旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

《手造の旅》富良野自然塾体験とおいしい北海道~JR富良野線、五島純男美術館、Bible

2017-10-29 00:25:46 | 国内

今朝は雲が出ている。朝、スキー場を散歩↓

朝食へ行くと、こんな言葉が↓
北海道のお米というと、三十年前には「おいしくない」という意味だったのに、今は逆になりました(^.^)↓

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JR富良野線の時刻表を見ていたら09:59発の旭川行がある。これ、ちょっとだけ乗ってみよう↓

観光客の多い駅なので芸が細かい↓



上富良野まで二十分ほど↓





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上富良駅近くの「五島純男美術館」へ。スケールの大きなシルクロードの絵が多い。平山郁夫と同期だそうな。同じ時期にシルクロードの絵も描いていたのか。館長は娘婿さんとのこと。いろんなお話聞かせてくださいあした↓


あ、数少ない列車を待つ「撮り鉄」?


絵の次は、写真家のギャラリー↓

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元、小学校の敷地につくられたレストランへ















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《手造の旅》富良野自然塾体験とおいしい北海道~二日目、自然塾体験と観劇

2017-10-28 16:16:54 | 国内

《富良野自然塾》の地球46億年の道体験は屋外なので、晴れて幸い↓

※こちらに仔細を書きました

もともとゴルフコースだった場所を森に返すべく、2005年から活動をはじめて、これまでに6万五千本を植えたのだそうだ↓

なるほど、ゴルフコースだった雰囲気が残っています。

我々も記念植樹を↓
こんなに密集して木を植えていて、将来大丈夫かと心配したが、これは「寄せ植え」という手法。
木も人と同じように?競わせると伸びる。そして、先々間引いていくのだそうです。我々が植えたものも全部が育つわけではないのか↓

場所を選び、丸く掘ってゆくが、けっこう石がごろごろでてくる。深さ十センチぐらいにして、肥やしになる土を入れてから紙でできた鉢に入れられた苗を植える↓

自分の手で植えると、「また見に戻ってきたい」という感情がわいてくる(^.^)

もうひとつの、屋内での《自然塾体験》は「闇の教室」↓

こちらは、視覚を完全に失う闇の中で、他の感覚器官を冴えわたらせ、季節や味覚を感じる体験。最大でも一組五人程度。
映像も出せないので、どうしても宣伝しにくいのだけれど、体験する価値が確実にあります。
***
自然塾の事務所で簡単なランチ。

コンビニで買った赤飯のなかに甘い豆が入っていてびっくり↓

これ、北海道では定番なんだそうです。


午後二時からは富良野塾OBにによる演劇↓


★「二人の天使」という劇↓

これが思ったよりずっと素晴らしく、東京へもきてくれないかなぁ、もう一度見に行くのに、と思いました。
終演後に出演者のみなさまと
******
夕食はかつて富良野塾のあった場所に移住された方のお宅でいただけることになった。
観劇を終えてむかう午後四時。富良野らしい雪止めが続く道
途中から未舗装になり、山間の平地に看板が見えてくる↓

Oさん夫妻が昨年ここに移住された理由は「大好きな馬と暮らしたい」ものだったそうだ↓シアワセそうに暮らしておられます

陽の名残が薄くなると、家の明かりが暖かい↓

安心しきっている「レイちゃん」↓

ゴーシュ↓

さすがのお料理群↓


このエシャロットがじつに甘くおいしく↓

「たまねぎとはぜんぜんちがうんです」とのことで、いくつかお願いしていただいてしまいました↓


★デザートのグレープフルーツプリンが忘れられない味!↓





















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《手造の旅》富良野自然塾体験とおいしい北海道~一日目午後、望岳台、青い池、Soh's bar

2017-10-27 17:17:22 | 国内

「午後からもっと天気よくなります」と、ドライバーさんが言う。陽がかたむきはじめた午後四時過ぎ、十勝岳の噴火口が近くに見える「望岳台」。観光シーズンは終わり、からっぽな駐車場。雪を踏む自分の足音。忘れられない景色になった↓
⇒※動画をこちらからご覧ください

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午後、はじめに訪れたのは「新栄の丘」



外国の新婚さんがドレスを着て撮影中

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あ!キタキツネ
草原で何かにピンっと神経を集中させている様子↓

獲物?



三十年前、国内旅行添乗をみっちりやっていた時代に、キタキツネ牧場には何度となくいった。そこでは、正直に言ってたいした魅力を感じはしなかった。しかし、今日見たキタキツネはぜんぜん違う。りりしくて、ぴんと背中が伸びて。しなやかで勁そう↓

そして、なにより美しかった↓


極上のキタキツネを見た後、十勝岳へ近づく道↓

朝早かったから、お疲れ出てますが・・・


●青い池は今日はどのぐらい青いかしらん?

ここは、ダムによって出現した人工湖



「今日はどのぐらいの青さですか?」とドライバーさんに訊ねると、「きょうはそこそこですねぇ・・・」と正直にこたえてくださった。いや、それでも空の青さが映って、十分な青さです↓


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●しらひげの滝は、この橋の下↓

水の色自体が青いのがわかる↓

雪山と同じ画面には映りにくいなぁ↓


雪が残っている高度になる↓


望岳台の駐車場は空いていた↓

★冒頭のリンクからYoutubeの動画をごらんください

*****
スカイラインが雪で通行止めなので、一度降りてから再び「凌雲閣」へ。
五時近くになって、夕日はすでにない。雪山が夜の気配をみせはじめている↓


ここに建つ「凌雲閣」は、行程を考えるときに宿泊することも考えた。赤い温泉を体験するのもおもしろそうだと思ったのだ。崖ギリギリに立って、ホテルの方をふりかえった↓


地平線が虹色になり、新富良野プリンスに向かう↓



夕飯はホテルの敷地内にある「Soh's Bar」を19:30に予約してある。ツアーでは組み込まれない食事、楽しみましょう(^.^)
ニングルテラスという、アクセサリー工房など手作業のお店が十数軒並んだボードウォーク↓

その先いちばん先にある真っ暗な森に降りてゆく階段の先に↓

そのバーはある。もっと便利な、本館の一角にでもつくればいいのじゃない? と、思うかもしれないが、それではこのバーのコンセプトが雰囲気が保てないのだろう。酔客が大浴場にふらっと立ち寄るバーとは、一線を画しているのだ。
そして、そこは「あわれなスモーカーのための…」という、倉本聡さんらしい言葉が掲げられている↓

暗い店内にはJAZZが流れ、カウンターの後ろに夜の森がひろがる↓

十席ほどしかないこのカウンター、今晩は我々で(ほぼ)しばらく占領させていただきます。

カクテルはもちろんなんでもある。たいして飲めない小松はカンパリソーダを注文。
その後に、もう一杯なにか苦めのカクテルをと言うと、ジン・リッキーをつくってくれた。
このカクテルはジンライムにソーダを足したものだが、ちょっと苦めの好みの味にしてくれている。アンゴストゥーラというリキュールを加えてくれたとのことで↓このボトルを見せてくださった↓あ、これ見たことがある↓

記憶を呼び覚ます。そうそう、エジプト王がアルコールをアイスティーに見せかけるために使ったものだ⇒こちらのブログに書きました
☆キプロスの旅で出会ったのです⇒こちらでその日の写真日記をごらんいただけます

食事メニュー、チーズ・フォンデューはここの定番らしい↓パンだけでなく、野菜も追加でオーダーできる。

鹿肉などのハム盛り合わせ↓

パリッとしたソーセージ

ボリューム満点のふわとろオムレツお勧めします↓




ホテル本館へもどるには、暗い森の中を登っていかなくてはならない↓

背の高い木の間からたくさんの星々が見下ろしている。

明日も今日みたいに晴れるとはかぎらない。晴れたその日を身体いっぱいでたのしめた日になった。











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《手造の旅》富良野自然塾体験とおいしい北海道~一日目、昼食まで

2017-10-27 12:50:49 | 国内
晩秋の富良野、素晴らしい天気に恵まれた。
旭川空港から雪化粧した十勝岳がくっきりと見える↓

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⇒※飛行機からの景色「空から見た日本」こちらに載せました
これ↓なんという湖でしょう?青森県にあります↓

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空港を出て走り出した車の視界いっぱいに雪山がひろがる

十勝岳から左に目をうつすと旭岳。旭川があるのは盆地なのか。

天気が良い今日は、景色を楽しむ行程とする。まず連れて行ったいただいたのは●「ケンとメリーの木」↓
ある程度以上の世代でないと通じないでしょうね↓


●マイルドセブンの木↓この名前のタバコもなくなってしまったから、すでに若手には??となってしまっているらしい↓

パノラマにしたほうが雰囲気が伝わるかしらん↓


それにしても、良いお天気↓

今日ならば深山峠の観覧車に乗ってみる価値がある↓写真中央の小さい白いリングがそれ↓



↑「アートパーク」という名前なのは、すぐそばにトリックアートの美術館もあるから。晴れの日ばかりではないのだからこういう施設も必要なのだと思います。



一周十五分ほど。昔ながらのゴンドラは四人できっちりいっぱい↓

八人で二台に分乗↑

***
この道●ジェットコースターとは、誰が名付けたのかしらん↓



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お昼は美瑛選果となりのレストラン。昨年下見してここはぜったい楽しんでいただけると確信した。料理はもちろん素晴らしいし、そのデザインがちょっと「北欧的」ではないかしらん↓



●サラダはまるでパレットようにカラフル↓「二十種類の野菜」が使われているのだそうだ
珍しい野菜ではスイスチャードやロマネスコも使われていた。ロシアのボルシチに欠かせない紫色のビート↓

さっきフィールドにごろごろ積んであった砂糖大根・甜菜と似てはいるけれど、ちがう種類だということ。ビートは切ると真っ赤・紫だけれど、フィールドに積んであった砂糖の原料になるものは切っても白いのだとか。確かめてみたい。
●パン・コン・トマテ イタリアンの定番↓

●ジャガイモのパン↓これ、ほんとにじゃがいもなので、それだけで食べて充分料理となる。脇役ではありません↓

●ジャガイモのピューレ↓見た目はふわふわだけれど、しっかりボリュームがある↓

●飲み物、ワインだけでなくソフトドリンクもおもしろい↓赤いのはいちご、紫はハスカップ↓

●一晩マリネした完熟トマトの低温ロースト↓それに、ゆであげブロッコリー↓

●牛頬肉の赤ワイン煮込み↓上にのっているのは山わさび よくあいます

●玉ねぎがなんと甘く↓

●モダンスフレグラッセ↓
これだけではどんなものかぜんぜんわからない。運ばれてくる時、遠目にスイカかと思った↓

みつめていたら「どうぞ、はやくお召し上がりください」と声がかかった。
お、たしかにどんどんしゅわしゅわ、形がかわっていくではないか。あわてて口にはこんでびっくり!
まるで、雪を食べた時のように、口の中でふわりと消えて品の良い甘さが残った。
ああ、これ、はじめは大きすぎるかとおもったけれどいつまでも食べていられる。溶けたあとをかするほど好きだった人のお皿↓

●デザートもう一皿、これは何?↓

ふわふわのマシュマロ!添えられているチョコの中身は黒豆↓

器もおしゃれ

併設のお店も、ここならではの商品が多い↓

↓小さいサイズを「ぼっちゃんかぼちゃ」と呼ぶのでしょうか↓

↓ゆり根とはめずらしい↓


「かぼちゃ、自分で刻んでみたいなぁ」とハロウィン好きは言う

午後もお天気です(^.^)


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デンマーク人と歩く雨の京都

2017-10-22 23:19:15 | 国内

今年五月の《手造の旅》デンマークでお世話になったステファンさんご一家が来日された。それでは今度は我々日本側がおもてなしいたしましょう!

⇒※五月の旅の様子はこちらからごらんください。ステファンさんのご自宅は5月27日のところに出てきます

京都専門のガイドさんをお願いして、あれこれアイデアを考えていただいた。
5月22日は時代祭。見物席の券も用意した。 夜は「京都三大奇祭」のひとつ「鞍馬の火祭」を観に行くつもりだった。

あぁ、それなのに! 今日は台風二十一号が接近中、無情の大雨を降らせている。
時代祭は前々日に中止となった。
※順延もなく中止になるのは、時代祭百数十年の歴史ではじめてのことだったそうです

かわりに、朝一番で訪れたのは「龍谷ミュージアム」。京都駅から歩いて十分ほど。
ちょうど「地獄絵ワンダーランド」という展覧会をやっている。
地獄のイメージというのは世界中で似ているから、これならば言葉がわからなくても、かなり楽しんでいただけそうだ。

学芸員さんにお願いしてちょっとだけ説明していただいたのは、「大谷探検隊」が発掘にかかわったベゼクリク千仏洞のレプリカ。
小松としては、百年前に中国西域を探検していたのはヘディンなどのヨーロッパ人だけではなく、日本人も西域発掘にかかわっていたこと知っておいてほしかったのであります。

**
「龍谷ミュージアム」に一時間ほど滞在して、12時にすぐ前の西本願寺へ移動。

ここでもお坊さんに案内していただいた。
本堂は江戸時代初期のものがしっかり残っている。江戸時代には二度の大火があったが、傍にある日本の大銀杏が水を吹いて守ったという伝説がある↓
本堂から見た大銀杏の一本がこれ↓


黒光りする床は江戸時代の大工さんのあそび心あふれる修復の跡がたくさんのこされている↓

「一富士、ニ鷹、三なすび」なんてのもあったが、これを外国人にどう説明すればよいのかしらん(笑)

若いデンマーク人学生が目を留めたのは、照明器具の下の部分に付けられている龍の模様↓

「龍は宝珠を追いかけるのです。この絵では手に持っているのです」と説明すると、
「あぁこれがドラゴン・ボールなんですね」と納得された。

西本願寺本堂に鎮座している親鸞の像には、彼の遺骨の一部が埋め込まれているという・・・
こういう話をいろいろするのだけれど、そもそも「親鸞とはどういう人なのか」を外国人にどのように説明するのか、なかなか難しい。
「西欧ではちょうど聖フランチェスコの時代に、この親鸞も同じように仏教の改革を目指して活動していました」
と、説明してみたが、少しは親鸞のことを身近に感じていただけたかしらん。

西本願寺でいちばん古い建造物は、安土桃山城から移築されたという通称「日暮門」である。
この彫刻は実にみごと↓
★日暮門 はたしかに、日が暮れるまで見入ってしまうような彫刻でいっぱいだ

案内のお坊さんにひとつ教えてもらった話↓
耳を洗う隠遁学者↓



牛をひっぱる牛引き↑

この彫刻は中国の故事に基づく。
☆ある国の施政者が、高名な隠者に宰相になってもらおうとやってきた。この話を聴いた隠者は「そんな話を聴かされて耳が汚れた」と、耳を洗った。
☆通りかかった牛飼いが「なぜ耳を洗っているのですか?」と訊ねたので事の次第を話すと…「そんな耳を洗った汚い水を、大事な牛に飲ませるわけにはいかない」と言って、牛を水場からひっぱっていってしまった。
こういう話は割に通訳しやすい(笑)

西本願寺前からバスで北上。ガイドさん知り合いの老舗醤油屋さんを訪れる。小さな店舗だが一見の価値がある。巨大な樽が六個。一年で一万リットルに満たない生産量↓雨はまだ降り続いている↓

樽には梯子がかけてあって、中をのぞかせてくれる↓

今もふつふつと発酵がつづいている↓

小松はこのおかきがとっても気に入りました(^.^)

醤油とひと口に言っても、いろんな味があるということが、味見していただいて実感していただたかしらん。

次はお菓子屋さんへいきましょう。京都銘菓「雲龍」をうみだした「俵屋吉富」さんで、お茶とお菓子をいただきました↓

※上は雲龍ではありませんが
京銘菓「雲龍」という名前は、近くの相国寺が所蔵する龍の絵から命名されたそうな。
→俵屋吉富さんのHPより

その相国寺で秋季特別公開中「鳴き龍」を見ていただこうとお連れしたら・・・

なんと!台風接近のため「鳴き龍」が天井に描かれているお堂はクローズしていました(泣)
幸い博物館は開いていたので、閉館前の一時間、新しい博物館で雪舟の描いた達磨などを見ていただけた。
ここでも、絵の主題をどう解説するか考える。ただ見るだけで楽しめる絵もあるが、こういった宗教的主題は特に、その背景を理解することが大切。相国寺が禅宗で・達磨が禅の創始者であって,,というような話を、デンマークの人におもしろいと思って理解していただけるように話したい。

閉館の五時、薄暗くなって、風雨は強くなるばかり。
夕食に向かう途中、出町柳の商店街を通る。ここは錦小路などとちがいほとんど観光化されていない。デンマーク勢、気に入られた様子です↓

どんな国でも市場は楽しいですね(^.^)

***
さて、お楽しみの夕食は、老舗味噌店の二階にあるお店にて↓その美しさでまず楽しませてくれる↓解説は他日…
西京焼きはこんなお盆にのって登場↓



一度素揚げした茄子を焼いて↓



さいごはさすがの漬物寿司↓


 

レストランの窓から見える通り。音は聞こえなくても風雨が街路樹をびゅうびゅうとなびかせている。人影もまばら。電車も一部止まったようだ。鞍馬の火祭は神事なので開催されるようだが、「今日はもう十分たのしみました」とのことで、四条のホテルへ戻ることになる。

地下鉄の車両も貸切状態…「日本じゃないみたいね(笑)」


また、デンマークへの《手造の旅》企画してみたい。
今回、京都の専門ガイドさんにご案内していただいて、《手造の旅》「あなたの知らない京都」企画してみたくなりました(^.^)










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