旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

トロムソ滞在の一日

2014-01-30 10:02:04 | ノルウェー
終日トロムソ滞在。

09:45に犬ぞりオプションへ参加される方を送りに行く。犬ぞりファームからやってきた車は待ち合わせのラディソンホテルにいたシロクマ犬ソリオプションは、物価が世界一高いノルウェーという事もあり四時間¥45000。
でも、内容はかなり充実している。
**
ラディソンホテルから街を歩いてホテルへもどる。これは、捕鯨漁師の像ノルウェーは今では数少なくなってしまった現役捕鯨国のひとつ。捕鯨船を見送る家族

11時過ぎて、良い天気なのでご希望の方と展望台へ行く事にした。市内から公共バスに乗って橋を渡り、ロープウェー乗り場に一本。我々の居るトロムソ島を眼下に見晴らす場所。

公共バスの料金は、バスで切符を買うとNOK42ノルウェークローネ(ほぼ800円)、事前に買っておくとNOK30(ほぼ600円)。ならば買いましょう一日有効のバス券はNOK70(ほぼ1400円)⇒
わんちゃんも乗れます
15分ほどで乗り場に到着ロープウェイは往復NOK130だった


標高四百メートルの山の上は風が吹いていてずいぶん気温が違う。
カフェでゆっくりしているときに、NOK20ノルウェー・クローネのコインでデザインがちょっと違うものを見つけた方があった。小さくで読めないのを写真で撮影して拡大すると・・・

NILS HENRIK ABEL 1802-1829と読める。ずいぶん若くして亡くなった人物を記念しているようだ。図柄は幾何学だろうか?
いつも携行ブリタニカをひいてみると、楕円関数に関する天才数学者とあった。26歳で結核により死亡している。

すぐに、以前おしえてもらった同じく19世紀初めのフランス人数学者ガロアを思い出した。彼はフランス革命の動乱で牢獄に入れられ、最後は決闘により20歳で死亡している。

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昨夜と同じ場所へオーロラ観測へ

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マーランゲン絶景ホテルからトロムソへ

2014-01-29 09:59:19 | ノルウェー

昨夜真っ暗だった窓の外に、こんな風景が広がっている朝


誰もいないロビーフロアへ降りて、その北欧的なシンプルな美しさに心がシンっとする

朝食は8時から

フィヨルド沿いに出てみる

赤い「ロルブー」と呼ばれるコテージがならんでいる

※ロルブーはもともとタラ漁の漁師小屋だった。

日本の売店ほどじゃないけれど、地元の人が手造りしたとおもわれるニット製品などを売っているスペース

小松はここで防寒靴の中敷きをNOK85(ノルウェークローネ)で購入。日本円なら千七百円を「たかいなぁ」と思っていたら、トロムソでは同じようなものが倍以上していたそうな。ノルウェーは公式にも世界一物価の高い国、実感します。

予定よりも三十分早くホテルを出た。
昨年、このルートを通った時、あまりに景色が美しくて何度もバスを停めているうちに、トロムソの昼食予約に遅れてしまったから。
今年も良い天気に恵まれてみとれて走りだす。



遠くの景色ばかりを見ていたが、小さな埠頭で足元にこんな結晶がひろがっていた

自然の造りだすカタチが北欧のシンプルで幾何学的なデザインのもでるかもしれない。


「くじら島」からトロムソ島へ続く橋

埠頭のロータスという中華系のお店で昼食。サーモン・スープ

タラのグリル

アイスクリーム


午後はガイドさんとと主にトロムソ市内観光。
ノルウェー人と結婚してこちらに住んでいるオランダ人のアルヌさんが陽気に分かりやすい英語でガイドしてくれる。
「マジックをおみせします」と、
ポラリア水族館の売店で売っている真っ黒なカップにお湯を注ぎだした。
・・・すると、あら不思議オーロラが出現

「おもしろいねぇ、いくら?」と値段を見て手が止まる。約四千円です。

高台にある海洋学校のテラスから見おろすトロムソ市内。橋の向こうは大陸側。三角形の北極圏大聖堂の屋根が見える。

近くへ行く

入場料がかかるのでツアーとしては入っていないのです。

アムンゼンの像がある管理棟

ポーラー博物館は極地探検の資料や、極北の暮らしを紹介してくれる場所。
15時過ぎ、すぐ前の港はそろそろ夕暮れ


20時からオーロラ・ウォッチングへ。
「くじら島」の中、真っ暗な雪原で二時間滞在。
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ナルヴィクからマーランゲンへ

2014-01-27 10:36:27 | ノルウェー
ノルウェーの朝食で楽しみなのがこのブラウン・チーズ

※チーズ専門店LAMMASさんのページに解説されています


北緯68度48分に位置するハシュタから、今日はさらに北のトロムソ北緯69度40分へ移動する。
まず北緯68度25分に位置するナルヴィクへ南下

フィヨルドの複雑な海岸線では、
今、東西南北どちらに向いて走っているのか分からなくなる事も多い


ナルヴィクは第二次大戦時にドイツと連合国軍の間で争奪戦があった港である。
こちらにその話を書きました。

スウェーデンのキールナ鉄鉱山から産出された鉄が、世界最北の鉄道(最近ロシアにこれより北に鉄道ができたとききましたが)によってナルヴィク港に運ばれてくるから。※2008年にその鉄道に乗った時の日記はこちらからお読みください。

港への入り口

昨年と同じRICAホテル。

ロビーまわり、北欧らしいすっきりとした美しさですね。

メニューは、イタリア風のスープからはじまりチキンデザートはルバーブをつかったもの丁寧に調理されていて、パッケージツアーの食事とは思えない(失礼)おいしさ。これらの食材のうちどれだかがノルウェー産かなどと問う意味はない。「地元の味」ばっかり追いかけていても美味しい食事にありつけるわけではない。「地元の味」が、どんな田舎へ行っても美味しい日本とはちがう。

ナルヴィクからマーランゲンまで、
さらに曲がりくねったフィヨルドを走る。
何気ないガソリンスタンドの風景さえ美しい

赤く赤く血の色のような夕焼けが地平線に残るのを見ると、ムンクが「叫び」の背景に描いた夕焼けはこんなだったのだろうか、と思う。

もうほとんど真っ暗になった頃、といっても17時ごろなのだが、マーランゲンのコテージホテルに到着した

ここはそれぞれオーナーの居るコテージを観光客の宿泊に使わせてもらうスタイルなので、部屋によって内装や設備に違いがある。
小松とドライバーさんは本館の簡素な部屋

なんにもないけれど、シンプルな美しさ。
真っ暗な窓の外に明日の朝どんな風景がひろがっているか・・・

夕食は、野菜クリームスープチキンルバーブとパッションフルーツ美味しいけれど、食材が昼とほんとにかぶっております。

**
20時から、ホテルの裏山といった場所へ歩いてのぼってゆく今晩は月も出ていないから道は暗い。防寒具を着こんでいるから歩くのもたいへんそうな方もある。二十分ほどでキャンプ・ニッカと呼ばれる場所へ到着最近小屋も建てられてオーロラ待ちをするのにずっと屋外で待たなくてもよくなった

お、ちょうどゆらめきだした

オーロラは動物と違って、出現する時間や場所が限られてはいない。
こうやって待っている時に出てくれるのは幸運なのです




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ロフォーテン諸島日帰りドライブ

2014-01-26 22:22:20 | ノルウェー
朝8時半に、ハシュタのホテルを出発。ここはロフォーテン諸島への入り口となる街である。
12月末ならまだ真っ暗だっただろうが、一か月後の1月末には、世界がこんな風に青くなっている

やがて入り江にそびえる山々が赤く朝焼けし

静かな湖面、いやフィヨルドの海にきれいに映っている


フィヨルドの海岸線に沿って走るのであまりスピードは出せない。
三時間ずっと走って11時半にロフォーテン諸島で一番大きな街・スフォルバーに到着。
去年と同じRICAホテルにて昼食

ここも12月とは明るさが全然違う。
天候の違いもあるけれど、こちらをご覧ください。

スフォルバーで今年見つけたいと思っていた「ヤギ岩」は、すぐに見つかった。テレビ「不思議発見」でとりあげていた、ロッククライミングで登ることの出来る岩は、この写真でも角がはっきりわかります。

山全体はこんな感じ

さらに引いて、入り江に並ぶロルブータイプの赤く美しいコテージも


人が少ないのも良い。
昼食を終えて、さらに四十分ぐらい走るとホニングスヴァーに到着。

ああ、この電話ボックス、よく覚えている。
小さな集落

日曜日でお店はほとんど開いていない。

それでも「来てよかった」と確実に思える

住宅の入り口で、ノルウェーの森のネコを発見



14時になると、もう夕焼け。

北極圏大聖堂もオレンジ色12月の雪の藍色世界のの教会はこちらからご覧ください。

緯度が高くなると、夕焼けは日本よりもずっと長い時間続く水平線に隠れてからも、こんな美しい風景を見せてくれる
雲が広く空を覆い始めた…今晩はオーロラチャンス、どうかしらん?

夕食は再びホテルにてサーモンをトルティーリヤで巻いたものとメインはカレーチャーハン?
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直行便で北極圏へ

2014-01-25 22:03:33 | ノルウェー
通常、日本から北極圏へノンストップで入れる便はない。
だからこそ、このスカンジナビア航空の特別便でエヴェネスというノルウェー北部の街へ到着できるのは便利なのだ

到着した午後二時半は、北極圏ではもう夕暮れの時間。
だが、一昨年12月末に来た時よりはずっと明るい。
一か月で太陽が出る季節になったのである。

ターミナルはご覧の様な小さな建物。

気温はマイナス六度と、それほど寒くはない。

エヴェネス空港からノルウェー二番目の大きさの島ヒン島にあるハシュタまで、約40㎞の距離

市内中心にある快適なRICAホテルにて夕食


メインコースのチキンカレーは、タイ風。
「地元の味」というのにこだわることなく美味しい料理を出してくれるのが嬉しい。

夕食後、20時現在の空は少し曇っていて、オーロラ観測には向かない天気。
よし、それじゃあ、近くの(といっても片道一時間ほどかかりますが)トロントネス教会へ行きましょう。

一昨年のツアーでご一緒だった方が教えてくださってはじめて行ったが、中へ入れなくてもちょっと面白い場所だ。
こんな↓ソ連の赤い星がついたモニュメントもある↓

※これについてはこちらに書きました
また、※教会についてもこちらに書きました
ぜひごらんください。

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