めるチャンスなのだと力説される。

 氏の講演には心に響く言葉が宝石のように散りばめられている。
  「思うは招く」
  「普通だと値切られるが特別だと必要とされる」
  「世界初は世界一」
  「真の自立とは未来を予測すること。自分で考えること。ある意味絶望的観測をしながらも希望を持って準備すること」
 「人の命を救いたいと思った時、医者である必要はない。山を登るのに道は一つではない」

そして「できるわけない」「どうせ無理」「やっても無駄」「身の程を知れ」などと、言葉で人の可能性を奪うのは殺人と一緒だと指摘する。

 植松電機の敷地内には高さ50mの無重力実験塔がある。昨年は工場に隣接する130万㎡の広大な敷地を3億の借金で取得し、ARCプロジェクトを始動。これは「住のコストを1/10、食のコストを1/2、学のコストを0にする」というコンセプトを実現するための実験都市を創るという壮大な計画だ。

最後にNASAのラングレイ研究所の門に書かれた言葉
 Dream Can Do!Reality Can Do!
 「思い描くことが出来れば、それは実現できる!」で締めくくられた。

              2010/1/21 中小企業家同友会 新春講演会