旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

「青の洞窟」を見てからローマへ

2014-03-31 14:44:50 | イタリア
晴れた!

ナポリを午前8時過ぎに出航する船にのり

カプリ島のマリナ・グランデから「青の洞窟」へ行く船に乗り換える。途中の崖には他にも小さな穴がたくさんあるのが分かる同じ船には日本人グループが三つ乗っている。全員が小舟に乗り換えて青の洞窟へ入るのだから時間はかかる。この写真のくぼみに穴があり船頭がくさりをたぐって中へ入る

こんな小さな穴だから波が高いとすぐに入場中止が宣言される。監督する役人がちゃんと見張っていて抗議はみとめられないそうな。だから、同じ船で来ていても、小舟に乗り換えた時に「はい!波が高くなったからここまで!」と言われたら、同じグループでも入れた人とは入れなかった人がでてしまうのであります。

今日は大丈夫
よかったよかった。


しかし、カプリ島は「青の洞窟」だけの島ではない。島中に見どころが満載だ。
ウンベルト一世広場観光客の雑踏で流し目をくれた地元のわんちゃん カプリの街から徒歩十分ほどの「アウグスト公園」の案内をするにゃんちゃん暖かい陽射しがきもちいいにゃ~ん アウグスト公園は有料だがこんな天気の日は価値がある。ファラリオーニと呼ばれる巨岩が見下ろせる

昼食の後、港へ降りて船の時間まで自由行動。カプリ名物のリキュール「リモンチェッロ」 水中翼船へ 40分ほどでナポリのベベレッロ港へ到着

約三時間半でローマへ、ちょうどサンタンジェロ城が夕陽に照らされていた

ヴァチカン近くのホテルにチェックインしてから旧市街の老舗レストラン、ダ・パンクラツィオへ。ここは古代のポンペイウス劇場の跡につくられている。地下へ降りる階段で、古代のローマの地面に到達。

紀元前44年3月15日、元老院が開かれるポンペイウス劇場でカエサル(シーザー)は暗殺者達に囲まれた。倒れた場所は奇しくも内戦の時にカエサルが追ったポンペイウスの像の足元であったという。
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ラヴェッロ~アマルフィの奥座敷へ

2014-03-30 12:19:22 | イタリア
ナポリ駅前のホテル、朝食は一番上の階で、朝焼けに映える近くの教会のドームが見えたナポリ連泊の中日、一日かけてアマルフィ海岸を訪れるゆったりした日。休日なので道も空いている。一時間半しないでポジターノこの景色が有名

さらに一時間弱走って、エメラルド洞窟に到着。トイレはすぐ前にある陶器屋さんのを使わせてもらう。陶器ならば地中海の陽射しでも色があせないから庭の装飾に良い。絞ったオレンジジュースも赤くておいしい

エレベーターで海岸まで降り、ボートで洞窟内へここは明日行くカプリの「青の洞窟」とは違う雰囲気。やはり海面下の穴から光が入ってきているのでこんなエメラルド色になるのです

さらに走って、アマルフィ十世紀以前から海洋都市として栄えた街だが、かつての港は地震で海に沈んでしまっているという。階段の上の大聖堂、現在みる姿は19世紀にビザンチン風につくられたもの入口の扉は中世にコンスタンチノープルから持ってこられたもので、その寄進者の名前が刻まれている。十二使徒のひとり聖アンドレのところだけがピカピカに光っているのは、この聖堂の地下に彼の遺体が安置されているから

**
アマルフィの迷宮を一時間ぐらい散策して、今度は山の上のラヴェッロにのぼってゆく。この道はほんとに細くてすれ違うのに苦労する夏場ならこんな事は一度ですまない。

小さな町はラヴェッロだけではない、別の高台に美しいロマネスクの後陣が見えた。建物は壊れてしまって窓から空が見えている

到着したラヴェッロ、少し歩いて、葡萄棚が美しい屋外のテラス席で昼食海まで見晴らせるテラスでゆっくりと楽しむ、今回いちばん楽しめるランチとなった。
前菜のムール貝とかぼちゃのリゾット

小さなラヴェッロだが見るべき場所はけっこうある。以前に自分で造った行程でも訪れたが、一か所選ぶならばやはりルフォロ荘だろう。写真で右に見える四角い塔の入り口を入ってゆく。
2007年に訪れた時の日記はこちらからお読みいただけます。

アマルフィ海岸が見晴らせる
この天空からの眺めは忘れがたい


帰路はソレント半島を超えて別の道からナポリを目指す。
ベスビオ山が見えて、休日の早い時間だから一時間半ほどで市内のホテルに戻れるだろう
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イタロでナポリへ

2014-03-29 12:30:39 | イタリア
イタロとは、2012年にイタリア国鉄とは別会社がスタートさせた特急列車。といっても、イタリア国鉄のレールを走るのですがイメージキャラクターはウサギ?
料金は早く買うほど安い。日本の様に定価ではないのです。フィレンツェ⇔ナポリ間エコノミー席に相当するスマート席で最安値は50ユーロを切るそうな荷物置き場はこの程度しかないだからスーツケースは別のバンが運んでくれて大変助かる。日本の新幹線は自分の座席にもちょっとしたスーツケースが置ける広さがあるが、イタロのスマート席はこのぐらい電源はついてるんですけどね。
さらに、ユーロスターと同様に向い合せの席は足元が狭いと思います座席が進行方向を向いて回転するという芸の細かさはないし(笑)

ナポリの駅が近づいてきたイタロの終着駅はナポリの南にあるサレルノであります。

**
駅からすぐにポンペイへ向かう。昼食後カメオ工場見学しすぐにポンペイ遺跡に入る。今日はフルコースなので劇場から入る
最近の大雨で新しい壁の文字が見つかってそれを保護しているのだとガイドさんのせつめいさわやかな春の風が吹く、二時間の遺跡散歩も混雑していなくて快適。夏の地獄のような暑さと混雑とは別世界のポンペイだ。
浴場の冷水浴槽 秘儀荘でみつけた面白い壁絵
***
ナポリ市内へ戻り、少しだけ街を案内する。予定表では下車する場所はなかったが、やっぱり自分の足で歩かないと街は自分のものにはならない。スパッカナポリは人数が多い時には避けたいので、旧王宮前プレジビート広場で少しだけ時間をとった
ここだとガレリアも少しだけ見ていただけます

****
一度ホテルに入り、ポジリポの丘からナポリの夜景※私見ですが、昼間の方がベスビオスが見えて良いと思う。その後、ピッツァの夕食職人さんポーズ
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フィレンツェで大好きなカルボナーラを

2014-03-28 09:56:42 | イタリア
フィレンツェ旧市街を出たすぐのところにあるACホテルは、街のど真ん中の便利さはないが快適だった駅前までバスで移動してウフィッツィ美術館08:45の予約を目指す。途中、オンサンミケーレ教会の壁龕にあるドナテッロ作の聖ジョルジョの像(ホンモノはバルジェッロ美術館)を通るこれはミケランジェロがダビデを制作するときにイメージの元になったと言われる。どんな天才と呼ばれる人だって、先人に啓蒙されて育つのだ。ヴェッキオ宮殿前のダビデ像(ホンモノはアカデミア美術館)

実は、きのう現地の手配会社から電話があり、美術館が朝二時間のストを行うかもしれないという情報があった。だが、行ってみるとふつうに開館している。そして、ストを警戒したグループが多かったようでとても空いていた。こんなにゆっくりウフィッツィ美術館を見学したのは何年ぶりだろう、というほどに。窓からヴァザーリの回廊とヴェッキオ橋の眺め
11時にウフィッツィを出る時には入場待ちの人がひしめきあっていた。ほんとにラッキーでした。
広場もいっぱいのひと。お土産物屋のワンちゃん

市内を自由に走れるのは小型のエコ電気カー?バイク?今年、パリでもこういう充電スタンドを見かけた。これからもっと普及するのでしょうか。

大聖堂を見学内部は大集会場。床のデザインが美しい。


***
午後、ピサへ向かう幸い、斜塔のチケットも手に入って登りたかった方は大喜び。こちらも、幸運。

小松はそのあいだ、大聖堂後陣外側からの聖堂の扉をじっくり見る。ボナンノ・ピサーノが鋳造したブロンズの扉はいつみてもおもしろいこちらにも、詳しく書いたことがありますので、お読みください。

また、「なぜ、蛇はアダムではなくイブにリンゴを勧めたのか」についても、こちらに書きました。

****
フィレンツェへ戻ったのは17時半過ぎ。今日は自由食なので、しっかりたっぷり食べようと思っておられる方には、小松が昔から行っている店をご紹介しましょ。前菜のブルスケッタは新鮮なトマトがたっぷり モッツァレラももちろんホンモノの美味しさ アンチョビもお好きな方に
★★★そして、小松のカルボナーラ感を変えてくれたのはこの店のこれ

さらっとして、なめらかでさっぱりしている。決して「ねっとり」とか「こってり」ではないのが本当のカルボナーラなのだと、ここで知った。自分でもカルボナーラをつくるようになったのはこの店のおかげです。

ゴルゴンゾーラのニョッキ そして、最後にはフィレンツェのビステッカを食べなきゃね。この二キロをレアに近く焼いていただきました久しぶりに満足(^^)です。
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ヴェニスからフィレンツェへ

2014-03-27 08:58:01 | イタリア
朝早くまでは水があがってきたいたようだ。サン・マルコ広場にはまだその名残の水たまりがあった。
もっとも水が上がった記録が鐘楼の横にきざまれている大聖堂周辺はヴェネチアでもいちばん地盤が低い。教会へ入るのにはまだ橋がつけられているこの後一時間もしないうちに取り外されましたが。

街をあるいてみると、観光客向けのお店だけでなく、地元イタリア人のための本屋もある。おや?これって川端康成ですね。「虹」調べてみると、川端作品でもそれほど有名というものではない。そういう作品でもイタリア語で出版され、こうしてヴェネチアの書店に表紙を出して置かれるのですね。

ヴェネチアは有名な場所を訪れるのが楽しいのではない。路地に迷ってふと入ってみた小さなこんな広場が嬉しくさせてくれる。そんな時間があるヴェネチア滞在をしたい。


**
昼食後三時間半バスに乗り、フィレンツェへ到着した時はちょうど夕暮れ。ミケランジェロ広場からの蒼い町並みにぽつりぽつりと灯がともりはじめていた

夕食の予約時間までの十五分。はじめて見るフィレンツェを大聖堂の夜景の印象付けてもらいたいと思ってお散歩へ洗礼堂が修復中なのは残念だがやはり美しい夕食は有名店
明日の夕食は自由になります(^^)
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