クロアチアの首都、ザグレブの大聖堂は1880年の地震で大打撃をうけた。
その時間、朝七時過ぎで止まった時計が入り口左手に展示してある↓
壊れた大聖堂は全然違うかたちだった。※地震前の姿、こちらからごらんください⇒さらに、イエラチッチ広場の騎馬像の向きも逆だった話、お読みいただけます
「どうせ再建するなら」と思ったのだろう、二つの塔を持つ立派な姿ですぐに再建された↓古い絵ハガキが残されている↓ 大聖堂前の広場には、この時まだ城壁が残されていたのがわかる↓
この再建に用いられた石はしかし、とても脆くて、どんどん風化していった。ゆえに現在の長い長い修復が終わらないのだ。大聖堂を入ったところに、ガラスケースに入った風化した石材↓
「カテドラルの修復にご寄付を」↑
全部を立て替えたわけではないので、二つの石材が併存しているのが、入口を見ても判別できる↓
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内部、大聖堂のいちばん大事な場所に蝋人形のステピナッツ枢機卿が横たわっている。墓はその下。独立後のクロアチアによって改葬されてここにある。ステピナッツがキリストの元にひざまずく図は、「クロアチアのロダン」と呼ばれたイヴァン・メシュトロヴィッチ(イワン・メシュトロビッチ)の作品。彼がなぜこれをここに奉納したのか⇒こちらからお読みください↓
***壁の一面に大きく書かれたグレゴール文字
ここはクロアチア民族の愛国的な場所になっている。
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大聖堂のあるカプトル地区から少し下がって、マーケット広場に至る。ここにある銅像のことは、今回はじめて解説してもらった。実在した風刺詩人の話で、最後は自分の語った事が原因で絞首刑になってしまったそうな。だから、首に縄がついている↓
もともとあった川をこえて、グラデッツ地区の城壁にあった門を抜ける。ここは礼拝堂になっている↓
聖マルコ教会、国会の前で、前方から古めかしい衣装でやってくる人がいる。彼らは?↓
「ザグレブ・タイムマシーン」と、左の男性がメガホンで時々叫ぶ。右手の男性はクロアチアでは有名な作家だった人だそうだ。日本なら夏目漱石?女性もおられます。
日曜のこの時間に、市民がボランティアでやっている「ザグレブ・タイムマシーン」というイベントなんだそうな。このタイミングだから出会えたんですね。
グラデッツ地区のいちばん端から、カプトル地区の大聖堂が見える
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夕食はビヤホール。チェコのバドワイザー二種類がある。同じスラヴ系の国だからかしらん。あとは、ベルギーの白ビールも↓
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20時になって、シェラトン・ホテルへチェックイン。ここのレセプション後ろに、「ナイーブ・アート」の画家イヴァン・ラブジンの作品が飾られている。以前記憶していたが、それがホンモノであることに、今回はじめて気付いた。※こちらからごらんください。