バルセロナ、ガウディが建築に携わった「サグラダ・ファミリア=聖家族教会」は、もはや建築現場ではない。2010年11月にローマ法王が献堂式を行い、正式に教会となった。それにあわせて内部は充分美しく完成しつつある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/fb/a1c789e7998fcf8b11cafeb2973059b7.jpg)
ステンドグラスの冬の晴れた光を美し映し出す。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/6a/a819d8e0fded9e0796c44beef0845ed9.jpg)
ただし、床はまだ正式に完成されてはいない。献堂式に間に合わせて応急で仕上げたままのところも目立つ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/22/4ec03d7e539e21db3e67002e444b5dbf.jpg)
二十年以上前、最初に訪れた時にはまだ屋根もかかっておらず「完成にはあと二百年」と言われていた。それが今では2026年のガウディ歿後百年に間に合う?という話もでている。
現在、全体の様子はこのようになっている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b3/02a17129ebb94185af6f7564fdcec94c.jpg)
写真左側「受難のファサード」。右側が教会の正面入口になっていく部分である。ガウディが携わっていた当時とは違い、コンクリートで造成されていっているのがわかる。説明していただいたガイドさん曰く「ここにこれからガウディを貼り付けていくのですね」との事。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/88/891f78170a02ff5dacba121d523edaab.jpg)
それで外観は「ガウディになる」かもしれないが、それで良いのだろうか?石積みとコンクリート建築の違いは半世紀すぎていけばはっきり現れるだろう。コンクリートの耐用年数は一般に五、六十年と言われているのだから。この「安易な」完成を急ぐ方法は現場でも賛否分かれている。「神様はお急ぎにならない」という考え方の方が説得力があると思えるのだが。
ユネスコの「世界遺産」に登録されていると言われるが、正確にはこの建物全体ではない。ユネスコのリストには「Gaudí’s work on the Nativity façade and Crypt of La Sagrada Familia」と記載されている。つまり、「ガウディの生誕のファサードと地下聖堂」が世界遺産指定の対象とされたものとなっている。この部分だ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/99/192f721fb240e97a85cc6377fc3a5c6c.jpg)
逆の言い方をすると、だから他の部分にこういうコンクリート造成が認められているという事なのか。
ガウディ制作の「生誕のファサード」の逆には、現代彫刻家スビラックスが制作した「受難のファサード」がある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/6f/57e27b108d585cfd89c7e5fd395c281a.jpg)
ガウディが生前にイメージしていたものがデッサンで残っている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2d/ff813d8f2dfd06705af993ed79e583b4.jpg)
スビラックス作品も素晴らしいと思うが、ガウディの持っている「怪しさ」というようなものは、ない。
この「怪しさ」、ガイドさん曰く新しい日本語では「キモかわいい」とでも表現される雰囲気こそが、ガウディの持ち味に違いない。二つの作品を比べるとそれが理解できるだろう。
聖家族教会の完成予想モデル。これから中央にそびえる巨大な「キリストの塔」が建設されてゆく。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e2/de4819328ae2f93cd50f8b22c6fa47bb.jpg)
自分は生きてこの完成をみられるのだろうか?いや、別にそれは見なくても良いと思う。全てを見たいと思うのは人間の限りない欲望のひとつにすぎないのだから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/fb/a1c789e7998fcf8b11cafeb2973059b7.jpg)
ステンドグラスの冬の晴れた光を美し映し出す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/6a/a819d8e0fded9e0796c44beef0845ed9.jpg)
ただし、床はまだ正式に完成されてはいない。献堂式に間に合わせて応急で仕上げたままのところも目立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/22/4ec03d7e539e21db3e67002e444b5dbf.jpg)
二十年以上前、最初に訪れた時にはまだ屋根もかかっておらず「完成にはあと二百年」と言われていた。それが今では2026年のガウディ歿後百年に間に合う?という話もでている。
現在、全体の様子はこのようになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/b3/02a17129ebb94185af6f7564fdcec94c.jpg)
写真左側「受難のファサード」。右側が教会の正面入口になっていく部分である。ガウディが携わっていた当時とは違い、コンクリートで造成されていっているのがわかる。説明していただいたガイドさん曰く「ここにこれからガウディを貼り付けていくのですね」との事。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/88/891f78170a02ff5dacba121d523edaab.jpg)
それで外観は「ガウディになる」かもしれないが、それで良いのだろうか?石積みとコンクリート建築の違いは半世紀すぎていけばはっきり現れるだろう。コンクリートの耐用年数は一般に五、六十年と言われているのだから。この「安易な」完成を急ぐ方法は現場でも賛否分かれている。「神様はお急ぎにならない」という考え方の方が説得力があると思えるのだが。
ユネスコの「世界遺産」に登録されていると言われるが、正確にはこの建物全体ではない。ユネスコのリストには「Gaudí’s work on the Nativity façade and Crypt of La Sagrada Familia」と記載されている。つまり、「ガウディの生誕のファサードと地下聖堂」が世界遺産指定の対象とされたものとなっている。この部分だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/99/192f721fb240e97a85cc6377fc3a5c6c.jpg)
逆の言い方をすると、だから他の部分にこういうコンクリート造成が認められているという事なのか。
ガウディ制作の「生誕のファサード」の逆には、現代彫刻家スビラックスが制作した「受難のファサード」がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/6f/57e27b108d585cfd89c7e5fd395c281a.jpg)
ガウディが生前にイメージしていたものがデッサンで残っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/2d/ff813d8f2dfd06705af993ed79e583b4.jpg)
スビラックス作品も素晴らしいと思うが、ガウディの持っている「怪しさ」というようなものは、ない。
この「怪しさ」、ガイドさん曰く新しい日本語では「キモかわいい」とでも表現される雰囲気こそが、ガウディの持ち味に違いない。二つの作品を比べるとそれが理解できるだろう。
聖家族教会の完成予想モデル。これから中央にそびえる巨大な「キリストの塔」が建設されてゆく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/e2/de4819328ae2f93cd50f8b22c6fa47bb.jpg)
自分は生きてこの完成をみられるのだろうか?いや、別にそれは見なくても良いと思う。全てを見たいと思うのは人間の限りない欲望のひとつにすぎないのだから。