旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

パムッカレへ

2012-11-23 16:31:16 | トルコ
イズミールを出発し、一時間半ほどでレザーショップにお立ち寄り。ヨーロッパの皮革製品ブランドもトルコで作られていたりするから有名でなくても質は良い。まずは「こんなふうに着るんだよ」と、お手本のファッション・ショーをしてくれる。


次の休憩所ではトルコのゼリー菓子「ロクム」を売っている。

正午をずっと回ってお腹が減った頃、遠くにパムッカレの石灰棚が見えてきた。観光写真だとそこら一面が白い世界のようにみえるけれど、規模はこのぐらいなのです。

以前来た時からはだいぶ整備され、石灰棚のすぐ上にあったホテルは移転させられていた。バスでそのまま入ることができたヒエラポリスやネクロポリスの遺跡も、今は歩いて見学する。その方が良いですね。

石灰棚は、午後の傾きかけた光を浴びて美しい。
入ることが出来る場所はかぎられている。

欧米人はここで一日いっぱいゆっくりして石灰棚も遺跡も徒歩で楽しむ。崖の下から上に向けて一本のルートがあり、そこだけは靴を脱いで歩くことができる。
日本の一般団体は歩くのが好きではない。しばし「足湯」を楽しみましょう。

近くには遺跡が沈んでいる温泉もありますゆえ。


小松はせっせと古代の街を登って、ギリシャ風の劇場のところまでやってきた。夕日がとても美しい。こういう場所は古代ローマ世界にはよくあるが、何処で訪れてもすばらしい空間である。
演劇世界は古代にすでに完成されていたのだろう。
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エフェソス、セルチュクへ日帰り観光

2012-11-22 14:11:34 | トルコ
イズミール連泊の中日で、比較的ゆっくり見学できる一日。エーゲ海を見晴らす高層ホテルの夜明け。
朝食にはこんな蜂蜜も
昨夜到着した空港方面への道で、あらためて巨大なアタチュルク像を見る。


エフェソス遺跡から少し離れた山の中に「聖母マリアの家」がある。息子イエス亡き後、弟子のヨハネが彼女とともにここに住んだとされる。

19世紀末、トルコへなど一度も来たこともないドイツの神秘家(現地の説明版表記による。今回のガイドさんは尼さんと説明していた)カタリナ・エムリックが、ここで生活している聖母の幻を見て、その言葉のとおり探すと、山の中に朽ち果てた家の跡が見つかった。

1891年の考古学調査によると、その時発見されたのは7世紀の建物の残骸で、その建物の下には4世紀と1世紀の建物の跡があると分かったそうだ。現在の建物は1951年建造の礼拝堂である。

近くにあるプールのような穴は洗礼用のものだろう。水が通っていたパイプのあとがはっきりわかる。
**
山を下りてエフェソス遺跡へ。団体バスがいっぱい。ネコちゃんもいっぱい。
エフェソスは新約聖書に出てくる「エペソ」の街そのものだ。黙示録にもその名前が出てくる。古代の大都市だったことはそこを歩くとはっきり認識できる。百年以上もオーストリア隊が発掘しているが、これでもまだ半分ほどだとか。

ローマ皇帝を記念した泉の記念碑の一角に、エフェソス建国神話に出てくるイノシシがみてとれる。
アテネの王子アンドクロスが、デルフィで「魚とイノシシの場所に街を作れ」という神託を受けて旅に出る。この地で焚火をしているときに鍋から飛び出した魚が茂みに落ち、そこから驚いたイノシシが走り出た。これにより、神託の場所はここだと理解して街をつくったとされる。

***
昼食のレストランにいたワンちゃん。日本なら家犬なんでしょうけど、トルコでは犬はやっぱり屋外で元気にとびまわるのが健全。

使徒ヨハネの教会を出たところで、古い小さなモスクをみかけた。入口のアーチが元教会の雰囲気を感じさせるのだけれど、実際どうだったのだろう。

イズミールのホテルへ戻り、夕食前に共和国広場まで散歩。エーゲ海に夕日が沈んでゆく。
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イズミール到着

2012-11-22 13:38:57 | トルコ
トルコ航空にてイスタンブル経由イズミールへ。トルコ航空の映画システムは、外国系エアラインにしては、日本語で楽しめる本数が比較的充実していると言ってよい。こういう機械操作が苦手、という方も多くいらっしゃいまするが・・・
入国して、両替して、国内線ターミナルへ移動。スーツケースは自動的に乗り継ぐかたちに近年かわったのでずいぶん楽になった。

国内線ターミナルの店には生活用品がたくさんならんでいる。イスタンブルで電気製品をかって田舎にもどるひとも多いということだろうか。


地中海沿いのトルコ第三の街イズミールまで一時間ほど。それでもこんなサンドイッチが出される。
まだまだぎりぎりの省力化競争ははじまっていないのだ。この路線で飲み物が有料になる時代が、いつ、やってくるのか・・・。

イズミールの空港へ来たのはひさしぶりだ。海沿いのホテルへ移動する間に、見たこともない巨大なアタチュルク像が見えてきた。夜にライトアップして少々コワイぐらい。
そういえば、今日11月10日はアタチュルクさんの命日だった。

彼が亡くなった午前9時5分には、全国民が歩みを止めて黙とうを捧げるのだそうだ。
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百の谷を通ってロカルノへ

2012-11-08 09:10:02 | スイス
今日はスイスのイタリア語圏ロカルノへ向かう。
今朝も晴れている。ツェルマット駅から十分だけ列車にのってテーシュ駅へ。そこからバスにのってシンプロン峠を超えるのだ。
短い電車の中から、きのう登ったクライン・マッターホルンが見えている。「猫の耳」、たしかに右を向いて寝ているネコちゃんの耳に見えますね(^-^)

バスは一度ヴァリスの谷に出る。
シンプロン峠は下にトンネルもあるが、今日は眺めの良い山越えルートを選ぼう。旅は目的地につくことよりも、そのプロセスを楽しみたい。
標高二千メートル程の峠には8mの鷲の像がイタリアを向いて威嚇しているかのよう。第二次大戦中にスイスのイタリア語圏を併合しようとしたイタリアを牽制していたのだとか。
下りに入るといっきに雪が減って秋の森がひろがってきた。スイス出国ゲートはパスポートノーチェック、イタリアに入る時もノーチェック。
これが、現在の国境だ。
第二次大戦中には、戦場と中立国の境で、多くのユダヤ人たちが命からがら亡命を求めてきたスイスの国境なのだ。なんという時代の変化なのだろう。


すっかり雪は消え、明るい南欧の雰囲気がつよくなってくる。
「百の谷」と呼ばれる狭い道に入る前に、16人乗りのちいさなバスに乗り換える。これまで乗ってきた大型バスは別ルートを通ってロカルノ湖畔のホテルへ行くことになる。

小さな村が続く中で、突然巨大なクーポラのある村にいきあう。
RE(レー)という村。ここで15世紀に起こった奇跡の教会なのだ。★これはまた別のところで書きます。

ローマ時代からこの道は要路だった。はるか下の谷には6世紀の「ローマ橋」も残されているという。※ここまで降りていくには、今回時間も体力もちと足りませんでした。

昼食は下見に来られたガイドさんに事前予約してもらっていた。この時期どこのレストランも閉まっている中、「君たちが食べにくるというのなら開けておいてあげるよ」と、特別オープン、特別メニュー!
前菜のポルチーニのフェテチーネ、絶品でした。またたべたいなぁ。

~続く
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クライネ・マッターホルンから世界を見下ろす

2012-11-07 08:52:58 | スイス
きのうの大雪は、青空の朝、白銀の世界を出現させていた。ツェルマット駅前までくると、きのうは全く見えなかったマッターホルンがくっきり見えている。
ゴールナーグラーと鉄道に乗り、谷のツェルマット村が見下ろせる頃になると、こうしてマッターホルンが立ち上がってくる。

ツェルマットは谷間だから、ここにあるホテルからマッターホルンの全体像は絶対見ることができない。

このリッフェルベルグホテルは鉄道が開通する前からある山小屋ホテル明るい車内は上がっていく度左右に景色が楽しめる
ゴールナーグラート展望台も雪っぱい
**
1ツェルマットまで降り、昼近くになっても今日はまだ雲ひとつない青空。それなら標高3883m最高の高さにあるクライネ・マッターホルン展望台へ行こうじゃありませんか。ツェルマット駅前からの電気市バスはクライネ・マッターホルンへ上がる人は無料で乗せてくれる。
頂上までのルートはいくつかある。今日はこのゴンドラにて
この時期日本からのツアーはほとんどない。欧米人スキー客が大勢を占めている。
乗換駅でワンちゃん見かけました。スキー中の御主人をひたすら待っている様子。
標高4164mのブライトホルンもだいぶ近く見えてくる
クライネ・マッターホルン駅に着くと、地下道がイタリア側へ通じている。子供も大人も自分のスキーを背負ってがしゃがしゃ歩いていく
我々はこの地下道の途中から、さらに上の展望台へエレベーターで上がる
すばらしい

パノラマ写真はこちらの日記から拡大してご覧ください。ここまでくると、マッターホルンも定番の形をしていない。
キリスト像が寒そう
ひとつ降りたところで休憩。セルフサービスで軽食。風もなく穏やか。
**
ツェルマットに降りて、一度ホテルへ戻る。COOPの前でもご主人様待ちのワンくん。

今日の夕食は、ツェルマットにこんなところがあるのかと思うような隠れリゾート。メインストリートから少し入ったところに岩盤をくりぬいたエレベーターがあり、そこを上がっていくと、おお、山稜が夕日に赤く染まっている

きのう下見に来た時には「16人をひとつのテーブルでは無理ですね…」と言われていたが、こんな完璧なテーブルセッティングをつくってくれていた。重い石のテーブルに安定感がある。ここで提供されたすばらしい食事については、こちらからご覧ください。
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