とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

夜行高速バスの旅

2006年07月19日 | とのさまの休日
  今日の朝日新聞夕刊に「路線vsツアー バス客争奪戦」という記事がありました。主に首都圏と関西を結ぶ路線で各社がしのぎを削りあっているというもの。
  かいつまんで説明しますと、“路線”とは市販の時刻表にも掲載されている定期運行バス、“ツアー”とは旅行会社が企画して「会員募集」の形で走らせる、いわばスキーバスのようなものです。現地集合の着地解散で添乗員無しと、似たようなものにJR東海ツアーズぷらっとこだまがあります。ツアーバスも「ぷらっと」も格安料金が売りものですが、キャンセル時の手数料が割高な場合があるため注意が必要です。

  拙者も学生時代から夜行高速バスは何度か利用しています。やはり安いことと、概ね鉄道に比べてサービスが良い。もちろん寝台車を奮発すれば横になって眠れるわけですけど、貧乏学生にそんな余裕などありません。

  主に利用していたのはJRバスのドリーム号です。東京と名古屋、京都、大阪などを結び、西へ向かう周遊券(今は周遊きっぷ)ならプラス千数百円で利用できました。楽しみのひとつがサービスエリアでの休憩で、背筋を伸ばしたり軽食にありついたり、鉄道とはまた違った味わいがあります。最近は目的地まで乗りっぱなしの“拘束バス”があるそうで、体力に余裕があるときでないと遠慮したいものです。

  バスが隆盛の反面、鉄道の夜行列車は削減の一途です。しかし夜行需要そのものが減っているわけではないことは、バスの隆盛からわかります。鉄道会社も大抵は系列の旅行会社を持っているのですから、鉄道車両を貸し切って格安の“ツアー列車”を走らせれば売れるんじゃないかと思うのですが。国鉄末期にはこのようなシステムのスキー列車シュプール号なんてのがあったのですから、あながち不可能ではないと思いますが。

  夜行バスの話はまたいずれ。