福山市長選挙

　福山市長選挙が公示された。対立候補がいるものの事実上の無風選挙だ。失礼ながら対立候補は現市長と公務員批判に終始し、福山市をどうしたいのかが分かりづらい。

　既成会派も「現市長支持へ右へ倣え」で見事に統制が取れている。

　50万都市福山の市長として、貫禄もなく、人望もなく、実績もない。ないないづくしの現市長。せめて橋下市長のようにコスプレ趣味でもあれば特徴があったのに。

　現在福山は、市長・議会・労組ががっちりとスクラムを組んだ「談合三兄弟」と呼ばれる磐石の体制だ。議会や市役所の思い通りに動いてくれて使い勝手が非常にいいようだ。

　4年後は是非、革新派の本格候補を強く望む。

　でも選挙には行きますよ。

一線

　橋下大阪市長が、クラブホステスとの不倫を報じられた。その中で「相手のホステスにスッチーやＯＬのコスプレをさせて、事に及んだ」とされる。

　コスプレにはアニメ系、喪服、ナース、セーラー服、レースクイーン、イベントコンパニオンなどのジャンルがあり、それぞれにこだわりがある。

　橋下市長は「娘に制服を着ろと言えなくなった」と言っているが、今回の不倫報道ではコスプレの王道とされる「スチュワーデス＝フライトアテンダント」を選択して九死に一生を得たかもしれない。

　喪服やセーラー服を選んでいたら「変態市長」として娘にも市民にも顔向けができないところだったろう。

　ギリギリのところで一線を超えることなく、コスプレ界の王道を歩いたのである。

福ホクロ

　クライアントの会社の暑気払いに招かれてビヤホールに行った。となりに新入社員の女の子が座った。なんとなく顔を見ると、口のほとりに黒いものが。

　「海苔が付いとるよ」
　「これはホクロです」

　口のほとりにあるホクロは、一生食べるのには困らない「福ボクロ」といわれる。あーあ、早くも失点1。

　既婚の女性社員に、副所長が
　「ちょっと痩せた?」
　「わかります?」
　
　まあここまでは良かった。言わなきゃいいのに私が
　「胸も一緒に痩せてない?」

　あーあ、これで失点2。

　セクハラオヤジと思われてしまったではないか。

離婚式

　最近の結婚式では、仲人がいない。いわゆる「人前結婚」の形式だ。結婚式の多様化で、式場では昔ながらの大掛かりな式が影を薄め、式場にとっての「おいしい式」が減ってきた。　　　

　そしてついに結婚式ならぬ「離婚式」が商業ベースに載ってきたという。結婚式で呼ばれてきた名称は次のように変化する。

　　　　新郎新婦⇒旧郎旧婦
　　　　仲人⇒裂人（さこうど）
　　　　お色直し⇒お色崩し（パイ投げ）
　　　　ご祝儀⇒ご終儀
　
　厚労省の統計によると、結婚した人が離婚する確率は実に30％になる。一昔前は「結婚に失敗した」と自己嫌悪に陥り、後ろめたさと申し訳ない気持ちで、小さくなった。

　「離婚」仲間が周りに増えると、逆に式を挙げて親戚や友人に広く報告する人たちが出てきたようだ。

　「このたびは、円満離婚おめでとうございます。え～、まぁ、離婚というのも悪いものではありません。私も離婚経験者ですが……」――そんな友人代表の挨拶を、苦笑いしながら聞く“旧郎”と“旧婦”。会食中には、スクリーンに二人の出会いから別れまでの思い出のシーンが、スライドショーとして映し出され、集まった両親や親戚、友人たちからため息が漏れる……。

　これは最近注目を浴びている、結婚式ならぬ「離婚式」のひと幕だ。別れのイベントをプロデュースする日本初の離婚式プランナー・寺井広樹氏が企画する離婚式は、基本料金が5万5000円。仲人ならぬ“裂人”が立ち会い、参列者は御祝儀ならぬ“御終儀”を持参する。

　最後に結婚指輪をハンマーでたたき割って終了だ。

　これからは何でもビジネスにするアイデアが求められる。

オリンピック

　連日の猛暑でうんざりしているのに、さらに暑苦しいのが登場した。

　「松岡修造」

　世界陸上の織田裕二と、オリンピックの松岡修造。どちらもいい勝負だ。

　もともと現役のテニスプレーヤーだった頃は、育ちがよく、長身で、イケメンで、さわやかで、世界ランカーで、といったプラスイメージばかりだったように思う。

　現在では、暑苦しくてうるさい邪魔者になってしまった。

　いったいなんの必要があるのか?

　世界各国にも、あのようなリポーターがいるのだろうか。

　50歳になっても続けているのだろうか。

　私は静かにオリンピックを楽しみたいです。