とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

シリーズ逆行の旅 ~第28回 仙台空港鉄道

2013年09月02日 | とのさまの漫遊
  10年ぶりに買った青春18きっぷ、1回を先週の千葉で使い、あと4回を使って嫁はんと1泊旅行します。行き先は宮城県です。なお仙台には旧知が何人かいるのですが、あまり時間が取れそうにないためいずれにも連絡はいたしませんでした。この場を借りてまずお詫び申し上げます

  夜勤明けで家に戻り着替えて荷物を持っての早業で出かけます。武蔵小杉から湘南埼玉ライングリーン車 東急ストアのポイントがかなりあり、ここぞとばかりに使います。(あらかじめPASMOまたはSuicaへの交換が必要) 4号車は2階席もガラガラ。買っておいたおにぎりを朝食にのんびりと。

  2階席は久しぶり

  東北本線に入り古河で気になったことが。自動車内放送での「古河」が、日本語は「こ」にアクセントがあり英語では「が」にアクセントがあるこの違いはなんなのだろう。ずっと「が」だと思っていたし、地元流だと実は「こ」なのだろうか

  宇都宮からは、もはや懐かしいの部類に入りつつある211系が。ロングシートだけど乗り慣れた車輌だし好きな車輌でもある。

  宇都宮駅にて

  ところが向かいに座ってる旅行姿の若い学生風の男が薄ら笑いを浮かべながらギョーザを貪るように食べ始めた。怖いし臭いしたまったものではない。食べ終わるとこんどは満悦顔でゲームを始めた。

  先頭車ということもあり、気分転換に前面展望をと足を向けると、ややあってその男も拙者の背後に付く。短い時間で席へ戻るとその男が代わり前方の動画撮影を始めたり、もはや異様だ こういうのが鉄道愛好者への偏見を助長しているのかと思うと嘆かわしい。黒磯で乗り換え。15両、5両ときて、とうとう2両になった。

  乗り換え客がそこそこあり、席もそこそこ埋まる。ぎゅうぎゅうを嫌ってか立つ人の姿も。状況は好転しそうになく、こちらも昼食に。宇都宮駅で買っておいた玄氣いなり(500円)をいただく。玄米に具を混ぜ込んだいなりが3個に野菜の煮物といった質素な品だ。動物性の食材がないことなど、(信)横川の玄米弁当のよう。

  郡山に近づくにつれ乗客も多くなる。それにしてもこのクルマは壁は黄ばみや黒ずみが目立つわ冷房の効きは悪いわ幅広車じゃないから車内が狭いわいいところが何もない。なんでこんな駄作を送り出したのか今も理解に苦しむ。

  最悪だった701系(黒磯駅)

  郡山からも701系、ただ4両編成なので車内に余裕があるだけまだマシだ。静岡もロングシートだったけどこんなに苦痛には感じなかったと思う。混雑度や車窓の単調さが要因だろうか。外はいつしか雨に。ところどころ強く降っているようで、田畑が水浸しになっている箇所も目にする。福島で待っていたのはセミクロスの719系、前向きの2人掛け席にありつきやれやれ。枕木方向の座席は背もたれが高いのも座ってラクな要素だろう。

  福島からは719系に

  岩沼駅

  等身大?の芭蕉像(岩沼駅前)

  このまま進めば仙台だけど岩沼で降ります。今回のタイトルのとおり、仙台空港鉄道を逆行します。飛行機を使えば簡単な話ですがそれではつまらない。そこで探してみると、あるもんですね、岩沼市民バスが空港まで行くではありませんか。(冒頭写真

  コミュニティバスにありがちなマイクロタイプとの予想に反して中型車が来ました。乗客は他に女子高校生2人と大荷物のヤング、そして用務風の中年男性の計5人で、飛行機に乗りそうなのはヤングくらいか。片側1車線ながら歩道もある広い道を快調に走ります。空港に近づいた間掘でいったん進路を南に変え、玉浦小学校方向へぐるりとひと回り。通学輸送も兼ねているなら仕方なかろうが生憎と乗降ゼロ。再び北へと向きを変えて五間掘川を渡ると、コミュニティバスらしい細い生活道路に変わります。矢野目で高校生2人が降りた。空港が近づくにつれ工業団地もあるせいかまた道が広くなり、乗ってくる人も。空港で働く人だろうか。大荷物のヤングは航空大学校前で降りた。最後は6人が空港まで乗りました。沿道にいくつか赤いの字があったようだが悔しいから見ないことにする

  空港が見えてきました

  乗ってきたバス(仙台空港にて)

  30分のドライブを楽しみ、空港ターミナルビルをひと回りしてみるも目ぼしいものはなし、早々に仙台へ向かいます。IC乗車券も使えるけど、それで乗ると後が面倒なので名取まで400円の乗車券を買います。

  仙台空港駅にある顔出しパネル
  仙台空港鉄道SAT721系

  空港からの乗客も多いものの、驚いたのは駅ごとに乗ってくる人もかなりいること。沿線にはそんなに企業が多いのか。乗ってしまえばあっという間で、大勢が待ち構える仙台駅にすべりこんだ。

  今宵の宿はコンフォートホテル仙台東口を。18時以降のチェックインでツインルーム朝食付き8400円というプランにしました。地図を見ると仙石線の廃線跡に建っているよう。荷物を置いて“夜遊び”に出ます。作りかけのような跨線橋を渡って広瀬通をひたすら。晩翠通りを越えた先を左へ曲がったところにある「魚がし一番町店」の暖簾をくぐります。

  ここは川崎在住の旧知の一人が、長町駅前で入ったところいい店だったとの話を聞き、調べたら仙台市内に4店あるローカルチェーンらしい。2階へ通され、まずは生を。銘柄はサッポロだった(500円)。はやる心を抑えきれず少し早足で来たせいか、嫁はんは汗をかいたよう。10分ほどかかっただろうか。お通しはカレイの煮付けに野菜が添えられたもの。すでにお通しじゃないレベルに舌を巻いたり鼓を打ったり忙しい

  1軒目「魚がし」 メニュー

  メニューの隅にある1人1500円の「親方おまかせ料理」に目を引かれ、それと他に頼もうとすると、かなり量があるので、追加は食べられるようならにしたほうがいいと勧められる。確かに、まず蟹の足、豚しゃぶサラダは盛りが多い。刺身もうまいし、鯨(?)の竜田揚げなんて久しぶりに口にした。東京なら少なくとも倍はするのではないかな。“焼き物”も塩鮭のみならず、手羽先のカレー揚げや大きな巻貝の煮付けまで付いてくるほど。すっかり満悦したけど、嫁はんがホッキ貝を所望したので、それの刺身だけ追加した。

  いや~、のっけからいいお店でしたね~ でもね、仙台の夜はまだ始まったばかりですから、まだまだ行きますよ~。では

  いったんホテルへ戻り、今日で10年を迎えたという某高知県観光特使のテレビ番組を楽しみます。そういえば今日の朝日新聞に全面広告が出てましたな。そして再び繰り出します。次はホテル近くの「大衆酒場びっくり」を。



  ホテル周辺の地図をプリントアウトしたら目標物のひとつに記されていた。看板の灯りが点いているので暖簾をくぐると、ちょうど食べ物がラストオーダーの時間らしい。飲み物は生ビール(表記ママ)310円、中瓶470円で、生がずいぶん安いなとサーバーを見ると、樽には発泡酒のラベルが貼られている。問題ないのか?

  2軒目「大衆酒場びっくり」(退出後に撮影)

  さっきたらふく食べたし2~3品あればいいのだが、料理はすでにほとんど売り切れ。ニラのおひたし、煮込み豆腐、焼き鳥を頼む。ピリ辛のニラは酒が進む。ここの焼き鳥は手羽元で、やはりカレー味がついている。仙台の流行なのか? また機会があるなら、次こそは早めに来てじっくりと料理を楽しみたいお店でした


【行程】
[武蔵小杉]10:13 (湘南埼玉ライン4610E サロE230-1034=15両) 12:21[宇都宮]12:37 (東北本線1553M クモハ211-3032=5両) 13:27[黒磯]13:33 (同2139M クモハ701-1019=2両) 14:37[郡山]14:53 (同1147M クモハ701-1514=4両) 15:40[福島]15:45 (同583M クモハ719-19=4両) 16:46[岩沼]17:07 (2分遅れ、岩沼市民バス 200円) 17:38[仙台空港]17:59 (仙台空港鉄道1359M 400円 SAT721-103=4両) 18:25[仙台]

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