工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
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ブンちゃんの思い出

2008年02月04日 18時47分42秒 | 気になるニュース
本日は立春。暦の上ではもう春でございますが、昨日の雪がまだたくさん残っておりますよ。昨日は宇都宮で8cmの降雪を記録したそうでございます。栃木は雪国ではありませんからねぇ。昨シーズンは全く雪がなかったですし。・・・あ、日光や那須は例外ね(^^;)
余談ですけどね、日光の気候って私の故郷である釧路に非常によく似ているように思います。
全然関係ない話でしたね。

はい、今日の話題。

サッカー=韓国の選手ら、故意に肩を脱臼し兵役逃れる(ロイター) - goo ニュース

>重りを持ったまま腕を回したり、お互いに肩に乗ったりして脱臼させていたという。
そこまでしてでも兵役に就きたくなかったというのはすごい。
現役スポーツ選手にとっては最悪のタイミングですし、その気持ちもわからないではないですが・・・。
そういえば、年明け早々にはK-1のチェ・ホンマン選手が近々兵役に就くのではないかという報道がございましたよね。今の日本の若者にはちょっと想像できない現実でございます。



兵役といえばね、私が経験したこんなエピソードがございます。



大学時代の同級生に台湾からの留学生がおりまして、彼は皆からブンちゃんと呼ばれておりました。私よりもずいぶん年上で、楽しい場面でも過度に騒いだりする事なく、淡々としていたような印象が残っております。まだ10代だった私にはそんな彼にものすごく大人の雰囲気を感じたものでございます。

そんな物静かな印象しかない彼でしたが、たった一度だけ、私の前で感情をあらわにした出来事がございました。

確か大学1年生の頃だったと思います。仲の良かった友人たちと学食で話をしていたんですよ。どんな内容だったかは覚えておりませんが、覚えてないんだからきっと中身のない、どうでもいいような会話だったんでしょう。
どういう経緯かはわかりませんが、唐突に、なぜか軍隊の話題になったんですよ。そういう話題になった時、誰かがブンちゃんに聞いたんです。

「ブンちゃんも徴兵されたの?」

ブンちゃんは少し間を置いてうなづきました。
そして表情ひとつ変えずにこう答えました。

「うん。台湾には徴兵制があるから。」

私は台湾に徴兵制があるという事を知らなかったものですから、へぇ~そうなんだ、そういう決まりがあるんだと非常に興味深くブンちゃんの話を聞いておりました。ブンちゃんは若かりし頃に2年だったか3年だったか忘れましたが、とにかく数年間の徴兵を経験したらしいです。でね、これも全く知らなかったのですが、徴兵中の生活には守秘義務があるそうなんですよ。そんなわけであまり詳しい事は聞けませんでしたが、言葉の節々からは非常に辛い経験だった事が感じ取れました。軍隊ですからねぇ、当然ながら生易しい場所ではないでしょうなぁ。
でね、一通り話し終えたブンちゃんに、誰かがこう言ったんです。

「へぇ・・・それ、カッコイイなぁ。」

刹那、ブンちゃんの表情が一変。
彼は大きな声で言ったのです。

「カッコ良くないよヽ(`Д´#)ノ !!」

明らかに彼は怒っておりました。
そりゃ怒るのも無理はない。それだけ辛い体験だったのでしょうし、その辛さをわかろうともしない平和ボケしている日本人に怒りを覚えたんだろうなぁって。
たぶんね、そう言った友人だってそれはわかっていたと思うんですよ。それでも日本人には現実的な話ではない。ついうっかり口が滑ってしまったんだと思いますが、誰かが何気なく口にした「カッコイイ」というひと言に珍しく大声出して反論したブンちゃん。あの時、一体どんな心境だったんだろうなぁ・・・。

そんな昔の出来事を思い出したニュースでございました。
ブンちゃん、元気にしてるのかなぁ?
コメント
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