便利な世の中

　ラインでも電話でも、今は個人から個人に直接つながる。

　昔は好きな女の子の家に電話するために、いくつもの障害があった。

　まず、自宅の電話は玄関先とか今にあるので、親などの目につきやすい。

　親の目を盗んで電話したとして、第二関門として相手の家の電話に

　目当ての子が出て来る確率は、統計調査（当社調べ）によると１割２分の確率だ。

　親父がでてきたら最悪だ。

　「○○さん、いらっしゃいますか？」

　「うちの娘に何の用？」

　となるに決まっている。

　母親だとまだマシだ。

　「同級生の○○です。○○さんいらっしゃいますか？」

　「あら、ちょっと待ってね」

　今は、そうした障害が無いのでやりたい放題だ。

　物事の成就は、障害を乗り越えてこその達成感があるから嬉しいのだ。　

　

歌のおじいさん

　プロのミュージシャンにはいろいろなジャンルがある。

　演歌、フォーク、ロック、ポップス、ジャズ・・・。

　スタイルもいろいろだ。

　作詞家・作曲家の楽曲を歌う歌手。

　自作自演のシンガーソングライター。

　編成もソロからバンドまで様々。

　小さなガキは「歌のお姉さん・お兄さん」。

　最近、発見したことがある。

　今まであらゆるジャンルの音楽が世に存在してきたが、

　今までなかった分野があるのをこのたび発見した。

　それは「歌のおじいさん」というジャンル。

　満を持して、唯一無二の存在としてそれを目指して精進する次第です。

法律と一般

　取締役は、登記を要する法律上の役職だ。

　社長とか専務は、一般的な役職だ。

　酋長とか寮長とか班長と一緒だ。

　名刺にはだいたい「代表取締役社長」と書いてある。

　「代表取締役」が法律上の役職で、「社長」が一般的な役職だ。

　だったら「代表取締役酋長」でもいいのではないか。

　相手に、何ですかと聞かれたら「うちの会社は部族のようなものなんです」と言うとよい。

　何はともあれ、中小企業の社長が「代表取締役ＣＥＯ」と名乗るのは好きではない。

　

月曜日を好きになる方法

　「雨の日と月曜日は」という、カ―べンターズの歌がある。

　雨っていうだけで憂鬱なのに、月曜日ときたもんだ。もうやっとられんわという歌詞だ。たぶん。

　私が偉大なミュージシャンであることは広く知られているが、

　その傍ら、税理士もしていることはあまり知られていない。

　そんな私も、日曜日の夜から月曜日のことを思うと憂鬱になる。

　そこで月曜日を快適に乗り切る方法を伝授しよう。

　月曜日に、飲み会を入れるのだ。そうすれば憂鬱な月曜日も「夜はビール」と乗り切れる。

　火曜日は、月曜日の余韻を残して飲み会を入れる。

　水曜日は、週半ばで中途半端なので飲み会を入れる。

　木曜日は、今日を乗り切れば明日は金曜日だと飲み会を入れる。

　金曜日は、明日から休みだと飲み会を入れる。

　これで毎週を快適に過ごすことができる。

　すごいじゃろ。

坂道シリーズ

　秋元ナントカがプロデュースする「坂道シリーズ」。

　「乃木坂46」、「欅坂46」、「吉本坂46」、「日向坂46」

　欅坂のセンターが突然降板だか脱退だかして話題になっているらしい。

　今も活躍する、さだまさしさんに「無縁坂」という歌がある。

　　　　母がまだ若い頃　僕の手をひいて　この坂を登る度(たび)　いつもため息をついた
　　　　ため息つけば　それで済む　後(うしろ)だけは見ちゃだめと
　　　　笑ってた白い手は　とてもやわらかだった
　　　　運がいいとか　悪いとか　人は時々口にするけど
　　　　そういうことって確かにあると　あなたを見ててそう思う
　　　　忍ぶ　不忍(しのばず)　無縁坂　かみしめる様な　ささやかな　僕の母の人生

　こんな詩だ。

　東京に実在する「無縁坂」。

　次の坂シリーズは「無縁坂46」じゃダメ？　秋元さん。