旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

谷底のハバスパイ村からラスベガスへ

2014-05-19 13:10:31 | アメリカ西部
グランドキャニオンの谷底の夜明け、崖の上の方だけ朝陽があたって金色に輝く今朝も淡路島のお米を炊いておにぎりをつくる(^^)海苔までおもちいただいておりましたわんちゃんがモノ欲しそうにやってきたお米をちょっとあげたけれど、ふんふんっと匂いを嗅いで少し口に入れたけれど食べようとしない。人間も犬も、食べなれたものが好きなのか。

谷から上がるヘリコプターもリストに名前を書いて待ち続ける。気付くとクロちゃんが寝ながらこんな…Yさんに早くからスタンバイしていただいたおかげで、今朝も三本目のフライトに乗ることができた巨大な人と…さらに巨大な荷物が人間の上に押し込まれて飛び立つ。

谷底の道を歩くひとが見える
ヘリポート到着
ワラパイロッジに部屋をとって置いておいたスーツケースをとって、ラスベガスへ向けて走り出す。昼食は途中の中華バッフェフーバーダムのとなりを走りぬけラスベガスの街がみえてきた。砂漠の中によくぞこんな街をつくったものだ。
部屋にチェックインして夕方からイルミネーションツアーへ出発した。今日の日の入りは19:43。それをめざしてストラトスフェア・タワーへ展望台にこんな遊具を設置してあります
フレモントストリートへ移動して21時からのショーを待つ。カジノの一軒ではこんな広告もこの通貨、ほんとうにこのまま定着するのでしょうか?
21時からのショー。今日はいちばん見たい人が多いジェット機がとんでくるやつでした(^^)

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グランドキャニオンの底、ハバスパイ村へヘリで降りて、滝まで歩く

2014-05-18 04:15:01 | アメリカ西部
《手造の旅》アメリカ西部絶景の旅、六日目
ハバスパイ村へ降りるヘリの発着所まで、いちばん近いピーチスプリングスから一時間十五分。
分岐点からどん詰まりヘリポートまでは60マイルこの間、キャンプグランド以外にはほとんど建物は、ない。道は以前よりぐっとよくなった…と思っていたら、前方にはもとのつぎはぎロードがまっていた

谷へ下りるすべての人はここで車を乗り捨てる。駐車場ではあるのだが、無料だし誰ひとり管理している人がみあたらないのだから実質「乗り捨てて」いるのでありあります。ここにスーツケースを満載したバンを一晩にしろ停めておくのは心配なので、今朝のホテルを荷物を置くためだけに一部屋とりました。
ヘリに乗るのを希望する人は名前と体重を書く。そこで悩まなくてもよいです(笑)ヘリは村人と彼らの為の物資を運ぶもので観光用ではない「ついでに」観光客も載せているというものなのだ。
歩くひとたちの巨大な荷物もヘリで運ばれるのを待っている歩けば谷底まで四時間ほど、この荷物を先にキャンプグランドまで持っていってくれているだけでどれほど楽かは想像がつきます。

今朝は三十分も待たないで順番がきた。たまたま操縦席のとなり!

褐色の谷が次々に谷が割れてひろがってゆき、ついに眼下に緑のハバスパイムラが見えてきた。ここまでたった四分ほど。

降りる直前に、村の象徴の岩をすぐひだりにかすめるこの谷の先がコロラド川本流村でヘリを待っている人たちが見えてきた
ヘリは一度に五人ほどしか乗れないから、我々たった8人のグループでも二度に分かれなくてはならない。待っているあいだに、下から上にあがるハイカーの荷物を「空輸」しているヘリ

ただ一軒のロッジにチェックインできるまでしばらくあるので村を歩く。車はジープが数台あるだけ、動物はいっぱい。小さな案内所に入ると、ごろんと寝ているショーケースの中にあるT‐シャツを買おうかと思ったら、「EXLサイズのみ」と言われて断念(笑)
荷物を運ぶ馬

午後一時、ようやくロッジにチェックイン荷物を置いて、滝までのハイキングの準備。三十分後にスタート。
道は砂地で歩きやすくない。車は走らないし、時に大水の襲うこのルートでは舗装する意味もないのだろう。むしろ、こういった馬の為に砂地の方がよい。
馬は村から出発するときには誰かが引っ張らなければならないが、帰りは勝手にかえってくる。

数年前の大水でえぐられた崖がまだなまなましい。しかし、川は確実に緑をとりもどし、新たな滝をいくつもつくっている。ここに見えているたくさんの滝はFifty foot falls、およびLittle Navajp fallsと呼ばれている。
鉄砲水がえぐった翌年2009年に同じ場所を訪れた時の写真をこちらからごらんください。

★このたくさんの滝がどんなふうに位置しているのか、こちらに地図と共に載せましたのでご覧ください。

はじめてここを訪れた時にあったOld Navaho fallsは今はほとんどなくなってしまっている。どれだけの鉄砲水がおしよせたのか、このえぐられ方を見てもわかるだろう。上を歩いている人間の大きさとくらべてみてください

村から一時間ほどでハバスの滝へ到着!

この滝がはじめて視界に入ってくるときの驚きは、四回目の今日でも健在であります。すぐ下の青い水を見ると入ってみたくなりますね
砂地を一時間あるいて熱くなっている足を冷たい水につけて、気持ち良いです


ここからキャンプグランドがはじまり、それが終わるとムーニーの滝が現れる。今日はお二人がここでハバスパイ村へ引き返すことにしたので、小松もいっしょに戻るうことにした。ムーニーの滝の写真はこちらからご覧ください。

サボテンの花
村が近づいてくると水路が道沿いにあらわれて涼やかな水音をたてる水路の水でそだった木は大きく枝を広げ、木陰をつくってくれている。いったい何年ものなのだろう。
ようやく村にはいる馬といきかう時には砂ぼこりに注意

**
夕飯はロッジでバーベキュー。レストランと呼べる場所は実質ないので、これがいちばんおいしく食べられる食事なのです。肉は良いモノを選びましょ そして、今回は淡路島から来られた方がお米を持参してくださった! これを無駄にはできませぬ。炊飯器も買いました。たった30ドルの炊飯器でもとってもおいしい日本米の炊き上がりほんとうは、淡路島名産の玉ねぎも持参してくださっていたのだけれど、成田空港で持ち出しを断念していただきました。さすがに生の玉ねぎはアメリカの植物検疫を通りませんから。
アメリカ産玉ねぎでも、もちろんおいしくいただきました★注:アルコール類はアメリカ先住民居住区では販売が禁止されている。人前で飲むことも禁止。ただし、ロッジの中で、別のコップに入れて中身がなにかわからないようになっていれば、黙認してくれています。

ヘリコプター、滝までのハイキング、好天にめぐまれてよく運動した一日。とてもおいしいステーキランチ・ライス付きで、ハバスパイ村は夕暮れてゆきます
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モニュメント・ヴァレーの夜明、ルート66沿ピーチスプリングス泊

2014-05-17 21:07:47 | アメリカ西部
《手造の旅》アメリカ西部絶景の旅5日目、THE VIEWに滞在してこそ楽しめるこの朝の景色。

すっかり明けて、ロビーにおりてゆく

今朝は9時からナバホ族のガイドさんが運転するジープに乗っての観光へスタート

彼らの案内でだけ行けるエリアがあるのだ。

まずは定番のジョン・ホード・ポイントより、「スリー・シスターズ」三人の尼さんだそうです

ナバホのひとたちに限らず、お土産品は百年一日のごとく変わらない

サブマリン

手前の小さめの岩が↑たしかに潜水艦が浮上するようみ見えます(^^)↑

「あ!止めて」風でひとりが帽子を飛ばされた

すいている朝一番でよかった。これから続々車がやってくると、砂煙ですごいことに…。

*ナバホのガイドさんと一緒でないと入ってはいけないエリア
●SUN’S EYS


ここにはいつごろ画かれたのか定かでない岩絵がある


案内のウィリーさんによると五百年以上は前のものだという

描かれている動物は、この時代には角があったのだが今はなくなってしまっているという。ふうむ。
岩絵はまだたくさんある

崩れている岩の下にもあるようだが、それは誰も発掘しない。
遺跡一般に言えることだが、ただ掘り出せばよいというものではなく、その後にどのように保全できるかまで考えたあとでないと、手を付けてはいけないのだ。

●ビッグ・ホーガン
ナバホ族の土でまるく塗り上げた住居ホーガンに似ているのでそう呼ばれている。

天井にあたる部分に穴が開いているのも同じ。ホーガンではここが煙突になっている

なんだか、ローマにあるパンテオンの天井を思い出した。

ここで、ウィリーさんが尺八に似た笛を吹いてくれた

自然のエコーが美しく響かせる。
見守る孫娘さん(^^;

一般道路にもどる。
トーテムポール

地元のわんちゃんが「あなた、どなた?」知らない匂いしてますけど

この笛を吹く精霊は定番だがおもしろい


我々の泊まったTHE VIEWが見えてきた

風景にとけこむように、うまくつくられている。

***
モニュメント・ヴァレーから三十分ほど走ったカイエンタの街には、ちょっと日本にも関わりがあるバーガーキングがある。ここは「コード・トーカーズ」と呼ばれた暗号部隊の一員が開いた店なのだ

※これについては、また別のところで書きます。


さらに走ってキャメロンにてナバホ・タコの昼食。これでも半分のサイズです

フラッグスタッフからは有名なルート66に入る。正式には廃道になっているが、20世紀半ばまで「マザー・ロード」としてアメリカの主要ルートだったこの道を懐かしくおもうアメリカ人は多い。
ルート66を西にむかい、グランドキャニオン観光鉄道の始点となっているウィリアムズを訪れる懐かしい?生でカントリーを歌っている人もあり、雰囲気がある。
こんな愛国的な看板も




ワラパイ族居住区になるピーチスプリングス唯一のホテルに到着
ここに宿泊するのは、明朝ハバスパイ村へ行くのに最も近い場所だから。
さて、明日、ヘリコプターが無事飛びますように(祈)そうでなければ、三時間半歩いて谷底を目指すことにもなりますから。
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アンテロープキャニオンからモニュメント・ヴァレーヘ

2014-05-16 11:56:42 | アメリカ西部

**
朝いちばんでグレンキャニオンダムを訪れる

1950年代に建設されたこのダムによって、このパウエル湖が出来た

この不思議な風景は、元祖「猿の惑星」の最後のシーンが撮影された場所。そう、あの自由の女神が出てくる場面。

今は豪華クルーズ船がたくさん停泊している

湖畔に咲いていた低木の花

グレボール・ゴーストというのだとガイドさんが教えてくれた。

**
ページの街へもどり、アンテロープ・キャニオン見学を待つ。その間にナバホ族のダンスをみせてくれた
たくさんの輪をつかって、いろいろな造形をあらわす。これは鳥ですね。


**
こんなジープで出発!

枯れ川を、がくんがくんのたうちながら進んでいく。

そして、あの不思議な造形の場所へ

光が上から落ちてくる時間帯は限られているので、たくさんの人がこの時間のツアーをめざして参加する。
この光の帯はわざわざ砂をまいております

砂、まきすぎてませんか?細かい砂の粒子で、デジカメのレンズが動作しなくなるので要注意!

ゆっくり歩いても15分もかからずに逆へ出る


***
昼食後、ホース・シュー・ベンドへ向かう道。これはPAGEのP




買い出しにスーパーへ寄る

モニュメント・ヴァレーへの道には炭鉱が今でも稼働している


遠く、右にエル・カピタン岩。左にはフクロウ岩

ユタ州に入る今晩は絶対の絶景ホテルTHE VIEW!


少し曇った今でもすばらしいが、太陽がもうすぐすごいショーをみせてくれるだろう。

皆で持ち寄り夕食をしていた午後八時頃、ベランダ近くにいた人が声を上げた。見ると、夕陽が巨石を赤くそめているではないか。

こんな時間は二十分も続かない。この場所に泊まった人だけが出会える風景である。
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ブライスキャニオン朝-1℃⇒グレンキャニオン午後28℃

2014-05-15 21:02:00 | アメリカ西部
標高2100mを超えるブライスキャニオン入口のホテル「ルビーズ・イン」では、朝フロントグラスが凍っていた。夜明けの気温は零下であったそうな。朝8時、すっきりした青空の下出発まずはブライスキャニオンのハイライト地区を見晴らせるブライスポイントへこの場所に住み着いたはじめての白人、モルモン教徒の大工ブライス夫妻彼らは1880年にはこの地を離れてアリゾナへ移動したが、この場所はずっとその名前で呼ばれ続けている。

インスピレーションポイントへ移動。角度を変えると色も雰囲気もへんかしてゆく。

再び車で移動するとシカが何頭も道路をよこぎった
サンセットポイント到着通常のツアーだと写真を撮るだけだが、せっかくだから少し谷へ下りてみよう。それだけで景色はがらりと変わるナバホ・トレイルという二キロ強のループの道があるのだが、半分が崖崩れでとおれないらしい。先週の雪か雨が影響しているのだろう。
半分のナバホ・トレイルを往復することにする往路はずっと急な下りで、復路はずっと急な登りになる。茂みの中を生き物がささっと走る。トカゲかと思ったらスリムなリスちゃんでしたこんな谷の底からでも健気に太陽を求めて延びる木々
トレイルのいちばん低い地点まで到着。こちらから上がる道がクローズの表示になっている気にせずに上がっていく欧米人は多かったけれど。

あ、また食べてるそんなに詰め込んじゃいけません(笑)

同じ道をサンセットポイントまであがっていくのだけれど、景色は全然飽きません 右の突き出した金槌のようなものを「雷神のハンマー」と呼んでおります

**
ビジターセンターに寄って、この地の赤土で染めたT-シャツを買う。

その後、レッドキャニオンでも写真ストップ。ここもいちどちゃんと歩くチャンスをつくってみたいと思っておりますが、まだ果たしておりません。この二つの岩は「ソルト&ペッパー」テーブルの上にあるやつをイメージして

89号線を南下して西部劇の街カナブすぐ南にてアリゾナ州へ入る。何か所も道路工事をしていて待たされました

**
89号線は、一度標高1200mほどまで下がるが、再び2000mまで上がって、松林の中のジェイコブ・レイクというロッジへ到着。昼食としたサマータイムを導入しているユタから、導入していないアリゾナへ入ったので時計を一時間戻す。日本との時差は16時間となった。
食事のメニューはどうしても無難なバーガーを選んでしまう。この写真はお店の人お勧めのチキンとクランベリーのバーガー

アリゾナ時間で午後二時半をまわる。89号線はどんどん標高を下げて、コロラド川がひらいた広大な平地がひらけてきた。向こうに赤い岩肌が見えて、そのスケールはなんとも表現しがたいものだ。


グランド・ステアケイス(大階段)と表現される。もともとはあの上の高さまであった土地をコロラド川が削って出来た段差。

地面の遠くに割れ目が見えて、その下に現在のコロラド川が流れている。橋からずいぶん下に緑色の水面がみえた
岩山から転がり落ちてきた石がこんな形で残っている。下にいるのは小松です。

車から出てみると、昼食を食べた森林とはうってかわり灼熱の砂漠という雰囲気。手元の温度計では28℃にもなっていた。

いわゆるグランドキャニオンはこのあたりからはじまる。グレンキャニオンダムのすぐ下がそのスタート地点。リースフェリーという場所。ここは唯一車でコロラド川のそばまでいける地点なのだそうだ。

小学校高学年ぐらいの子供たちが一泊二日のリバー・ディスカバリーというツアーに出発するところ 有名な「リバー・ランナー」もここから出発する。

カヌーにワンちゃんがのってます

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リースフェリーから今晩泊まるページの街へ向かう。現在グランド・ステアケイスを切りとおしてつくった道が崩れて閉鎖されているので、GAPの集落まで南下してそこから再び北上する道をゆくページはグレンキャニオン・ダムのおかげで出現したパウエル湖へのリゾート基地である。

夕食は買い出しにて

明日はアンテロープキャニオンなどを見学してからモニュメント・ヴァレーへ向かいます。
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