工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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眼病の治療に関して

2007年10月05日 19時11分48秒 | 鍼灸・東洋医学
昨日の夜中、『笑福亭鶴瓶のメインキャスト!』という番組を観ておりました。TBSの番宣番組で、秋からスタートするドラマの出演者とのトーク番組だったんですけどね、これがかなりおもしろかった(^^)

・・・ほとんど下ネタなんですけど(長澤まさみの前で思いっきりセクハラトークしてたし・笑)。

そんな中にもちょいちょいまともなトークがございましてね、武田鉄也さんとの「調べ物はインターネットじゃなく辞書引け!!」っていう内容の対談がものすごく面白かったんです。ひとつの言葉を調べるにしても、辞書だとその言葉に辿り着くまでに全然関係ない言葉がたくさん目に入ってくる。それがインターネットにはない良い部分なんだと。だからとにかく書けと。簡単に言えばそんな内容でございました。

これは私も常日頃から感じている事で、やはり目的とする作業以外の余計な部分にもそれなりの意味があると思うんです(番組ではそれを「のりしろ」と呼んでおりました)。ですから私、電子カルテの導入ってのには否定的な立場でございます。

・・・それとこれとは話が少し違うのでしょうか(笑)。

ただね、ネットが一概に悪いわけではないとは思いますよ。こうやって日記を毎日書き続ける事ができるのはパソコンやインターネットのおかげですし。要は使い方の問題ですよね。



はい、本日ものりしろが多い院長でございます。
意外とここが大事なんだって(^^;)

それでは本題。
昨日お問い合わせのあった眼科疾患について、東洋医学ではどのように考えているのかをご紹介致します。



眼は肝の竅(あな)でその気は心に通じているため、眼そのものの疾患は肝が関係するものが多いものです(感染症などによる眼の疾患は脾が関係するものが多いのですが)。
肝虚によって発生した内熱が眼に入ると異物感を訴え、肝血が不足して冷えれば眼球の形態的変化による疾患となります。また、肝実による瘀血(おけつ)があるとそれによって視界不良となります。
「心に通じている」ので腎虚で心熱が旺盛になった場合も眼の異常を訴えるようになります。出血性の眼病、そして老眼などは腎虚が関係して参ります。

これらを四診(問・聞・望・切)によって判断して証を立て、治療をするのですが、個人的な見解としては眼病は必ず一度医師による診察を受診するべきだと考えております。
というのも以前、網膜剥離の患者さんを危うく見逃しかけた経験がございましてね。一歩間違えれば失明の危険もあったわけですし、それ以来、眼の疾患に関しては慎重な上に慎重な対応を心がけるようにしております(ちなみにその網膜剥離の患者さんは肝虚陽虚証でございました)。
そんなわけで、当院では医師の診察や治療を受けているかどうかを必ず確認した上で対応させて頂いております。

治療に際してはそれほど特別な事はせず、本治法に随った鍼と標治法で対応致します。眼の周囲だけではなく、やはりこの場合も全身の治療を中心に進めた方が回復は早いように感じております。
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