くもりのち雨
夕方まで雨は降らず
助かった
雨の中
カッパを着て
帰路をゆく
裏山をのぼっていった時
道に
鈴蘭の花が咲いていた
その香りを
胸の内に入れ
裏山をさらにのぼる
足は前に向いて動くように
できていて
足ある生物はみな
前進するしか他はない
時に後ずさり
それは二年に一度あるかないか
あとは前途がどうであろうと
前に進むようになっている
時計の針と同じように
止まるな
動け
夕方まで雨は降らず
助かった
雨の中
カッパを着て
帰路をゆく
裏山をのぼっていった時
道に
鈴蘭の花が咲いていた
その香りを
胸の内に入れ
裏山をさらにのぼる
足は前に向いて動くように
できていて
足ある生物はみな
前進するしか他はない
時に後ずさり
それは二年に一度あるかないか
あとは前途がどうであろうと
前に進むようになっている
時計の針と同じように
止まるな
動け