千の天使がバスケットボールする

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ママになる適齢期は60歳?

2005-05-11 23:30:28 | Nonsense
卵巣表層細胞から卵子への分化に成功 (HOTWIRED) - goo ニュース

近年生殖技術研究の成果?は著しい。

こういう話題はとてもひとことで語れないのでおいおいひとりの♀として、また人類の一員としてつぶやきたいと思うのだが、以前高年齢の日本女性が出産したことでちょっと話題になった。しかしこのような快挙?は精子はパートナー、卵子は他の若い女性のものを子宮に移植したということで、遺伝的な実子というわけではない。もちろん親子関係を戸籍上、実質的な子育ての担い手と考えていけば、生物学的な母子以上に、この老ママが親ということに異論はないが。
今回の実験の成果は、単に老ママが自分の子宮を使って妊娠、出産したということだけでなく、自分の卵子を使って遺伝的にもママになれるという朗報?なのだ。

若いとき、イキのいい卵子を将来や不測の事態にそなえて冷凍保存するだけでなく、人生設計の自分の都合のよいときに表層細胞から卵子をつくることが可能になれば、女性の生き方の選択肢も広がる可能性もある。繁殖期を過ぎたということで、70歳過ぎてもパパになれる可能性がある男性から、40歳をこえた女性が負い目をおったり、セクハラを受けるいわれはなくなる。もっとも年齢で女性をからかうことじたが、おおいに問題だ。

しかし現在も、子宮を貸して報酬を受けとる女性の存在に言及されるように、結局裕福な女性が同じ女性ながら、貧しい女性を便利に使う面につながる不快な面もなきにしもあらずである。
また生まれたときからママがご老体では、こどもにとって望ましいと思われる元気に外で走り回る機会が少ないのではないかという懸念、もの心ついてから早速老ママの介護の必要が生じるかもしれないというおおきなお世話レベルの心配、現実的にトシをとったから自分の介護のために子をつくりたいという発想もある。
小泉首相の”人生いろいろ”という拡大解釈で国民への義務を自己責任に棚上げしてしまってもいいが、重要なのは未だに議論の余地の残る細胞治療への応用の是非という生命倫理。これは個人の宗教観でなく、国民のコンセンサスのもとに、回答しなければならない。

いずれにしろ、科学者という人種の探求心はとどまることを知らない。