工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

なでしこ佐々木監督の退任が正式発表されました

2016年03月11日 19時32分19秒 | サッカー馬鹿
2日前の話になりますが、リオ五輪アジア最終予選、北朝鮮戦に1-0勝利し最後は白星で飾ったなでしこジャパン。佐々木監督最後の試合を2連勝で終え、良かったとは言えませんが最後に意地を見せてくれたことには感謝したいです。

1位 オーストラリア 4勝1分 13
2位 中国 3勝2分 11
―――<リオ五輪出場権>―――
3位 日本 2勝1分2敗 7
4位 韓国 1勝2分2敗 5
5位 北朝鮮 1勝2分2敗 5
6位 ベトナム 5敗 0

結局日本は3位で大会を終えました。中国に勝っていれば2位で五輪出場権を得ていた計算ですが、たらればの話は意味がありませんね。

本日、佐々木監督の退任が正式に発表されました。

『なでしこジャパン(日本女子代表)佐々木 則夫監督が退任』(JFA)

最後は叩かれ気味の報道が数多く出てしまいましたが、2008年に代表監督に就任以来、125試合80勝16分29敗という素晴らしい戦績を残した名監督です。北朝鮮戦終了後の退任表明をFIFAが公式サイトで大きく報じていることからも、サッカー界からのリスペクトを感じ取ることが出来ますね。

『Sasaki and Japan part ways』(FIFA.com)

彼の偉業は語り継がれるにふさわしいものです。今後はJ1大宮フロント入りが有力視されておりますが、今後も日本サッカー界、女子サッカー界に力を貸していただきたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被災地で幽霊に出会うという現象

2016年03月11日 15時52分08秒 | 鍼灸・東洋医学
東日本大震災から5年が経ちました。多くの方々がそうであるように、私もあの日のことは忘れられません。
東北各県はもとより、全国各地にお亡くなりになられた方やお怪我をされた方、甚大な被害を被った方々が大勢いらっしゃいます。今もまだ不便を強いられている多くの被災者のみなさんに寄り添う気持ちを忘れることなく、震災によりお亡くなりになった方々に追悼の意を表するため、震災から5年が経ったこの日にこんな話題を取り上げてみたいと思います。

『石巻のタクシー運転手は、なぜ幽霊を見たのか? 工藤優花さんが語る被災地の「グレーゾーン」』(The Huffington Post Japan)

昨年だったでしょうか、この論文がちょっとした話題になった時期がございました。一見オカルト的に考えがちですが、この案件は「幽霊がいるかいないか」という部分が論点ではありません。幽霊の目撃談から被災者の方々の様々な心情が見て取れるという部分を深く考える必要があるのです。

『病因指南』『脈経』などの古典には「邪崇」という言葉が出て参ります。本来は見えないなものが見えたり、何かに憑依されたりすることを示しています。つまり幽霊が見えるという状態を示しているらしいのですが、古典医学では「霊が見える」「霊感が強い」というのは体の不調のサインであると考えているのです。

考え過ぎたり物思いにふけっていると脾を傷ります。この状態で胃熱が旺盛になると躁状態となり、普段は見えないものが見えてしまうというわけです。ですから証に随った治療をしたり、自然に身体が回復して体調が整うと、幽霊は見えなくなります。
この論文によると、幽霊の目撃談は夏場に集中しています。亡くなった家族や友人を思い脾を傷ったり、もしくは夏バテで胃腸が弱って脾虚胃虚熱証になっていたとしたら・・・と考えるとあながちあり得なくはない現象なのです。

地震と津波によって生活の基盤を失い、大切な人を失った心の傷は一生癒えることはないと思います。生き残った被災者が抱くであろう被災地やお亡くなりになられた方々への思いが強いのは当然のことでしょうし、震災で命を落としたご家族、友人、知人、見ず知らずの犠牲者の面影を追ってしまう時期があるのはごく自然な出来事なのかも知れません。
被災地での幽霊現象は供養や鎮魂への強い思いが起こさせる現象であり、それがまた震災を生き残った被災者の心のよりどころにもなっているようです。だとすれば、こうした現象で心の整理をつけるのも決して悪いことではないような気がします。

ただ、こういう現象は前を向くためのきっかけにしか過ぎません。体調を崩していては前向きな気持ちにはなりにくいものです。心身の不調が整えば、自然と前向きな気持ちになれるはず。そういう方々を支える役割が医療であり、鍼灸がお役に立てる部分でもあると思っています。

震災発生直後、被災地に駆けつけてボランティアで鍼灸治療を行う先生も数多くいらっしゃいました。とても立派な行いだと思います。しかし被災地でも多くの鍼灸師の先生方がご開業されており、大きな被害から立ち直って仕事復帰している現状があります。医療ボランティアがいつまでも地元の先生方の仕事を奪ってしまうのは好ましくないと考えます。
個人的には幾許かの募金、そして経絡治療学会を通じた若い鍼灸師の育成という未来への投資で、間接的に被災地復興の手助けが出来ればと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする