旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

青空のナイアガラ

2012-04-29 07:27:53 | カナダ
ひさしぶりにナイアガラを訪れると、高層ホテルがにょきにょき建設されていて、新しい繁華街が形成されていた。この写真右に写っているスカイロン・タワーだけが屹立していたのを記憶している。遠方のビルの中では、展望台の様なかたちをした現タワー・ホテルが昔からあった建物で、かつてそれは「ミノルタ・タワー」だった。
坂を下りていく前方にニューヨーク州側のアメリカ滝が見える。

滝の上流を少し行くとナイアガラ川の真ん中に突き出した橋の様な「コントロール・ゲート」が見える。この先端部分までがカナダ領ということ。
滝が流れ落ちる場所にあるのがテーブル・ロック・ハウス。
ここは滝の周辺がまだ個人所有の土地だった1853年に元祖テーブル・ロック・ハウスが建てられていた。そして、そこから百メートルほどの場所に「テーブル・ロック」本体が滝に向かってまさにテーブルの様に突き出していた。大きさは18.3メートルもあったが、水量がコントロールされていなかった当時の滝が年々それを削り取っていった。

その岩を記念するプレートの記載によると、1818年、1828年、1829年、1850年、そして1934年に崩落。翌年、安全のために残っていた部分も人為的に壊され、現在は完全に姿を消してしまい名前だけが残ったのである。

★見えないものを見る力があれば、いろいろな事が理解できる。
今日、存在するが見えないものが、テーブル・ロックに立つ我々の足の下にある。

オンタリオ州の発電公社は巨大な円形トンネルを貫通する工事を進行中。トラック六台が並んで走れるほどの取水口が完成すれば、オンタリオの発電能力は14パーセントも上がると説明された。下記の図を見ると、我々の足の下100メートルのところにそれは存在している。※拡大してご覧下さい。


定番のボート「霧の乙女号」に乗っての観光。昔は厚いゴムの合羽を貸してくれていたが、今は全員にこの青い使い捨て合羽を進呈してくれる。
ボートはまずアメリカ側の滝へ
そして馬蹄形になったカナダ滝のサークルの中へ向かっていく。
風と水しぶき、いや水そのものがじゃんじゃん頭からかかってくる。カメラのご注意を。以前はそのために旅行会社が「水中カメラ」なんかも販売しておりました(笑)
定番観光とはいえ、これははずせないアトラクション。

昼食は二つの滝を丁度良い角度から見晴らすことのできるシェラトンホテルのダイニングにて。昔からあるここは、やはり丁度良い角度であります。

昼食後、トロント・ピアソン空港からカルガリーへ移動。そのあとはこちらを参照↓
http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/iDiary/index.php?mode=show&date=20120429
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トロントからナイアガラへ

2012-04-28 01:08:47 | カナダ
エアカナダの直行便にてトロント到着。空港でこんな子供達が迎えてくれる。小さくて読み取れないかもしれないが、スペイン語、アラビア語、ヒンディ語、中国語、いろんな子供達がそれぞれの言葉でWELCOMEを書いた紙を持っている。これはしかし、ただ観光客を迎えているのとは様子が違う。
トロント市のモットーは"Diversity Our Strength"=「多様性、我らが力」とでも訳されよう。

迎えの車は今回の22名と小松が乗り込むといっぱいになる24シーター。座れるのだから問題はないが、後ろの荷物室に全部のスーツケースが・・・結局入らなかった。三つだけ座席の間の通路に置く事になった。

トロントからナイアガラまでは、オンタリオ湖を左に見ながらぐるりと回りこんでいく。オンタリオ湖は五大湖の中では一番小さいが琵琶湖の28倍。
また、このエリアはアメリカとの国境に隣接しているのを利用して、カナダの一大工業地帯=通称「ゴールデン・ホース・シュー」を形成している。
エリー湖と結ばれた運河には七つの水門があり、発電所がつくられている。水利と立地によって発展した場所なのだ。車窓からもそれがよくわかる。カナダ一の鉄鋼の町ハミルトンは二十年ぐらい前に滞在したっけ。
また、このエリアはカナダでは一番南の緯度に位置して温暖な気候。たくさんの果樹園、そしてワイナリーがある。

ナイアガラの滝が見えてきたのは19時過ぎ。滝本体は見えなくても、水煙が立ち上がっているのが見えてきた。

オークスホテル・フォールズ・ビューはその名の通り、全室ナイアガラの滝が見える方向に向いている。今日の小松の部屋は、部屋の端に四角いジャグジーがあるかわったスタイルの部屋。タオルが白鳥型に折ってありました。

夕食はレミントンのロブスター。丸ままで出されてもこれを割るのが大変だなぁ・・・
と思ったら、すぐに店の人がやってきて、ちゃちゃっと見る間に剥いてくれました。

レストランからホテルへは歩くと三十分かかる。夜は4月といえどもかなり冷える。にもかかわらず、滝のライトアップを見て帰ろうということで、多くの方が小松と徒歩で帰りました。

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アーチーズ国立公園からブライスへ

2012-04-22 13:23:06 | アメリカ西部
朝5時半にホテルを出て気球でアーチーズ国立公園上空を飛ぶ。※この様子は下記にてご覧ください。
http://www.tour.ne.jp/blog/komatsusin/46082/

気球オプションというのは、その乗り物の性格上終了時間をはっきりさせられない。今回は一時間半の長いフライトで、モアブのホテルに戻ってきたのは10時をまわっていた。ささっと荷造りをして11時にホテルをチェックアウト。アーチーズ国立公園はまだまだ見所が多いので、せめてもう一箇所、「ウィンドウズ・セクション」へ行こう。幸いすがすがしい青空。
この周辺にはこういうおもしろアーチがたくさんある。
一時間ほど散策。真下へ行ったり登ったり、アクセス制限はほとんどない。日本なら柵がたくさんつくられそうなところだが、そういうのは作り始めるとキリがない。

**アーチーズを出てひたすらブライス・キャニオンを目指す。標高が高いせいか天候がころころ変わる。美しい青空。
おもしろい形をした巨大な電線。


昼食はバーガーキングにてささっと…とおもったら、そうはいかなかった。同時に入った十人ほどのアメリカ人グループがあって、それだけでもうカウンターのアルバイトくん(そう見えた)はパニック!だれが何をオーダーしたのか、それが手元にいっているのかどうか、わからなくなってしまった。ヘルプがはいってしばらくして落ち着いた時に、彼がフロアに出てきて明るく言った「みんな、オーダーしたものは全部ある?」これで拍手してあげるアメリカ人ってどうなんでしょ(笑)

さらに走る。
ブライスは標高二千四百メートル程で、今回の旅の目的地で最も高い場所。近づくにつれて雪山が見えてきた。リッチモンドという街でスーパーにてお買い物。今日のホテルもきのうと同じ状況があるので買出し。
外国人が買い物で苦労していると、親切なお店の人がお手伝いしてくださった。田舎の方が親切なのはどこの国も同じ。

さっきまで山の上に見えていた雪だが、だんだん道の横にも残っている。

レッドキャニオンを通りすぎる。

ブライス・キャニオンの見学は明日朝、このあたりではここが一番良いホテルなのはまちがいないルビーズ・インへチェックイン。今日は本館。昨晩に続いてスーパー買出しの持ち寄り夕食であります。
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デリケート・アーチへ歩く~アーチーズ国立公園

2012-04-14 20:17:59 | アメリカ西部
午後三時過ぎ、アーチーズ国立公園への入り口となるモアブの町へ到着。明日の朝に予定している気球ライドの手続きをしてからホテルにチェックイン。
午後四時過ぎにアーチーズ国立公園一回目の見学へ。

明日朝の気球ライドがどうなるかは天候次第でわからないが、行けた場合その後にさらにハイキングをする余力があるとは思えない。青空とは言えないが、幸い天候も悪くないので今日のうちにデリケート・アーチまで歩く事にした。

デリケート・アーチはユタ州の車のナンバープレートのひとつにもなっているぐらいで、州を代表する景観を誇る。
しかし、この景観はバスでさっと行って見える場所には、ない。片道一時間弱、ずっと登りの道を歩き続けた人だけが出会えるのだ。時間もかかるし天候によって行けない事もあるのだから、四月の今日、雪にも遭わず暑すぎもせずにデリケート・アーチへの道をたどれるのを喜びたい。

駐車場から土の道を少し歩くと、日陰のない岩肌を登り始める。
トレイルには目印があるが、なんせ似たような岩肌だから、時々「あれ?どっち」とおもうような場所もある。
岩肌を登り続けて、この最後の壁の向こうへ回り込むと…

いきなり眺望が開けて、多くの場合同時にびゅうびゅうと突風にみまわれる事になる。帽子どころかあおられて転落しないように注意。※下の写真は拡大してご覧下さい。

風に負けずに近くまで歩いていこう

再び駐車場まで一時間弱歩いて、十人乗りのバンに乗り込む。しばらく先にこのデリケート・アーチを逆から見ることが出来る場所がある。そこから見える姿は少々遠いと言わざるをえないだろう。
**
モアブに戻り、夕食はアドベンチャー会社の人が進めてくれたイタリア料理店「ジェイズ・パスタ」へ。席数はけっこうあるのだが、地元のひとたちもひっきりなしに訪れて午後七時半前に二十分待ちで席についた。
ワインはモアブ近郊でつくられているという赤を。このラベル、きれいですね。
料理もアメリカ西部の田舎町と前置きしなくて、おいしいと思えるものだった。
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モニュメント・ヴァレー~吹雪から青空へ

2012-04-14 08:32:44 | アメリカ西部
モニュメント・ヴァレーを見晴らすホテル、THE VIEWで目覚める。ここからの眺めは絶景。http://komatsusin.hopto.org/koma/modules/myalbum/photo.php?lid=2064&cid=149
朝8時に地元ナバホ族の人が運転するジープが迎えにきた。乗り込んだ時、粉雪がふきつけてきた。駐車場も雪が風に模様をえがいている。
フィールドへ降りていくと、パンフレットには載らない壮大なモニュメント・ヴァレーの吹雪景色。
このあたりはけっこう標高が高いので、春先まで雪は降る。

幸いしばらくして雪は止んで、時折陽が射してきた。気温は低いけれど風はそれほどない。

ナバホ族の案内でなければ行けない地区へ入り、「太陽の目」「ビッグ・ホーガン」そして、スージーさんの家を訪問。六年前にはじめてお会いした時すでに九十歳近いという話だったが、今年は九十二あるいは九十六歳という話で…つまりははっきりした年齢はわからない。

今年もお元気で、しっかりした大きな手で羊の毛を漉いて糸をよっていくのを見せてくれる。帰り際、みんなと握手するととても良い笑顔をみせてくれた。人は、いくつになっても人とかかわっていたいにちがいない。

ビッグサム※左の親指のような岩にて、青空の下、ナバホ族のフランクさんと共に。
午前11時に絶景ホテルTHE VIEWを出発。北へ向かいアーチーズ国立公園へ移動する道。映画「フォレスト・ガンプ」で有名になった場所で振り返ると、モニュメント・ヴァレーは再び雪にけむっていた。


**
ユタ州へ入り、ナバホ部住区内のツイン・ロックスで昼食。
アーチーズ国立公園まで一時間ほどの場所になると、北東方向にラ・サール山脈が見えてくる。12721フィートということだから、標高3900メートルほど。富士山よりも高い尾根である。
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