旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

チューリヒ市内観光

2023-07-11 14:57:34 | スイス
チューリヒ湖から流れ出るリマート川↑右に見える二本の塔がグロスミュンスター(大聖堂)↑そのすぐ左の低い塔はワッサーキルヒェ(水の教会)↑
↑川の左に見える8mの文字盤は小さなペーター教会のもの↑歴史的中心部リンデンホッフの丘を降りたあたりがあそこ。
↑いちばん左の尖塔は↑フラウミュンスター(聖母教会)。
**

↑チューリヒ工科大学のテラスからの市内パノラマ↑プレディガー教会の96mの尖塔が近くに見える↑右にはペーター教会の大時計↑左には大聖堂の二本の塔。

チューリヒ大学と、手前アインシュタインも学んだETZ(チューリヒ工科大学)の屋根、二つ↑

↑上の16番が工科大学↑丘の上のポリテクニック(工科大学)のために作られたケーブルカー=ポリバーンPOLYPAHNが黒い線でちょこっと描かれている↑

「大学グッズが買いたい」というリクエストがあったのでガイドさんといっしょに探しに入ろう。

1853年にスタートした工科大学の重厚な建物

訪ねながら地下へ降りていく途中にメンザ(学生食堂)があった↑

↑ベジタリアンを超えてヴィーガンのメニューまである

夏休みだけれど静かに自習する学生たちは多い

↑あ、ここだ(^^)

ベビー服まで売っているんですね。

↑小松もチューリヒの地図入りエコバッグを買ってしまいました。
***

丘を降りてチューリヒ美術館の前を通る↑
ここの収蔵作品の中核はビュールレ・コレクション。
エミール・ビュールレはドイツからやってきた武器商人で、第二次大戦中に敵味方の区別なく武器を売り、その金で美術品を集めていた。「そんな汚れた手が集めた美術品を展示するのは好ましくないのではないか?」そんな論争になっている。収集品からユダヤ人からの略奪品が見つかったこともある。
※こちらのリンクをお読みください


****

↑リマート川にうかぶこの施設は1888年にできた「女性用水浴場」↑当時屋根はなかった。

当時女性用水着というものはなく↑薄い服を着て入っていたそうな↑


橋を渡り大聖堂前に出ると騎馬像がある

ハンス・ヴァルドマンは15世紀のチューリヒ市長。

1476年、スイスの歴史に刻まれる「ムルテンの戦い」でブルゴーニュ公国のシャルル突進公に勝ち、その名をあげた。
※2012年にムルテンに行きました
1483年、市長に立候補して当選。
軍事の英雄が政治のリーダーになることが多いのは昔も今も同じ。
毀誉褒貶がはげしいのも同じ。
6年後、ヴァルドマンはハプスブルグ家との内通を疑われ(真義不明)、
スイス同盟によって処刑されてしまった。
*****

川沿いのワイン広場には

↑ワインを収穫する人の像。

細い路地歩きが楽しい。

ここからリンデンホフの丘に上がる

ローマ時代、ここに税関(ツーリクム)があったのがチューリヒの由来とされている。

公園になっていて

↑旗を持った女性兵士の像がある↓

↑「よく見ると鍋をかぶっています」とガイドさん。
何故?
1292年というから、スイス盟約同盟が発足した翌年のこと。
ハプスブルグ家の軍隊がチューリヒを包囲した。
ちょうど近郊のヴィンタートゥールでの戦いのために男たちはみな出払っていたのを狙ったのだった。
チューリヒ城壁内の女性たちは鍋をかぶって軍装を偽装し
数多の兵がチューリヒを護っていると見せかけてハプスブルグ家を諦めさせたと伝わる。

↑この女性たちの壁画も同じ故事に由来している↑
この丘からはローマ時代やそれ以前のケルト時代の遺物も出土している。



旧市街の坂道の向こうにペーター教会時計塔の大きな文字盤が見えている

正方形をしたスイスの国旗(これが正式、正方形の国旗は世界唯一)が色鮮やか。

↑「(スーパーマーケットチェーン)「ミグロス」の創立者ゴットリーブ・ダットヴァイラーが1888年に生まれた。」
後には議員にもなった人物。


↑チューリヒの老舗チョコレート店トイスチャー↑

18:00に予約をしていただいたのは

★ツォイグハウスケラー
1487年に建設された武器庫

1926年以来レストランとして使われるようになった。

↑スイス独立の英雄ウィリアム・テルの弩弓も収蔵していたと、伝説的に伝わる↑彼女が担いでいるのが弩弓

暑かったからビールがおいしい(^^)

ここはドイツのビアホールと同じ。

メニューもソーセージにジャガイモや牛肉のキノコソースなど↑付け合わせにはスイスの定番料理ロシティ(レシュティ)↑
どれもボリュームがあるけれど、ぺろっと食べてしまう。
午後7時過ぎに外へ出て、徒歩で桟橋に向かう

午後8時からのチューリヒ湖クルーズに乗る。

この船は観光用にも使えるが、地元の人の足にもなっている。

頻繁に桟橋に寄りながら、一時間20分ほどで同じ桟橋に戻ってくるルート。
チューリヒ湖はスイスの湖の中では周囲ほとんどが住宅地になっている。
なぁんか良いところだなぁ~

一時間ほど過ぎたころ、
空が真っ暗になりゴロゴロ雷が鳴りだした。写真に映ってはいないけれど稲光もピカピカ。

↑こちらチューリヒの老舗チョコレート屋シュプリングリの工場↑
このあとぽつりぽつり大粒の雨が降りだし…
桟橋に戻ったとたん激しい雨風が襲ってきた。
我々のバスはドライバーさんが気を利かせて桟橋から50mぐらいに来てくれていたので
みんなで走り込み、暴風雨の市内を抜けてホテルに戻ることができた。


…このバスはツェルマットでスーツケース受け渡しミスがあったから追加で手配してもらったもの…
「万事塞翁が馬」です。
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ミューレンからチューリヒへ

2023-07-11 12:03:29 | スイス
チューリヒへ出発する朝も晴れた↓アイガー峰(左の尖り)のシルエットにも馴染んできた(^^)

今朝の出発は10時半。
ミューレン村を自由に散策する時間。
小松も気になっていたCOOPのエコバッグを買ってきた。
サングラスをしたパイナップル、スイカ。手で持っても肩にかけてもOKマチも幅広い。
これで2スイスフランしない(約300円)ならちょっとしたお土産になりそう(^^)
※実際1000円ぐらいで個人通販しているのもみかける

お土産モノを見つける目がある方が

↑ホルンを吹いている木彫を買われた※ウサギは別
**
10時半にホテルを出てゴンドラで谷へ降りる

駅の近くからパラグライダーが次々と飛び立っている

途中でこんな吊り橋が見えた↓

ミューレン村から歩いていけそう。次は(いつ?)行ってみたい(^^)
***
インターラーケンまで降りてくると暑くて外へ出る気がしない。
バスから変な建物群が見えた↓

「ユングフラウパーク」にはエジプトのピラミッドやマヤの古代遺跡が再現されている。
古代遺跡には宇宙人がかかわっていると主張した、1968年に刊行された「未来の記憶」の著者がつくりだした。
※ユングフラウパークについて解説しているページにリンクします

おとといと同じブリエンツ湖畔↑逆方向にドライブ

↑ハスリタル(スイスドイツ語で「ウサギの谷」を意味するときいたことがある)から、
今日は北のグリューニング峠を超えてチューリヒに向かう。
ブリュニック峠の向こうにあるルンゲン湖畔のドライブの景色がよかったのだが多くがトンネルになってしまったのは残念
※2013年にドイツのノイシュバンシュタイン城からインターラーケンに入った時に通った


ミグロスが併設されているサービスエリアでセルフランチの休憩。

↑卵を売っていたがひとつ百円近くもする↑
**
午後三時、チューリヒのホテルに到着。

午後は日本人ガイドさんにご案内いただきます。

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ミューレン村の絶景テラスでタルタルステーキを

2023-07-10 20:16:07 | スイス
タルタルステーキはミンチにした牛肉に香辛料を混ぜ味付けしたもの。スイスのレストランでよくみかける。
ミューレン村のホテルで注文すると「ウィスキー?ブランデー?カルバドス?」と訊かれた。
生肉に合わせるのだそうだ。カルバドスを注文した。
どんな風に付け合わせられるのかとおもったら↑上の写真で小さなスポイトに入って逆さに突き刺さっている中に入っているのがカルバドスでした(^^)
質の良い・新鮮な牛肉があればこそのメニュー。


絶景のテラス席にてスイスらしくフォンデュを↓ひと口大に小分けする専用のパン↓

チーズ・フォンデュは白ワインがどっさり入っていて日本人には苦手というイメージを長年もっていたが、実際のところ店によってずいぶん違うのだと気付いてきた。今日はお酒を飲まない人にも美味しいと言ってもらえるチーズ・フォンデュ。

ジャガイモ、追加しちゃいました。

↑こちらはメニューに「お父さんのちょい飲みセット」とでも訳せる↑日本人にはじゅうぶんな量のおつまみ。
こちらは焼いた石の上のステーキ。


↓スイスのドイツ語圏ならどこでもあるレシュティ(Rösti)

↑ジャガイモを筋状にスライスして焼くシンプルな料理だけれど、ここではたっぷりチーズがかかって登場した。

「Saft von fass(樽入りジュース)」は微炭酸で↓アルコール入りと無しとがある

↑シードルになる途中のリンゴジュースのようだった。

夕食を終えた20:30は少し雲があったが

21時過ぎになって青空がひろがった

日の入りは21時半ごろ

夕陽が赤く染める

↑夜明け前04:45


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地中の滝を見にラウターブルンネンの谷に降りる

2023-07-10 16:36:06 | スイス
トゥルンメルバッハの滝は外からは見えない。
**

ミューレン村(標高約1600m)からグリュッチアルプ駅(1486m)まで↑崖の上を走る列車の窓から↑アイガー、メンヒ、ユングフラウの三峰がきれいに見える。

↑ウィキペディアにこのルートを分かりやすくした写真が載せられていた↑緑色の線がこの線路↑
↑赤色のロープウェイからの眺めがこれ↓

ラウターブルンネンの谷からミューレン村への↑このルートは1891年には開通していた。

↑ラウターブルンネンの駅舎は歴史を感じさせる。

ラウターブルンネンは標高800m、ずいぶん暑くなったと感じる。
バス停ひとつ歩いて村の雰囲気を感じていただいたらまたバスに乗ろう。

↑「スイスも暑いですなぁ」「ほんまに」

↑村の名前の由来になった滝が見えてきた↑ラウター(音の大きい)ブルンネン(泉)というほど音は聞こえないのだけれど。

10分ほど乗ってトゥルンメルバッハで降車。

バスは一時間に二本ほどしかないからちゃんと確かめておかなくちゃ。
★トゥルンメルバッハの滝は地下にある
※2017年のブログをごらんください
その存在がはじめて記録されたのは1810年、
1870年代後半には谷から割れ目をのぼってゆく見学階段が設置され
観光地としてホテルやレストランが併設された。

当時はがんばって登ってもこのぐらいまでだっただろう。
1913年に建設された地下をのぼってゆくリフト↓

これができたおかげで一番上の滝までの地下通路が延長された。

地下の急な階段

下は轟轟の水流

地中の滝は全部で十段もあるそうだが、

最上階の光が見えてきた↑
↓地上からの光が水煙を照らすビーム

天気の良い日の昼の数時間しか見られない。

出口から少しあるいたところにあるバス停で
小さな姉妹をつれたご家族といっしょになった。スペイン語を話していたから「スペイン人?」と訊くと、「メキシコから」とのこと。
「日本のお菓子食べる?」

醤油味の日本の煎餅は外国人にはうけないことも多いのだけれど、妹ちゃんはちょっと興味を持った様子(^^)

シュテッヘルベルグでゴンドラを待っている間、近くの滝をちょっと見学。

標高1600mのミューレン村に帰ってくると暑さもやわらぐ。

ホテルへの道で手入れをする村の人たちに出会った。
スイスの「自然」はたゆまない手入れの結果保たれている。

ホテルの夕飯、今日はスイスらしい一品をおねがいした。

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アルメントフーベルからミューレン村の列車に乗る

2023-07-10 14:53:19 | スイス
アルメントフーベルのカフェで出会った牛の話↑※こちらに書きました

↑アルメントフーベルへ上がるケーブルカーから見下ろしたミューレン村↑
**

シルトホルン展望台からミューレン村のホテルに戻り、
厚物を置いてTシャツでふたたび出発。

犬のお散歩用の袋が備え付けてある

崖の上の小さな村だけれどミューレンのCOOPは良心的な値付けだと感じる。

↑村の中ほどにあるアルメントフーベル行きのケーブルカー乗り場↑

↑このケーブルカーは今年で111周年になるのか↑

スイス・トラベル・パスの提示で往復7CHF

到着するとすぐ↑アイガー、メンヒ、ユングフラウがきれいに見晴らせる

有名観光地に行くことよりも、こういう花畑をゆっくり歩く時間にこそ価値がある。

「観光客」と呼ばれる我々が求めている本質だと思う。

ここはヨーロッパでもっとも初期にスキーの大会が開かれた場所。

***
ミューレン村に降りて本通りのひとつ山側を歩く

小さな村には不釣り合いにも思える立派な「スポーツセンター」↑
巨大な釣果が軒からさがっていたり(笑)

↑いかにもヴィクトリア朝のアルペン・パレス・ホテルは1872年創業で
「女王陛下の007」を撮影した時、007役のジョージ・レーゼンビーが滞在していたのだそうな。

このホテルから坂を下るとすぐにミューレンの鉄道駅がある。

こんな崖の上にもちゃんと鉄道が通されているのがスイス。
これに乗ってラウターブルンネンに降りるゴンドラの駅まで行く。
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