旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

JALが遅れて、パリにてセーヌ遊覧

2013-11-29 13:49:05 | フランス
二日前には、JAL406便が四時間半遅れるという連絡はもらっていた。
空港での待ち時間が七時間を超える。《手造の旅》ではあるし、人数は少ないから、パリ市内を楽しむことにした。
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朝九時半にローマのホテルを出て空港へ着く直前、豪雨になったああ、こういうのに遭わなかった今回の旅は幸いでした。

✈✈
天気予報では「雨」気温二度」のパリの筈だったが、降りてみると青空で陽が射している

日本へ戻る便に乗るので、大きな手荷物もある。空港の荷物預かりはちょっと遠い。日本の様にどこにでもコインロッカーがあるというのではない。
一つ一つの荷物の重さが計られてチェックインまことに時間がかかります。

シャトルバスでオペラ座まで一時間弱そのまま地下鉄に乗ってセーヌのクルーズ船のひとつバトー・ムーシュが出るアルマ橋の駅をめざす。

冬場は本数が限られるクルーズ船だが、今日は17時半発があることは確認してあった。ルーブル宮殿

この様子など、こちらからお読みください。最後のハプニングについても。

フランス学士院

オルセー美術館


エッフェル塔は毎時ちょうどから五分間だけキラキラのライトアップ

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帰路、オペラ座のすぐ裏にあるデパートのイルミネーションへ。クリスマス時期の、このウィンドウはわざわざ見る価値がある

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そして…ハプニングはこのバス停で起きていたらしい我々が来るよりも先にいた男二人は、バスが来る前にふいっといなくなった。
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旅の最後はローマ泊

2013-11-18 23:39:11 | イタリア
《手造の旅》南イタリア、第八日目。
ポリニャーノ・ア・マーレ、旧市街すぐ向かいの崖の上のホテル、朝食ダイニング。

この時期は雨が少なくはないのだが、今回は天気に恵まれた。出発前に、まだ人の出ていない旧市街の広場を訪れる
ホテル下の岸壁から、ずっと続く崖の上の旧市街

また、訪れることがあるだろうか。

バーリの空港までは45分ほどで到着。ナポリからの三日間、ドライバーのレオさんにはお世話になりました。チャオ!

✈✈
ローマの空港へは午後二時前に到着。市内へ向かう途中にEURの街の通称「四角いコロッセオ」がみえた
テルミニ駅近くのホテルへチェックインして、15時にはバスと徒歩でローマ散策へ。
左はアラチェリ教会へと続く急な階段。右はミケランジェロがデザインしたローマ市庁舎へ続く階段階段の上のカピトリーノ博物館では「アルキメデス展」を開催中。「長いテコがあれば地球も動かせる」という彼の言葉を引用した弾幕がかかげてある
市庁舎はもともと古代ローマの神殿があった場所。その場所から見下ろすフォロ・ロマーノの景色は見ておいて損はない

もっとも原型に近く現代に残された古代の建造物・パンテオンの内部これも一度見たら忘れない光景

このすぐ近くにあるサン・ルイ・フランチェージ教会には、カラヴァッジォの出世作「聖マタイのお召」をはじめとする三連作がある
さらに、アゴスティーノ教会にもカラヴァッジョの「巡礼の聖母」があるこれは、カラヴァッジォ作品としては、確かに静謐でおだやかな気持ちにさせてくれる絵だと言えるだろう。※こちらにその絵に関しての話を書きました。
同じ堂内に、ラファエロがミケランジェロにいちばん影響を受けていた時期に画かれたというフレスコ画もなるほど、筋肉隆々ですな。

夕食は、午後六時からホテル近くのピッツェリアへ。プーリアの田舎ではどこも20時過ぎないと開かなかったから、とても便利に感じる。前菜バッフェ、おいしくいただきましたさすがローマ、アーティチョークがおいし(^^)
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プーリアの小さな町めぐり

2013-11-17 16:28:58 | イタリア
なんて気持ち良く晴れた朝。夜中に爆弾が落ちたみたいな雷と窓叩く雨の音をかすかに覚えていた。《手造の旅》南イタリア、第七日目。ポリニャーノ連泊の中日。
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朝一番でオストゥーニ近くのオリーブ園を歩き、その中にある古いオリーブ醸造所の「遺跡」を見学。この時の話はこちらからごらんください。


11月は夜が明けるのが遅いので、オリーブ園を訪れてからオストゥーニの城壁まわりを歩く11時ごろになっても、まだ朝の雰囲気が感じらる。


かつての門はまだ修復中ギリシャの島で見るような白い町並み。中部北部イタリアの小都市と色が違う。

オリーブの木彫り製品をつくる小さな工房。イタリア語で「入場無料」と書かれているのでちょっと覗いてみようかな…と思ったら、職人面のおじいちゃんがにこにこ現れた。我々が日本人とみると、自分の載った日本の雑誌を持ってきたこういう調理具をつくっているしっかりした手つきでノミをふるって見せてくれる彼のイニシャルを刻んだ製品

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オストゥーニの大聖堂はヴェネチア・ゴシックの風合いがある13世紀前半に建設されたロマネスクの聖堂が(たぶん1456年の地震で壊れ)1469年から現在みられるスタイルで建てなおされた。左側に膝まづいているのは、建設当時の司教

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昼食は、6年前に来ておいしかったこの店を選んだ内部は岩を彫りぬいてある

秋はキノコ、ここプーリアではポルチーニではなくカルドンチェッリというエリンギの大きな種類が名産だそうな。このパイ包み焼きもきのこたっぷり!パスタにも注文

個人的にいちばんおいしかったのは、このマケロンチーニというパスタにアーティチョークとグアンチァーレ(豚のほお肉で脂が多く味わい深い)を使った一皿だった

バスに乗って少し離れたところからオストゥーニの全景を見晴らす

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ロコロトンドは今日訪れる三つの街の中ではいちばんちいさいけれど、街歩きのおもしろさがぎゅっと詰め込まれた旧市街だったまたゆっくり訪れたいなぁ

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マルティナ・フランカは、もともと聖マルティヌスの村だったが、14世紀に税金無料特典で入植者を募った時に「フランカ(免税)」という名前が追加された 15世紀末には住民の三分の一がユダヤ系になっていたが、フランス軍の侵略時に改宗・追放の憂き目にあった。

今は「祭りの街」として、いろいろな行事を行っており、訪れた日も新ワインの試飲スタートのイベントが行われていた。街には気の早いサンタクロースも(笑)



聖マルティンの教会内部は品よくライトアップされていた



今日はお昼にたくさん食べたので、夜は各自胃を休めましょう。
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崖の上のポリニャーノ・ア・マーレへ

2013-11-16 10:36:06 | イタリア
《手造の旅》南イタリア、第六日目。

午前中、アルベロベッロを徒歩観光。ホテルから歩き出せば良いだけなので、朝の時間を三十分は得する。ホテル出てすぐこの景色です。


路地で収穫したてのオリーブの実を試食させてもらったこちらにその時の事をのせました。
二階建てのトゥルッリは珍しいので博物館として公開している二階の床に小麦を貯蔵していた穴があるここに溜められた小麦をどのようにして出したのか質問した。すると、「今はフレスコ画が画かれて閉じられたけれど、家の入り口のところに穴があってそこから出していた」という答えだった。これがそのフレスコ画二階の窓の部屋に貯蔵室がある。
トゥルッリ型の教会は19世紀になってから建設された新しいもの地元らしいかたちでつくりたいということだったそうだ。

昼食まで自由時間、この季節にしかないジェラートを紹介してもらった。オレンジ色のものはカキ。もうひとつはクリ共に甘すぎず、素材の味が楽しめる。

昼食はホテルの地下にあるレストランに、定番のパスタを注文した。ラぺという大根の葉っぱみたいな野菜を入れてある

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出発して三十分ほどでアドリア海が見えてきた。「ここらあたりを『オリーブの谷』というんだ」とドライバーのレオさんがおしえてくれる

一時間もせずに、今日の宿泊地ポリニャーノ・ア・マーレに到着。この写真は旧市街から宿泊ホテルを見たところです。


ポリニャーノは古代ローマ時代にアッピア街道の重要な町だった。トラヤヌス帝時代に新しくなった街道の路面が、海の近くに残されている
そして、こちらが古代に港だった入り江

崖の上の旧市街へはかつてこの門しか入口がなかった入ると古い町並みがそのままのこされている路地を抜けると不意に断崖に出る建物の下はたくさんの洞窟につながっていて、この写真の深い洞窟は「尼さんの洞窟」と呼ばれ、上にあった尼僧院から尼さんが人に見られず裸で泳げたのだとか
釣りする人多くみかける

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ホテルすぐ近くにあるキキビオという海鮮レストランへ「プーリア地方では生で魚を食べる」と、きいてはいたが、実際にこれだけおいしい海鮮生ものはイタリアでもそうありますまい。
イカエビ
そして、こんな鯛の洋風刺身!
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マテラ経由~トゥルッリ地区ど真ん中のホテルへ

2013-11-15 08:57:26 | イタリア
《手造の旅》南イタリア、五日目。
ナポリからマテラまでは休憩を入れて四時間近いドライブとなる。今日はパッケージツアーと同じような行程ではある。

お昼にはマテラのサッシを望む絶景の場所へ到着昼食の後、小雨の中歩き出す。

サッシ地区の一番下、川に近いところに古い教会が残されている。サン・ピエトロ・イン・カヴェオーゾはもともとは現在のフランチェスコ教会がある場所に位置していた。13世紀末にフランチェスコ会がその場所に修道院を建設することになり、現在の場所に移転したのである。建設は1318年にははじまっており、その後ゆっくりと進められていったようであるせっかくなので中へ入ってみると、基本構造はロマネスク。主要な礼拝堂などバロックに改修されていたが、ところどころに往時のロマネスク・ゴシック風の彫刻が残されていた。

特に秀逸だったのは、この洗礼盤。素朴ながら美しい彫刻である。下から出ているのは巨大な神の手?その上の牛が本を読んでいる図は、福音書ルカを表している。


サッシ地区を見下ろす崖の上にある大聖堂は現在内部を修復しているが、外部だけでも一見に値する
美しいバラ窓とその周囲のロマネスクな人物
味わい深いです。

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一時間ほどでアルベロベッロに到着。今日のホテルはパッケージツアーでは利用できない、トゥルッリが立ち並ぶ地区すぐそこ・街のど真ん中にあるランツィロッタここを利用した理由のひとつは、以前行った旧市街のレストランをふたたび利用してみたかったから。

開店の20時まで待っていた甲斐ありました!

七年ぶりにお会いしたカメリエーレとの写真をこちらに載せました。

左パプリカ、右は茄子
左はトリッパ右はフォッカッチャ

アーティチョークをバルサミコとオリーブオイルで
キノコのパスタ

そして、七年ぶりに来たことを喜んで、焼き栗とリキュールを全員にサービスしてくれた
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